研究会ブログ

2016年02月 5日 Fri. Feb. 05. 2016

宗次徳二氏著書『日本一の変人経営者』

3月16日の第82回文化経済研究会でご登壇いただく、CoCo壱番屋(以下ココイチ)創業者 宗次徳二氏の著書『日本一の変人経営者』をご紹介します。

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宗次氏は26歳の時にココイチの前進である喫茶店を名古屋に出店します。

そして4年後には『カレーハウスCoCo壱番屋』を創業。

その経営スタイルはまるで修行僧のように実直。朝早くに起きて店頭のみならずお店の清掃も行い、アンケートはがきにも全て目を通す。

実は本書には特別な経営メソッドは書かれていません。宗次氏が行っていたのは、目の前の顧客や問題にただ誠実に向き合っていくというそれだけだからです。

しかしながら、その向き合いっぷりは常人の体力を悠に超えており、そこが本書のタイトルでもある「変人経営者」である所以です。友人と遊ぶ間や映画を見る間さえ惜しんで仕事をする宗次氏の経営の特徴はとにかく早起き。

 

「私は毎朝4時10分におきて、4時55分には出社するようにしていた。夏でも冬でも、雨の日も雪の日もこの仕事のスタイルは変わらなかった」

 

そして平成8年は

 

「今年は366日、一日も休まないで5500時間以上仕事をしよう」

 

という年間目標を掲げて結果、1年で5637時間の労働を達成したそうです。

 

芸術、スポーツ、学問などの分野では1万時間をその分野に捧げればプロとして戦えるだけの力が付くということは「1万時間の法則」などと呼ばれています。

宗次氏の場合、年間5000時間を経営に捧げたということはおよそ2年弱で経営者としてプロの領域に達するということ。

口にするのは容易なことですし、やる気に燃える人であれば明日から実践しようと今夜は目覚まし時計をいつもより2時間ほど早めてベットに付くかもしれませんが、このテンションが持続するのはおそらく精々1週間というところ。

宗次氏の場合はこれをほぼ半生にわたって続けているという点が尋常ではありません。経営という使命に対して常に高揚感を持っていなければ眠りの魅力には抗えないもの。

巷には様々な自己啓発本が溢れていますが、その大半に当てはまるのは「言うは易し、行うは難し」。

 

とにかく沢山の時間を経営に捧げるというある意味で非常に単純なメソッドを実行し続けた宗次氏です。

経営者や社長友達とゴルフなどをすることもなかったそうです。理由は「時間の無駄」だから。経営に無駄なことは一切しないという経営スタイル。

 

と、ここまで読むと仕事のこと以外はどうでも良い冷徹な人間のように思えてしまいますが、本書にはことあるごとに妻である直美さんについてページが割かれ、二人三脚で自分を支えてくれたことに対する感謝で溢れており、宗次氏が本当に目の前の人に対して誠実に人生を送ってきた人であることがよく分かります。

 

なお、宗次氏は大のクラシック音楽好きで2012年には資財を投じ名古屋に「宗次ホール」をオープンさせています。「暮らしの中にクラシック」をテーマに、高額なイメージのあるクラシックのコンサートを最安1000円で提供。

ここでも重要なのは周辺の人に対して自分ができることが何なのかを考えて実行しているということであり、宗次氏の経営哲学はいまだ健在です。

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