研究会ブログ

2014年12月24日 Wed. Dec. 24. 2014

文化経済研究会 1年を振り返って その2

7月72回文化経済研究会。テーマは「世界目線によるイノベーション」で、第1部講師はイタリア人以外で始めて、フェラーリのデザインディレクターに就任され、現在は地域社会や農業など、日本に根付くコミュニティを大事にした活動をされている奥山清行氏。

第2部は、人口1万2千人の小布施市をその100倍もの観光客が訪れる観光地として再生し、2001年には「ウーマン・オブ・ザ・イヤー2002」大賞を受賞されたセーラさん。


両氏とも日本の地域、古くからのコミュニティー、地場産業ということを大事にされていますが、ちょうど今年の秋ぐらいから「ふるさと納税」の制度が徐々に注目度を高めてきました。マネー系の雑誌やテレビで特集が良く組まれるようになり、2015年度のマーケティング注目キーワードとも言われています。

 

「ふるさと」という名前とは裏腹に、好きな地域に対して寄付ができます。寄付をした分は控除所得などでほぼ相殺することができ、しかもその地域からのそこそこ豪華な特産品を受け取ることができます。

 

どの地域を応援するかではなく、単にどの地域の特産品がお得かという競争に変わりつつあると言う批判もありますが、それでもこれを機に地域復興の意識が変わっていくことと思います。

 

9月73回文化経済研究会。講師はライフネット生命保険出口治明氏、並びにウィメンズ・エンパワメント・イン・ファッション会長の尾原蓉子氏

「社会課題を内包するミッションマネジメント」

 

出口氏は子育て世代のために、人生で2番目に高い買い物であるといわれている保険をコストなどを徹底的に見直すことで安く販売されています。また、尾原氏はファッション業界から女性を応援する一般財団法人の代表でいらっしゃいます。

両氏とも次世代ということを見据えてそれぞれのミッションを果たされています。

 

さて、先週の17日に、政府は4月の消費増税の影響を緩和する目的で、15歳までの子供がいる子育て世帯を対象に支給された(子育て給付金)について2015年度は支給しないと発表されました。

出口氏は講演で、

 

「日本が今のGDPを維持しなければ、様々なインフラやセーフティネットが削られていくことになる」

 

という持論を展開なさいましたが、少子化抑制のためには女性の社会進出を支援し、女性にとって働きやすい環境を作らなければならないと考えられる尾原様とも、日本の次世代のことを考えているという点でリンクされていると思います。

 

政府からの給付金を当てにするのではなく、両氏のように民間で動いていく人材が求められていると感じます。

 

11月第74回文化経済研究会のテーマは「日本の美意識」。第1部は、曹洞宗徳雄山建功寺 住職に加え庭園デザイナーとして世界的に活躍されている枡野俊明氏。

第2部講師は、170年の歴史を誇る株式会社竺仙代表取締役5代目当主小川文男氏が講師でした。

 

日本人が本来持っている「禅」の美意識と、江戸で歌舞伎と共に歩んできた浴衣に宿る「粋」の美意識を非常に両氏とも分かりやすく説明してくださいました。

 

さて、ところで来年は徳川家康の没後400年の年です。

それに因み、東京=江戸では様々なイベントが催されにぎわうことと思いますが、もっとも期間が長いものとしては家康が大半の時間を過ごした静岡で開催される、「家康公四百年祭」でしょうか。1月1日~12月31日の1年間を通じてセレモニー、体験イベント、公演が展開されます。

東京でもシンボリックなものとして東京都江戸東京博物館で3月から5月にかけて開催される『大関ヶ原展』(福岡と京都でもその後展示)があります。

 

今年は訪日外国人がついに1000万人を越えたということで旅行業界はにぎわったようですが、海外に自分の国の文化や歴史を語ることができてこその国際人。日本文化に対して知識を深めたいものです。

 

2週間にわたって今年の講師の皆様を振り返ってきましたが、本年も文化経済研究会に足をお運びいただいた会員様に心より感謝を申し上げます。

新春セミナーは1月22日。引き続き、我々は皆様の事業にとって糧となるお話をしていただける講師陣をお招きいたしますので、来年も何卒文化経済研究会をよろしくお願い申し上げます。

それでは良いお年を。

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