研究会ブログ

2016年12月 9日 Fri. Dec. 09. 2016

ワイン醸造家 三澤彩奈氏から情熱と執念を学ぶ

去る12月6日、次回1月19日の文化経済研究会でご登壇いただくワイン醸造家の三澤彩奈氏と銀座にて打ち合わせがありました。


 

 


多湿な日本はワイン造りには不向きというのが長らくの通説で、「日本のワインは不味い」という認識を持っている人もかつては珍しくありませんでした。

しかし、昨今の日本ワインの興隆は目覚ましく、その認識は変わりつつあります。

その革新の中心にいる一人が三澤氏です。


三澤氏は2014年に世界最大級のワインコンクール「デキャンタ・ワールド・ワイン・アワード」で金賞を獲得したことは、日本ワインを取り巻く潮流が変わった象徴的な出来事です。


女性醸造家の渾身のワインに世界が驚嘆した


「2014年、世界各国から1万5007銘柄が出品されたこの大会で、彩奈が醸造した白ワイン「キュヴェ三澤 明野甲州2013」が日本のワインとして初めて金賞を受賞したのだ。金賞を得たのは158銘柄で、全体のわずか1%という狭き門。同時に、アジア地域の最高賞「リージョナルトロフィー」も獲得した」


日本のワインが美味しくなった理由として、今までは地元でしか飲まれていなかったものが流通に乗り始めたという要因があるそうですが、それ以上に三澤氏が代表する醸造家の努力ということがあります。

三澤氏は大学卒業後に渡仏しボルドー大学でワインを学び、帰国後も南半球と北半球を行き来して常にワイン造りができる季節を求め、現場に身を置き修行されてきました。

今でもワイン造りの季節が終われば全国を飛び回ってワインが消費される現場を単身訪ねています。

ワインが造られてから飲まれるまで、生産過程から消費の場まで自ら体験なさる三澤氏は徹底した現場主義者であると言えるでしょう。


正に生き方をワイン造りが重なっており、それが甲州ワインという文化を作り、経済を動かしています。

文化が経済を動かしていく文化経済の時代、その文化を作るのは個人の情熱です。24時間ワインのことばかりを考えている三澤氏からはメカニカルな経営論やマーケティングメソッド以上に得難い情熱と情念を受け取ることができると思います。


ところで、こぼれ話として、山梨県のワイン需要のお話しもお伺いしました。

山梨は日本随一のワイン生産県として有名ですが、実は消費量も日本2位なのだそう。1位は東京ですが、1362万人という東京の人口に対し、山梨の86万人という圧倒的な差を考えれば山梨の一人当たりのワイン消費量が飛び抜けていることが分かります。

ワインは山梨の文化として根付いており、和食や居酒屋などでも好まれるのはビールよりもワインなのだとか。

山梨では当たり前の文化としてワインがありましたが、ようやく日本人がその足元にあった価値に気づき始めたのが昨今の日本ワインを取り巻く状況ではないでしょうか。既にある財を情熱をかけて育まれ、それが世界に認められた三澤氏の軌跡をぜひお聴きください。


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