研究会ブログ

2017年01月27日 Fri. Jan. 27. 2017

文化経済2017.1月講演レポート②/三澤彩奈氏

 

1月19日文化経済研究会 第2部では、中央葡萄酒 ワイン醸造家の三澤彩奈氏にお話しいただきました。
写真
中央葡萄酒は1923年に創業され、もうすぐ創業100年を迎えます。
世界のワイン産地は、北緯30度から50度、南緯20度から40度のブドウが生産できる場所に限られており、甲州は日本で最も古いワイン産地です。
250社ほどある日本のワイン生産地の中で、80社が山梨に集中しており、中でも山梨県北杜市に位置する明野町は日照時間日本一で注目されているのだとか。
三澤氏はボルドー大学で学んだ後、9月から11月までは自社のワインを造るために日本で過ごし、年明けからは気候が反対の南半球でまたワイン造りの修行をするという生活を続け、多くのワイン生産地で腕を磨かれました。
「チリではフランスの5分の1の価格で同等のワインが作れると生産者の方が豪語しているぐらいで、全く雨が降りません。湿度が高いと菌が胞子で広がり病気になってしまうんですが、その心配もいらない。ただ、低価格を支えているの作業員の安価な人件費です。
作業員は24時間体制で12時間交代のシフトを組みます。朝8時と夜8時に交代し、それでもらえる月給は1万円ほど。家のない人もたくさんいるぐらいで、ワイナリーとはどうあるべきかを考えさせられた国でもあります。
逆にアルゼンチンは夏に雨も雹も降って、雨が降らないのでハズレがないチリと違い、いい年と悪い年、ビンテージの年などがあります。
どの国にもその国独自のやり方、知恵、ワイン技術や造像技術があって、それらは全てリスペクトに値します。技術にはやノウハウには理由があって、気候と人がそれらを決めていく。そのノウハウを知るたびに感動しました。」
「甲州ブドウは白ワインを作るブドウで、美しい紫色をしています。1000年以上の歴史を紐解けばコーカサス地方で生まれたブドウが、理由は不明ですが日本までたどり着いたんです。
2013年に国から山梨がワイン産地として指定を受けたことで、初めて山梨の地名をラベルに書けるようになりました。
ワインはどこで作られているかが大事で、ワインの中から風景を感じられるかどうかが重要です。産地を示す範囲が限定的であればあるほど良いワインとされ、フランス産というよりもボルドー産という方が高価になります。さらにマルボーとかボイヤックとか、村の名前も書いているとより良いもの。
だからこそ、山梨でワインを作る人間にとってそれをラベルに書けるようになったのはかけがえのない財産です。」
「グレイスワインはフランス、イタリア、シンガポール、アメリカ他海外19カ国に輸出しています。
ワインにとって、一番重要なのは産地が表現できること。グラスの中に風景や土の香りを感じるかどうかなんですね。
世界の色んなワイナリーが参加するイベントで、フランスの方が甲州ワインを飲みに来ていただいて、しばらくするとまた来てくれたんです。
『他のワインも飲まなくて良いんですか?』と尋ねると、
『シャルドネは他にもあるけど、甲州はここでしか飲めない』し、甲州ワインはincomparable(比類ない)と最高級の褒め言葉をいただきました」
三澤氏のお話しを聴いていると、人と土地によって様々な個性と差異が生まれるワインというのは正に「文化」なのだなという気がしました。
同時に、チリ産などの安価なワインには安価なだけの理由があるなどの社会問題も反映し、逆にフランス産ワインには誇りがある。
グラスの中に込められた香りにはその背景から読み解ける世界や社会、土地の固有性と歴史なども濃縮されているのかもしれません。
クズキャラであることの救い
避けるべき男の3Bって知ってる?
「バーテンダー、美容師、バンドマン」のことを指し、これらの男との結婚はやめろと言われている。
確かに僕ももし娘が生まれてバンドマン連れてきたらあんまり良い顔はしないかも。
僕はバーテンダーや美容師のことはあまり知らないけど、バンドマンなら自分がかつてそうであったのである程度生態を知っている。
それで、今日は何が言いたいかというと、タイトルにあるようにバンドマンは殊更自分が「クズ」であることに妙な誇りを見出だしちゃうタイプの男が多いので、気持ち悪いと感じたその心情を吐露したい。
世間的にはバンドマンって「金ない」「女たらし」「フリーター」みたいな印象があると思う。
大なり小なり当たっているかもしれないけど、普通はバンドやってる男より3代目聴いてる男の方がモテるので、女たらしというのはあんまりあてにならないと思う。ていうか最早バンドってモテない人がアイディンティティーの確率のためにやるものになっている。
そして正に問題はこの「アイディンティティー」という部分にあるのだけれど、要するに集団の中でどのようにして自分を他者から差異化するかということに、特に大学生などで軽音サークルに入っているお年頃の子達は躍起になっている訳で。
その場合、「クズ」であるということはある種の安易な救いとして機能する。
(同じことは留年した奴でも言える。留年した奴ってどこか自慢げなんだよね。おそらく留年した「クズ」キャラとして周囲にウケるということを体験しそれで味を占めているのだ)
特に、バンドマン自らがバンドマンの生態を語るときにこの「クズ」であることを誇る傾向は顕著だ。

1月19日文化経済研究会 第2部では、中央葡萄酒 ワイン醸造家の三澤彩奈氏にお話しいただきました。

L1003501.JPG

中央葡萄酒は1923年に創業され、もうすぐ創業100年を迎えます。

世界のワイン産地は、北緯30度から50度、南緯20度から40度のブドウが生産できる場所に限られており、甲州は日本で最も古いワイン産地です。

250社ほどある日本のワイン生産地の中で、80社が山梨に集中しており、中でも山梨県北杜市に位置する明野町は日照時間日本一で注目されているのだとか。


三澤氏はボルドー大学で学んだ後、9月から11月までは自社のワインを造るために日本で過ごし、年明けからは気候が反対の南半球でまたワイン造りの修行をするという生活を続け、多くのワイン生産地で腕を磨かれました。


「チリではフランスの5分の1の価格で同等のワインが作れると生産者の方が豪語しているぐらいで、全く雨が降りません。湿度が高いと菌が胞子で広がり病気になってしまうんですが、その心配もいらない。ただ、低価格を支えているの作業員の安価な人件費です。

作業員は24時間体制で12時間交代のシフトを組みます。朝8時と夜8時に交代し、それでもらえる月給は1万円ほど。家のない人もたくさんいるぐらいで、ワイナリーとはどうあるべきかを考えさせられた国でもあります。

逆にアルゼンチンは夏に雨も雹も降って、雨が降らないのでハズレがないチリと違い、いい年と悪い年、ビンテージの年などがあります。

どの国にもその国独自のやり方、知恵、ワイン技術や造像技術があって、それらは全てリスペクトに値します。技術にはやノウハウには理由があって、気候と人がそれらを決めていく。そのノウハウを知るたびに感動しました。」


「甲州ブドウは白ワインを作るブドウで、美しい紫色をしています。1000年以上の歴史を紐解けばコーカサス地方で生まれたブドウが、理由は不明ですが日本までたどり着いたんです。

2013年に国から山梨がワイン産地として指定を受けたことで、初めて山梨の地名をラベルに書けるようになりました。

ワインはどこで作られているかが大事で、ワインの中から風景を感じられるかどうかが重要です。産地を示す範囲が限定的であればあるほど良いワインとされ、フランス産というよりもボルドー産という方が高価になります。さらにマルボーとかボイヤックとか、村の名前も書いているとより良いもの。

だからこそ、山梨でワインを作る人間にとってそれをラベルに書けるようになったのはかけがえのない財産です。」


「グレイスワインはフランス、イタリア、シンガポール、アメリカ他海外19カ国に輸出しています。

ワインにとって、一番重要なのは産地が表現できること。グラスの中に風景や土の香りを感じるかどうかなんですね。

世界の色んなワイナリーが参加するイベントで、フランスの方が甲州ワインを飲みに来ていただいて、しばらくするとまた来てくれたんです。

『他のワインも飲まなくて良いんですか?』と尋ねると、

『シャルドネは他にもあるけど、甲州はここでしか飲めない』し、甲州ワインはincomparable(比類ない)と最高級の褒め言葉をいただきました」


三澤氏のお話しを聴いていると、人と土地によって様々な個性と差異が生まれるワインというのは正に「文化」なのだなという気がしました。

同時に、チリ産などの安価なワインには安価なだけの理由があるなどの社会問題も反映し、逆にフランス産ワインには誇りがある。

グラスの中に込められた香りにはその背景から読み解ける世界や社会、土地の固有性と歴史なども濃縮されているのかもしれません。

 

研究会ブログ
バックナンバー

▲ページTOPに戻る

お問い合わせ・お申し込み

お問い合わせ・お申し込み

TEL:03-5457-3048  FAX:03-5457-3049

担当:長谷川  bunkaken@jlds.co.jp