研究会ブログ

2017年06月30日 Fri. Jun. 30. 2017

梶川貴子氏、文化経済の講演に込める想いとは


 

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オーガニック甘夏みかんの花

 

 

7月13日(木)開催の文化経済研究会にご登壇いただきます、ウェルネス・アリーナ 梶川貴子氏との打ち合わせに伺ってまいりました。打ち合わせを通して、この度の講演に込める「想い」をお話しいただきました。

 

「日本の人たちは『結びつくこと』が下手だと感じています」と梶川氏。

  

ウェルネス・アリーナの自社スパブランド「ALL THAT SPA」のプロダクトに使用されている「ネロリ」のエッセンシャルオイル。このオイルは、熊本県不知火海一帯で栽培されているオーガニック甘夏みかんの花から採取されるもの。

 

このネロリの成分は花弁の下方に溜まっているのですが、花の開き始めが最も香り高いことから、採取はそのタイミングを狙わなければなりません。そういった都合から、採取に適しているのは早朝なのだそう。もちろん、一輪から採れるネロリの成分は微量。要するに、朝早くから多くの人手が必要になる、ということを意味します。

 

「例えば、朝が早いお年寄りの方々を募集して、花を摘んでもらう。急ぐ必要はない。ゆっくりでいいんです。ゆっくり作業してもらいながら、そこに集まった同士で交流してもらうのって楽しいんじゃないかなと思います。お給料はお小遣い程度になりますけど、数日分でお孫さんに何か買えるだけの額になります」と梶川氏。

 

また、大量の花を集めても、実際に出来上がるオイルはそう多くはありません。こういった点についても同氏は、

 

「実際にオイル作りの現場を体験してもらうツアーがあればと思っています。『これだけ大量のものから、これだけのオイルしか採れないのか』という現実を見てもらうことで、『一滴の価値』を体感していただきたいんです」

 

そういった取り組みのため、自治体、宿泊施設、交通機関を始めとして、異なる業種の企業が横に連携し、一つのことを盛り上げる仕組みの必要性を梶川氏は訴えます。どういった分野においても、垣根を越えた連携という点では弱みを否めない日本。「日本の人たちは『結びつくこと』が下手だと感じている」背景には、そのような想いがありました。

 

打ち合わせの最後、

「健康長寿社会を見据えてのスパカルチャー創出についてもお話しいたしますが、セミナーに参加される企業の皆様に『結びつくこと』についても提言ができればと思っています」と、梶川氏は仰っていました。

 

地域の財に向き合い、活かすことで、スパ業界に革新をもたらす。今回のセミナー(7/13開催)では、梶川氏の視座とイノベーション創出とに学びます。

 

 

 

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