研究会ブログ

2014年12月19日 Fri. Dec. 19. 2014

文化経済研究会 1年を振り返って

今年も残すところあと僅かということで、

今年の文化経済研究会の講師の方々を、各々が活躍なさっているシーンの最新トピックなどを交えつつ振り返りたいと思います。

 

1月文化経済研究会第69回セミナー。

株式会社鉄道会館 代表取締役社長 野﨑哲夫氏、

ハイアットリージェンシー箱根リゾート&スパ 総支配人 野口弘子氏

 

本セミナーのテーマであった「ウェルカムプログラム」というのは、当然2020年の東京オリンピックを意識してのことで、出席されたビジネスマンの方々との事業ともリンクするところが多かったと思います。

野口氏からは、箱根という土地柄上、パークハイアット東京のような格式高さをではなく、箱根ならではのアットホームさをその主軸に据えたというブランド戦略をお伺いしました。

 

また、野崎氏はご講演で

「東京駅とその周辺にある風景の根幹を作ったのは100年以上前に立てられた構想」

というように仰られていました。

 

そして正に明日12月20日。東京駅は100周年を迎えます。それを記念し、イルミネーションを始めとして各種のイベントが用意されています。

東京駅の丸の内宿舎と宿舎から皇居へ繋がる行幸通りがライトアップされる「東京ミチテラス2014 東京駅メモリアルライトアップ/ロマンの道」では、開業当時の大正ロマンの色彩で周囲をライトアップ。

12月20日と12月21日限定で、東京駅の社員食堂が一般に公開される企画も。

100年前に東京駅を作った構想は無事に100年という大きな節目を迎えることができます。また次の100年を見据えた構想が求められる中、生活者が求めるものは何なのかを探っていく想像力が問われるのでしょう。

 

3月第70回文化経済研究会。

株式会社ローソンHMVエンタテイメント取締役常務執行役員 大野誠一氏。

音楽ジャーナリスト・株式会社FACT代表取締役 鹿野淳氏。

 

生活者はネットで無料で得られるコンテンツではなく、その場に行かないと得られないような感動を求めているという着眼のもと、音楽・ライブということに長年携わっていらっしゃる両氏をお招きしました。

そもそも、その着眼のもととなったのは、減退が危ぶまれて久しいCD市場を尻目に、ライブ市場が過去最高の市場規模に達したというニュースです。2013年夏に発表された数字によると、2012年のその規模は1915億円。

しかし、デジタルコンテンツ協会が8月末に発表した「デジタルコンテンツ白書」によると、2013年のライブエンターテインメント市場は金額ベースで2471億円。さらに前年比29%増と続伸を遂げていました。

白書は「レコード産業の売上に匹敵する。名実共に日本の音楽産業の主役の一人になった」と言い切っています。

 

5月第71回文化経済研究会。

講師は、三井不動産商業マネジメントから代表取締役社長 安藤 正氏。

並びに北山創造研究所 代表 北山 孝雄氏。

 

三井不動産は、ららぽーとTOKYO-BAY、ラゾーナ川崎など、様々な商業施設をプロデュースしてきました。代表取締役の安藤氏が大切にしている「経年優化」という考え方は、その街に住んでいる人々と建物が年数を経るごとに馴染んでいくということを示しています。

また、北山氏もお金の無い学生さんでも行って楽しい場所を、ということで人が交わる広場の重要性を大事にされていました。

 

今月12日、北山氏の事務所恒例の「もちつき」が行われ、デザイン、建築、アートの関係者や近隣住民など300人以上が参加したそうです。

北山さんは「通りすがりの近所の人でもどんどん来てもらっていい。来る人はみんな歓迎」と関係者以外でも歓迎だった模様。人の交わりということを重視する北山氏らしい恒例イベントです。


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