研究会ブログ

2018年02月 2日 Fri. Feb. 02. 2018

出雲充氏持論「大学発のベンチャーを育成するには」


 


3月7日(水)開催、第93回文化経済研究会にて講師としてお迎えします、株式会社ユーグレナ代表取締役社長 出雲充氏の掲載記事をご紹介いたします。

 

出雲氏が2005年に立ち上げたユーグレナは、東京大学発のバイオベンチャー。2014年には同大発のベンチャー企業としては初めて、東証一部に上場したことでも話題になりました。ところがこの10年間、大学発のベンチャー企業の数はほとんど増えていないそうです。氏は記事の中で、以下のように語ります。

 

「大学発ベンチャーには非常に大きなポテンシャルがあります。47都道府県に大学発のホームランベンチャー、すなわち企業価値1,000億円超のユニコーン企業を創出し、大学から日本経済に5兆円の貢献をすることが私の夢です」(記事より引用)

 

しかし、そうした企業価値1,000億超の大学発ベンチャーは、日本に現在4社。大学発ベンチャーは成長性に欠ける、という課題が指摘される中、出雲氏はその原因として、ITやWEBアプリ系サービスに投資が偏っている点を指摘。それらは短期的に成長する可能性が高いものとされていますが、大学発ベンチャーや研究開発型ベンチャーはその逆。開発や事業化に多くの時間と費用がかかります。

 

「大学の基礎研究予算はとても少ない。もっと企業が大学を応援し、この分野でもオープンイノベーションを推進しないといけません」(記事より引用)

 

上記のように語る出雲氏。こうした“時間と費用のかかるベンチャー”を支援するため、氏が代表を務めるユーグレナは「リアルテックファンド」を設立。技術開発に特化した日本最大のファンドで、2017年の時点でその規模は94億円に達しているとのこと。単なる資金出資の枠を越え、経営ノウハウ、施設設備、共同開発の機会などを提供する点も、同ファンドの特長と言えるでしょう。

 

かつて資金が尽きかけ、倒産秒読みの状態にまで陥ったユーグレナ。そこで諦めず、志を持ち続けたことによって同社の現在があるわけですが、このように次代のベンチャーに対する支援を加速させる背景には、その時の苦汁が色濃く介在しているのかも知れません。身を切るような思いで道を切り拓いてきたからこそ、出雲氏は次代のことを慮るのでしょう。

 

3月7日(水)開催の文化経済研究会では、幾多の挫折を乗り越え、ミドリムシを活かして地球規模で問題を解決しようとする、氏とユーグレナの取り組みについてお話を頂きます。



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