研究会ブログ

2013年10月 1日 Tue. Oct. 01. 2013

文化経済9月講演レポート①/パタゴニア 辻井隆行氏

パタゴニア日本支社 支社長 辻井隆行氏がご登壇。

「企業の社会的責任とビジネスの両立」 の演題でご講演。

 

「グランドキャニオンから注がれる川、上流では膨大な量の水ですが、これは海まで届きません、中国の五大河川もいずれは海まで届かなくなると言われています。雨や湧き水などによって川に供給される水量よりも、途中で使われる水のほうが多いという事です」

印象に残った警鐘です。

 

他にも自然に対する人類の搾取が紹介され、パタゴニアのそれに対する取り組みが紹介されます。

例えば同社の作ったオーガニックTシャツは、環境には優しいもののオーガニック栽培にすることでコストがかなり掛かる。しかし売り上げは発表から右肩上がりで250億円から600億円へ。リーマンショックの影響も受けることのない商品となりました。

更に、ナイキもその事実を受け1%の商品をオーガニックに切り替えます、それはパタゴニアの全シェアよりも大きな規模の転換でした。

オセロの石を置くようにアパレル業界の一角が変わった。パタゴニアの決断は確実に一石を投じたのです。

 

企業の環境活動の取り組みというのは本業で利益が出てからの余力で行うというようなイメージがありましたが、パタゴニアは企業の社会的責任と従来の企業活動が矛盾無く成立する事を示しています。

 

「皆さんは例えば750円で売られているジーンズが何処で作られているかご存知ですか?バングラディッシュです。当地の労働者には750円の中から僅かな人件費だけしか渡らない。安いものには安いだけの理由があるんです」

 

辻井氏は最後に「買い物は未来を選択する投票です」と仰いました。目の前の商品にどのような意味が込められているのか、それを考えることは消費者の責任です。

我々消費者が出来ることは、社会的責任を果たしている企業を見極めてその企業の商品に投票(=購入)することではないでしょうか。


 

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