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谷口正和 プロフィール

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2017年10月19日

スタートアップ

 

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コロンビア大学、コーネル大学などが採用している

アントレプレーナーが手に取るべき、教科書。

 

興味深く、目を通させていただいた。

 

「アイデアから利益を生み出す組織マネジメント」という

サブタイトルからもわかるように旧型のビジネスモデルが

最終段階を迎えているにもかかわらず、未だに工業社会の総量形成が固定化され続けている。

 

今、「新しい」と言われている事業も、

従来型のビジネスモデルを厳選し、凝縮しているだけに過ぎず、

そのエキスからイノベーションがもたらされている。

 

立ち止まっているだけでは、何も始まらない。

 

新しい課題解決の処方箋を立ち上げたとしても、

それが、ただビジョンだけでは、絵に描いた餅同様、ビジネスにはならない。

 

重要なポイントは、顧客のニーズを解決するという他者へのサービス精神と情熱だ。

 

その意味で、まさにビジネスは仮説検証の連続だと言える。

 

成功するか、失敗するかは、起業家自身のマインドにかかっている。

 

果敢にエネルギーを注力していくのは、その分、絶対時間をかけること。

それが課題解決のケースとなっていく。その恩恵が成果として、対価となる。

 

ビジネスチャンスは変化の中にある。

それが日常の中で起こる社会となった。

 

まさに今、新しいことを立ち上げなければ、やがて居場所を失ってしまう。

 

小さくてもいいのでサービス精神を持って、情熱を傾ける。

「リスクに挑戦しないことが最大のリスク」と言っても過言ではない。

 

知識は、検索すれば無数に確認することができる。

しかし、それに意味があるわけではない。

あなたのサービスが解決のシナリオを内包し、常に行動というスタイルで、

センスと技術を駆使した結果、新たな役割の創造となる。

 

新市場創造とは、自分自身がお客様になれるところまで追い込むことを意味している。

そして、仕事の受注とは、あなたへの「信頼」に他ならない。

あなたを信頼するから、あなたに頼む。

 

それがビジネスの成功指標となる。

 

学生から、社会人となれず、いつまでも学生のままで終わってはならない。

学生から、懐の深いサービス精神と情熱を兼ね備えた社会人として、今こそ羽ばたこう。

 

過去に足を置いたままだと、戦力外通告が課されたまま、変われない。

次なるステージに移るスタートアップとして、あなたとともに立ち上がりたい。

 

出版社:新潮社
価 格:1700円+税

2017年10月10日

フリーエージェント社会の未来

 

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当社でも、この取り組みが始まっている。

 

フリーアドレスを導入し、今後、フリースタイルシフトという流れは、

本書の著者であるダニエル・ピンクが指摘する社会学的なレポートにもまとめられている。

 

組織人間の時代から、人がランダムに組み合わさるチーム単位の時代へとシフトしている。

 

今、アメリカでは、4人に1人がフリーエージェントだという。

もはやフリーであることが当たり前となり、プロジェクトごとにプレーヤーが入れ替わる時代が到来している。

 

昨今のIT技術の飛躍的な躍進は、あらゆる分野の生産性を高めると同時にあらゆる価値を無数に作り上げ、

いわば、価値そのものを廉価にもさせている。

 

それは、かつて一つの固定された価値観が社会を継続支配していた時代から、

メディアプラットフォームが形成され、いくつものフリーエージェントがオンステージする時代となった。

 

一方、変化速度は速く、あらゆる場面でリスクヘッジが求められる中、

縦型の忠誠心は消え去り、新たな仲間との組み合わせによるリスクヘッジが芽生えつつある。

 

人との結びつきは、組織に縛られない生き方と同義だ。

利他主義で、お互いに恩恵を受ける、ゆるいつながりがフリーエージェントエコノミーのあり方。

すると、オフィスは第三の場所となり、フリークラブワークという認識が大切になってくる。

 

それは個人が時間を自由にコントロールすることと言っても過言ではない。

未来社会は、定年という枠組みを超えて依存から自立していく流れがある。

そこにあるのは仕事場と生活空間とが融合していく姿だ。

 

今、フラットからリセットへと転換しつつある。

この速度が高まっていることを報告したい。

 

先般、八王子の市政100周年を迎え、訪れた。

そこには、日野自動車やオリンパスなど多くの研究機関が集まり、

そのテーマラボラトリーがプロフェッショナルハウスとなり、個々で新たな価値を創造している。

そして直接研究機関が、世界とつながるグローバルプレーヤーとなっている。

 

それが横軸を組み、それぞれが連鎖していけば、

強力に磨き上げられた新たなコンペティターとの出会いも見えて来ている。

 

面白くなって来た。

2017年10月 2日

天空の美、地上の美。

 

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本書は、奥田元宋・小由女美術館で開催された

遠藤湖舟写真展「天空の美、地上の美。」に伴い、発行された写真集です。

 

三次市を故郷とする芸術家夫妻。

 

日本画家の奥田元宋と人形作家の奥田小由女の功績を讃え造られた

この美術館は天空に広がる月の美しさと地上を照らす月光の瞬きが、

訪問に値する価値の創造につながっています。

 

天空と地上の両極の舞台で目覚めた湖舟氏は、

人の世界と自然界との狭間にある生命宇宙のあり方を切り抜いています。

 

昨今は、NYのギャラリーで展開するグローバルプレーヤーの認識を持ち、

生命を育む宇宙の美しさを従順に写し出し、地球社会から宇宙を表現しています。

それは、これからの未来にとっても、有効な価値軸となります。

 

友人である遠藤孤舟のメッセージとともに、ここにご案内します。

 

出版:ジオコーポレーション

価格:1621円+税

2017年10月 2日

マッキンゼーが予測する未来―近未来のビジネスは、4つの力に支配されている

 

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2017年1月26日に第1刷が発行されて、

今、6刷目となる近未来を示すリードブックである本書。


そこでは、4つの社会的創造力を指摘しています。

1つ目は、都市化がもたらす変革、

2つ目は、科学技術が発展していく速度、

3つ目は、地球規模で進行していく高齢化、

そして、4つ目は高速で個々が結びつく情報経済の時代。


小さな存在も突然、未来を牽引する存在へと変貌し、世界に突出していきます。


国の戦略的課題と地球の未来経営をどのように捉えているかという認識を持って

マッキンゼーのコンサルタントたちの思いを複合化させていく。


我々も破壊と創造の真っ只中にいる今を確認し、

思考の戦略化、ナレッジクリエイションを複合させ、

高感度の解決力を提示していきたい。



出版:ダイヤモンド社

価格:1800円+税

2017年9月25日

フリースタイルシフト

 

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今、我々の行動モデルにおいて着目しているキーワード。

激しい変化が、地球の中に疾風の如く、吹き抜ける今、

その変化に対して、どのように生きるのかが問われている。

これが働き方にも繋がっていく。

 

自由であることはフリーである。

これは自分自身がどのように時間割を作っていけるかが求められている。

 

そういうウィークエンドベンチャーは、

自由に、研究に取り組むトライアルプログラムを稼働させていく。

それが課題の解決へと直結していくのだ。

 

100年人生とは、

まず基本となる「生涯健康」の上に成り立ち、

その中で好きなことを学ぶ「生涯学習」という発想が芽生え、

さらに好きなチームに所属する「クラブチョイス」の3段階ある。

 

そのため、好みや趣味に費やす学習時間は、重要な財となり、

それがプロフェッショナリティという得意技領域となり、顕在化。

テーマ・フリーランサーが誕生していく。

 

これが、これからの社会におけるチャンスとなる。

 

謙虚でありながらも大局観を持ち、自由自在に仲間を募る姿を連鎖させることを、

イメージしながら今、このコンセプトを書籍に取りまとめている。

 

モノクロのビジュアルは、飛躍する未来に向けて、

これから注ぎ足す100色のレインボーという意味合いを込めた。

 

この小さなハガキにしたためた、「フリースタイルシフト」という着想。

 

興味を持っていただければと思う。

2017年9月19日

LIFE DESIGN

 

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我が社名と同じタイトルの書籍が、NYタイムズでベストセラーの1位を記録しました。

生き方と暮らし方が、全ての価値を決定します。

社名は、生活者自身が主人公になるヒューマニティバリューの流れをにらみ、社会のリーダーシップを発揮していくという着想から、若気の至として名付けました。設立当初は保険屋と間違われながらも、設立から40年あまりが経過しています。それが今、世界でも注目されるようになり、いろんな意味で感動を覚えています。

本書では、ライフデザインを人生設計として整理しています。そこで最も強調されているのは、人生における問題の解決です。ライフデザインとは、人生全体を経営の視点で捉えるものです。人生全体をどのようにサクセスマネジメントすればいいかが語られていて、いわゆる、理想の人生へと導く手段ともいえます。

本書では、最初に「自分の現在地」の理解について語られています。人生を生き抜くためのエネルギーの源とは何か。

浮き沈みのある人生を、理想に到達するための過程として見切っていく。できることと、できないことを区分けせずに全体がバランスの中にあるものだと捉えれば、進むべき方向を定めるためのコンパスが必要となります。ここではブレない視点を持つことの必要性について触れていました。

我々にとっても、一番重視してきたのは生活者研究の中に、生き方の研究があり、それが新たな課題の発見となり、それが働き方となっています。その生き方研究が唯一の課題解決の中軸となり、その一点を生活者との対話という方法で、繰り返し問い続けることがライフデザインを実行するために不可欠だと考えています。

私自身、人生を歩む推進力となるのが、ポジティブシンキングだと思っています。次なる扉を開いていくような、肯定的な発想力こそがそクリエイティビティです。その時に、歩むべき方向性を見定めることが必要です。それが私たちにおけるコンセプトワークとなっています。我々の会社の仕事のやり方と重なっています。

また「熱中できることを探せ」とも書かれています。

絶対時間を注入することは時間という物理性ではなく、意識構造とモチベーションに置き換えることです。それが興味・関心、そして情熱となります。そこで身についたクリエイティブな発想が、人生の行き詰まりから脱却する術となります。それはまさに我々が求めてきたものと重なっています。

セカンドキャリアを考える、ネクストプランニングについても、自身の問題とその解決策を常に発表しながら常に前進することを推奨しています。それは山を登るようなもので、ライフプランニングの重要な側面と言えます。

同じく、我々は研修の中で、ドリームトレーニングというキーワードをよく使います。理想を描き、これにプロセスをつけていくことは、練習するしかありません。

そして、プロトタイプを構築し、アイデアプランニングを繰り返す指摘も、夢の仕事をデザインするドリームトレーニングと同様、幸せを呼び込むためのプロセスだと思っていますが、その指摘もされています。

その工程には、成功と失敗だけではなく、両方を許容するという失敗の免疫が必要。それらが連立して、フックを掛け合うことが大事な要素となります。つまり、クリエイティブとは、マイナスをプラスと考えることです。

単なる仕事として、割り切られたチームからライフコミュニティのチームとして生涯を共に歩もうというものも、この書籍でも指摘されていますが、理想のライフデザインの流れの中で、こうしたマインドが必要だと共感しています。 

最後に、「あなたの調子はどうか」と彼らが聞いていることも、私たちの生活者研究の根幹の部分とつながっています。

著者であるビルバーネットとエバンスの二人のスタンフォード大学の人気講座の共同創設者が書いた、デザイン思考を紐解いた本書から、スタンフォード大学のライフデザインラボという拠点の存在に、我々がやってきたことが重なり、さらに自信を持って深めていきたいと思いました。 

この本を紹介したい。

出版:早川書房

価格:1600円+税

2017年9月11日

タラブックス

 

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近年は地産地消の延長で、足元から作り、育て、

そしてそのことをマーケットや社会につないでいくという思想が、

地域の一番小さい単位の自立構造をもっている。

 

今回、紹介する『タラブックス』というのは、

手作りで絵本を生み出す出版社である。

 

丁寧なステップを踏みながら、一冊一冊に心を込めて手作りする。

それはクラフトマンシップであり、

まるで一人ひとりにアートを届けるような姿勢が感じられる。

 

タラブックスでは、書く人、描く人、作る人、

そうした人たちがファミリーとなってビジネスをしている。

ファミリービジネスというのは形態のことではない。

家族のように思いを交換しながら、家族で子どもを産み育てる、

そして世の中に出していく、そういう濃縮した認識論がそこには埋まっている。

 

そうした流れの中で、

素敵な絵本を出されているので注目をしていたが、

今回そのコンセプトブックとも呼べるような形のまとめ本が出版されたので、ここでご紹介したい。

 

私自身もデザイナーで、イラストを描く目線から見た時に、

その豊かな表現力と、一点一点を版画のように組み立てていくような

丁寧さが感じられる。

まるで本自身がアートのようである。

 

この一冊の本が生活の中に入った時、

そこから送り出されるシグナルは、

我々自身のクリエイターとしてのコンセプトと

大きく重なっている気がする。

 

量産に馴染み、総量形成と利益優先の構造の中で、

売れない本ばかりが溢れてしまう。

そういうものに対して、丁寧な刺繍のように提示することの豊かさを、

この本は教えてくれている。

 

出版:玄光社

価格:2,200+税