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谷口正和 プロフィール

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2017年12月11日

これからのビジネスを創るITの基礎 『未来を味方にする技術』

 

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従来の価値構造を確定してきたビジネス構造の解散が命じられている。

今日、我々は成熟した国の中で「次が起こらない国」という指摘がされていることを危惧すべきだ。
過去を引きずっているようでは新しいものは始まらない。
この構造の中で、行動するというチャレンジャー気質がない、または従来に安住し、そこに満足を得てしまっているのであれば、我々はすでに後進国に習って、生まれ変わる必要がある。

 

著者の斎藤昌義さんは1995年に起業し、スタートアップのためのソリューションベンダーとして経営に勤しんでいる。
今一番重要なことは新たな事業モデルに対し、行動を起こし、その結果をフィードバックしながら上手く育て直していくことだ。
そして既存事業の中でも、新規事業開発のような企業の新しいスイッチを入れる牽引力が求められている。

 

旧ビジネス構造でいくら合理主義だとしても、人材コストをカットしても、大手メーカーや銀行などは赤字のまま。
それは新しい収益と創造、課題解決など、新しいソリューションに対するトライアルがないまま、同じことをしていればそういう結果になる。
それをデータが顕在化しているにもかかわらず、我々はベンチャースピリット&アクションに対して学習・練習をしてこなかった。
その体質を学習し、世界から来た人にそのプラットフォームを公開し、自在に活躍してもらうように、大きくスタンスを変えなくてはいけない。

 

今、未来を味方にする技術はスマホを代表とするITのウェアラビリティだが、技術は目標を解決するための道具の一つだ。
最もクリエイティビティ溢れる世紀に生きる我々は、そのことに対してもう一度、目を向ける必要がある。

 

『未来を味方にする技術』

出版社:技術評論社

価 格:1,580円+税

2017年12月 4日

コピーライターが意識すべき考え方「言葉の技術」

 

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電通が出版したコピーライターのためのレッスン本をいただいた。

 

コピーワークを中心に、マスに対する提供側でありながらも一人一人の琴線に触れ、新しい興味や納得をどう形成できるかをテーマとしている。

広告の軸足の中心にあるものは理解の促進であるが、実際コピーワークはシンキングワークである。

 

言葉を考えるのではなく、考えを言葉にすることを本書は繰り返し指摘している。

企業が提供者側の論理から顧客志向に転換する時代の中で、現場のクリエイター達も従来の反転軸の中にいる。

クリエイティブビジネスで活躍している人は、アイデアを創出し、予見をチャンスにする練習だと見切った時に、汎用性の高い能力を身につけることが勝負どころ。

 

考えを深め、表層的なものを超えて、中側からフックを形成する。そして回数化によって残留効果を定着させる。

考えと表現をリンクさせることは、昨今のコミュニケーションの中で、コンセプト&クリエイションを一つの認識の中に置くことが大切。

 

メディアリレーションシップに対するメッセージとして様々なヒントになりそうである。

 

『言葉の技術』

出版社:朝日新聞出版

価 格:1,500円+税

2017年11月30日

江美研寺子屋-江戸の町歩き―

 

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今日、11月30日は「三の酉」である。

三の酉まである年は火事が多いとの俗説がある。

 

これには諸説あるが、江戸の昔、浅草・鳳神社の酉の市の日は、

近所の吉原遊郭が集客を狙って開門したため、

男性が吉原に寄らないように、

留守をあずかる女性が作った俗信だともいわれている。

 

それだけ酉の市の日は地域全体が盛り上がったのである。

江戸時代の町の賑わい作りも、地域共創の参考となるだろう。

 

当社の新しい縁起熊手は、11月18日(土)の「二の酉」の日に江戸美学研究会の「江美研寺子屋-江戸の町歩き―」にて、鳳神社の酉の市を訪れ、会社の弥栄を手締めで祈ってもらったものだ。

 

酉の市には、江戸っ子の「粋」と商売繁盛を願う心が脈々と受け継がれている。

2017年11月27日

リーダーシップのパラダイムシフト "CEOからDEOへ"

 

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情報社会では「感性」が市場を構成している。

 

そうした中、従来のような社員や資金、ブランドイメージを使った「所有する経営」を行うCEO(Chief Executive Officer)という概念は時代遅れになりつつある。

静止画では無く、動画が盛んであるように、感性型市場では視覚を中軸に五感をフル活用する総合感性型のコミュニケーションが求められている。

そうしたこれまでとは異なる経営が求められる昨今、本書ではデザイン力のあるリーダーである「DEO(Design Executive Officer)」が重要になると提言している。

 

先の見えない大変革の時代において、新しいリーダーシップに必要な6つのキーワードが次のように解説されていた。

「変化を起こす」「リスクを冒す」「システム思考をする」「直感力が高い」「社会的知性が高い」「さっさとやる」。

 

感性型市場構造では優れた表現力が前提条件であり、

五感を統合した「直感」という表現に対して果敢に取り組む事が重要だ。

そのため、クリエイティブクラスの集合性が戦略化されることへと繋がる。

 

『CEOからDEOへ』

出版社:ビー・エヌ・エヌ新社

価 格:2,600円+税

2017年11月20日

ジャンルレス THE BEST

 

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石川綾子さんは、オーストラリアでフルグランプリを受賞した注目のバイオリニスト。

 

彼女もFM放送渋谷のラジオ『渋谷の相談』で、人生相談のアドバイザーとして参加してもらっています。

彼女から究極のベストアルバム『ジャンルレス』をいただいた。

 

タイトルの通り、「初音ミクの消失」や「千本桜」、「君をのせて」など

アニメからシネマに至るまで、あらゆるジャンルの音楽を横断してバイオリンで表現されています。

 

それぞれの固有の中にある理解を噛み砕き、

垣根を超えた先にある時代表現者としての思いが感じられます。

 

今のメディア感性が投影されたかのような彼女の個性から、

自在な発想力と着想を持った、この世代の活躍に注目したい。

 

販売製造元:株式会社タートルミュージック

価 格 :4000円+税

2017年11月15日

WHAT'S NEXT? TOKYO CULTURE STORY

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シティファッションの草分け的存在であるビームスの設楽洋社長と、お話をする機会があった。

 

ビームスは、1976年、アメリカ西海岸を中心にしたカジュアルスタイルがブームとなる中、原宿でたった7坪の店舗からのスタート。

時を同じく創刊したライフスタイル誌の『POPEYE』とも、変わり続ける東京の姿を時代のプレゼンテーターとして歩んでこられました。

カルチャーオリエンテッドとして、突き抜けるように80年代、90年代と突き進み、その爆発するクリエイティビティは、情報のシャワーを浴び続けてきた者だからこそ、体現できたのかもしれません。

 

40年を経た今、これまでの変遷を一冊にまとめた上で、なおかつ、自らが価値の主軸となる個性時代に向けた次なる「what’s nest?」を探求し続けている設楽社長に刺激を受けました。

 

ここにご紹介します。

 

出版社:マガジンハウス

価 格:1650円(税込)

 

2017年11月 7日

世代の痛み

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上野千鶴子さんから、新刊が届きました。

 

『世代の痛み』というタイトルで、団塊世代の上野千鶴子さんと団塊ジュニアを代表して、

作家・活動家の雨宮処凛さんとで交わされた往復書簡によってまとめられています。

 

自己責任社会、それは「頑張れば報われる」という競争社会、しかし、裏を返せば、「報われなかったのは、お前が頑張らなかったからだ」という社会でもある。

すなわち、自己肯定感が重要。ところが、団塊ジュニアは自己否定を強要される教育制度のために肯定的に自己を受け止められない人が多いという矛盾について、思慮深い指摘がちりばめられています。

 

団塊世代も、もはや70オーバーとなり、急速に勢いを失い、思考を停止した団塊の世代は、団塊ジュニアたちに介護をしてもらうという夢物語を描いています。

 

それぞれの世代で生じている様々な歪みを内包した現代社会について全世代が弱者となった今の時代に、いかにして自立していくのかについて述べられています。

 

最後は、「40代になった団塊ジュニアたちへ、責任を感じている団塊世代から」と上野千鶴子さんからのメッセージで締めくくられています。

 

ここに紹介します。

 

出版社:中公新書ラクレ

価 格:820円+税