研究会ブログ

2013年11月25日 Mon. Nov. 25. 2013

文化経済研究会11月講演レポート/稲本健一氏、中竹竜二氏

株式会社ゼットン 代表取締役社長 稲本健一氏 と (公財)ラグビーフットボール協会 コーチングディレクター 中竹竜二氏 を講師にお迎えしたセミナーをレポートします。

まずは第一部。株式会社ゼットン 稲本健一社長。

「変化経営、店づくりは街づくり」

 

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ゼットンのプロデュースした公共施設として有名なものの中に横浜マリンタワーがあります。中には結婚式を挙げることの出来る施設もあり、そこで結婚すると2人の名前が刻印されたネームプレートがタワーの上部に飾られます。稲本氏はこれにあるストーリーを見出しています。

 

「公共施設っていうのはなかなか潰れない。そうするとその2人にもしも子供が生まれるとその子供をつれて横浜マリンタワーに遊びにいくことは充分考えられます。何の気なしに『お父さんとお母さんはここで結婚したんだよ』と言ってお子さんにネームプレートを見せる。もしもその子が大人になったときにもそれを覚えていて、恋人とデートをした時にネームプレートの前で『僕の両親が結婚したこの場所で僕たちもけっこんしよう』なんて言ってくれれば、そういう人がたった1人でも生まれたらこの試みは大成功です」

 

何かのお店をプロデュースするときに稲本氏が考えるのは様々なストーリーだそう。与えられた限られた空間を使ってどのようなストーリーを描くかが稲本氏にとっては重要なのです。

 

「最近は8年ほど前からやっていたハワイアンのお店のプロデュースに更に力を入れています。実際僕は1年のうちの3分の1はハワイに居ます。

ハワイアンの何が良いかというと、とてもポジティブだということ。ロコモコを目の前にしてゆったりしたハワイアンが流れているお店で暗い話なんてできないんです」

 

そして「食事をしながら思いのたけを話す、これこそが人類が昔からやっているソーシャルネットワーキング」だと仰る稲本氏。

その際に訪れるお店は高級な服に身を包んで高級車乗って出かけるような場所ではなく、カジュアルな場所が良い。

それこそが稲本氏が重視されている「カジュアル・リッチ」……装いはカジュアルに、心は豊かに、ということだそうです。誰もが気軽に食事を囲んで歓談できるお店を沢山作れば、それが街づくりに、ひいては未来を創っていきます。

 

第二部は、(公財)ラグビーフットボール協会

 コーチングディレクター  中竹竜二氏。

「成功よりも「成長」を目指す経営」

 

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「成功と成長の違いって皆さん何だか解りますか?」

講演は問い掛から始まりました。

成功は結果であって成長はその過程……漠然とそのような違いを思い浮かべましたが、中竹氏は

「成功は適度な目標から設定から生まれ、達成されるとその瞬間から過去になる、成長は適度な失敗から生まれ、未来へと向かっていく」

 

このように2つの言葉を定義されました。そういった見方をすれば達成と失敗、過去と未来、全く正反対の性質を2つの言葉が帯びているのがわかります。

 

「筋肉を鍛えるということは筋肉を一旦破壊するということです。破壊された筋肉は超回復という現象によって以前よりも強度を増したものになります」

成長もそれと同じで、適度な失敗をさせてやることが中竹氏の推奨するリーダーの役割の一つです。

「目標を達成し、常に前回を上回る数字を求めながら「成長」を強いる会社は、私にしてみれば語義からして矛盾しています」

 

日本一オーラの無い監督は決して選手を怒らないそうです。その代わりに、何度も質問をする。その中で選手自身がかつての自分を「破壊」し、成長していくことを促します。

 

ポジティブなストーリーを描いて未来を創る稲本氏。

ふさわしい挫折を人に与えて未来を問いかける中竹氏。

 

全く異なったタイプの両者ですが、未来に向かっていくということの意思を改めて思い起こしました。やり方は違えど、大切なのは未来へ向かって進んでいくという意思なのですね。

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