研究会ブログ

2013年07月 2日 Tue. Jul. 02. 2013

中川政七商店の"富士山モチーフ"商品、保全に一役

先月、富士山が世界遺産に登録されました。

正式な登録名称は「富士山――信仰の対象と芸術の源泉」。

人々にとって富士山が、直接その姿を見ずとも、いつも心に焼き付いて離れないものであることを感じさせる名称ですね。


このたび、世界遺産としての富士山を存続させるための“文化コンテンツ寄付レーベル”「富嶽三十六プロジェクト」に、中川政七商店の商品が7つ選定されました。

「富嶽三十六プロジェクト」とは、富士山モチーフの商品をカテゴリーごとに36個ずつチョイスしたもので、【富嶽三十六冊】【富嶽三十六曲】【富嶽三十六スイーツ】【富嶽三十六プロダクト】【富嶽三十六Tシャツ】【富嶽三十六チャリティ登山】らが初年度(本年度)の実施レーベルです。

売り上げの一部が富士山の保全に役立てられるという企画の社会性も素晴らしいですが、【富嶽三十六プロダクト】などの響きには、「三十六個、是が非にも確認せねば!」という気持ちにさせられます。これも心に焼き付いた富士山のせいでしょうか。


2011年11月の化経済研究会セミナーにおいて、中川政七商店 代表取締役 十三代 中川淳氏は、次のように述べられました。

「ものが余り、必要な消費財ではないので、価格や機能性だけでは買わない時代だと思います。ものの背景や思想に共感して買うと思うのです」

「もの売り」から「ブランディング」へ―。中川氏の経営方針が、じわじわと今回の選定につながったのでしょう。


写真は【富嶽三十六プロダクト】に選ばれた「富士山けん玉」(左)と「富士傘」(右)

 

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