研究会ブログ

2014年05月23日 Fri. May. 23. 2014

2014年5月セミナーレポート/ 安藤 正氏、北山 孝雄氏

第71回文化経済研究会のセミナーレポートをお届けします。

講師は、三井不動産商業マネジメントから代表取締役社長 安藤 正氏。

並びに北山創造研究所 代表 北山 孝雄氏。

テーマは「コンセプト・シティ」。街作りのプロフェッショナルである両氏ですが、両氏とも単に建物を建てるだけではありません。

 

まず第一部は安藤氏。

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三井不動産は、ららぽーとTOKYO-BAY、ラゾーナ川崎など、様々な商業施設をプロデュースしてきましたが、その根底にあるのは「経年優化」という考えです。

 

「経年劣化という言葉は一般名詞としてありますが、我々は“経年優化”という言葉で建物をプロデュースしています。文字通り、年を経るにつれて良くなっていく施設です。

それは必ずしも金銭的価値だけが上がることではありません。年が経つにつれて愛されるようになる建物が理想ですね」

 

例えば、今や東京湾のランドマークとも言えるららぽーとTOKYO-BAY。

かつては人が入らずに「からぽーと」と呼ばれていた時期もあったそうです。しかし、1981年の開業以来数え切れないほどのリニューアルを経て、今尚進化を続けています。

 

「建物は放っておけば劣化していくのは当たり前です。チャレンジをしていかないと優化はしていきません」

とおっしゃる氏。33年を経てもまだ新しくなり続けるららぽーとTOKYO-BAYは不断のチャレンジ精神によって支えられていたのでした。


第二部は北山創造研究所 北山孝雄氏。

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様々な事例を写真つきで紹介し、それを実現させてきた過程が説明されていきます。

氏の代表的なプロジェクトとして、亀戸サンストリートがあります。

 

「自分が暮らしの中で、街のこの部分がこうなればいいなぁ、とか、こういう設備があればいいなぁ、とか感じたものを実現させてきました。学生さんはお金が無い。でもお金が無くても行けるような場所は必要ですよね。なので、何もない広場で人が集まって何か出来るような場所を作りたかった」

 

そこで、氏は亀戸サンストリーと中に広大な広場を設けました。それはただの広場です。しかし、そこで人が集まることによって様々なことが起こり、単にモノを売るだけの場所よりも大きな副次的な効果が得られることも。

例えば、人気アイドルのPerfumeはここの広場でライブやイベントなどの下積み時代をすごし、今やファンにとって亀戸サンストリートは伝説的な場所になっているそうです。

Perfumeの誕生に、実は氏も一役買っていたということですね。

 

「効率を優先しすぎると、最終的には通りのお店全てが自動販売機に変わってしまうのが一番効率がいいということになります。しかし、道や街というのはメディアなんです。効率や合理性以外にも大切な、伝えるべきことが沢山あります」

 

氏は、現在両国を相撲の街にするというプロジェクトを提唱されています。

現に両国では相撲自体は開催されていますが、氏はもっと力士や江戸情緒が溢れるような街を構想されています。

更には日本の文化そのものの発信地。洋服ではなく着物を着、オペラではなく相撲や歌舞伎を見るようになる。そんな風景が浸透していけばいいという気持ちで、氏は「素敵な絵」を描き続けます。


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