研究会ブログ

2017年12月22日 Fri. Dec. 22. 2017

富田直美氏「本質は『どう幸せになれるか』」

 


先日、日経MJ主催のフォーラムにて特別公演として、文化経済研究会2018年3月セミナーの講師 富田直美氏がご登壇されましたので、聴講してまいりました。

 

富田氏はこれまで、外資系IT企業の社長を多数歴任し、現在はハウステンボス株式会社のCTO(最高技術責任者)と株式会社エイチ・アイ・エスの取締役とを兼任されています。近年ではハウステンボスへのロボットやドローンの導入を主導し、大きな注目を集めました。氏の活動はデザインやメカトロニクスなど多岐に渡り、2016年には株式会社 hapi-robo st (以下ハピロボ)を起業、ロボット事業を本格化させています。

 

今回の演題は『AI、ロボット、IoTを社会に活かす』。

 

ところが、富田氏は「技術そのもの」は全く重要ではないというスタンスの持ち主。この特別講演でも、その想いが氏の言葉となっていました。

 

「テクノロジーとマーケティングと、どう関係があるのかとなった時にですね、実はマーケティングの方が大事で、テクノロジーは全然大事ではないという話を、私は敢えてしたいと思うんですね」

 

「技術なんてどうでもいいんです。一番問題なことは、その技術がどのようなものかを皆さんが分かっているか、ということです。この技術で何ができるのかということよりも、このソリューション、このITを使うと何が良くて、でも何が怖くなるかという話をしなきゃいけません」

 

「IoTという言葉は、Internet of Things、モノのインターネットの略とされています。ですが我々の間ではInternet of Threat(脅威)の略だと言われているんです。便利になります、という言葉はビジネス上では正しいんです。でも便利になることでどれだけ危険が生まれるかということに対しては触れない」

 

大切なことは技術そのものではなく、その技術によって我々がどのように「幸せ」になれるのか、そしてどのようなリスクがあるのかについて、真剣に考えること。それが富田氏の持論です。

 

昨年、富田氏と澤田秀雄氏(株式会社エイチ・アイ・エス 代表取締役会長兼社長)が設立したハピロボですが、その理念はロボット事業を通して「人がより幸せになる未来をつくる」こと。ロボット事業と一口に言っても、ハピロボは、例えば労働力の代替のように人を楽にするロボットではなく、「その人の能力を引き出し、発展・成長させる事ができるロボット」の開発を目指しています。最先端の技術に固執せず、同社の理念を実直に追い求め、人々の生活を豊かで幸せにする。今回の講演にも、その哲学が込められていました。

 

会場全体を唸らせる氏の熱弁に、40分の講演時間があっという間に過ぎてしまいました。文化経済研究会でのご講演が今からとても待ち遠しい思いです。次回研究会セミナー(来年3/7開催)では、富田氏の未来志向の熱い想い、そしてハピロボの事業でどのような「幸せな未来」を描こうとしているのか、ご講演を頂きます。










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