研究会ブログ

2016年10月14日 Fri. Oct. 14. 2016

健闘、二期倶楽部と里山十帖

今週の週刊ダイヤモンドの特集は「百花繚乱 ニッポンのリゾート」と題され、グランピングや「動くリゾート」など新たなジャンルが誕生し、異業種や外資の参入も相次いでいる日本のリゾート業界が報告されていました。

 

その中に、トラベルジャーナリスト、ホテル評論家、大学教授など、リゾートに詳しい専門家21人が、食事、サービス、コストパフォーマンス、快適性他細かい指標で出した評価に基づいたランキングがありました。

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堂々の第1位は星のや軽井沢。他にも4位にリゾナーレ熱海、5位に星のや竹富島、9位にリゾナーレ八ヶ岳など、星野リゾートがベスト10のうち4つもランクインしています。

 

■二期と里山十帖

2位、3位には二期倶楽部と里山十帖がランクイン。

 

「二期リゾート社長の北山ひとみ氏のホテルへの思いいれと経営哲学が素晴らしい」

「食事は文句なく日本一!」

 

と専門家から高い評価を得ています。

過去に文化経済研究会でご講演頂き、会員としてもご交流のある北山ひとみ氏の経営哲学は著書『人分けの小道』(amazon)にて詳細に語っていただいています。

 

3位の里山十帖は今年5月に文化経済研究会でご講演いただいたばかりなので、記憶に新しい方も多いのではないのでしょうか。

 

「リゾートを手がけるプレーヤーとしては異色の存在だ。14年5月に新潟県大沢山温泉にオープンして以来、とりわけグルメな業界関係者のハートをくぎ付けにしている」

 

こちらも食事が高評価で、高級食材ではなく地元新潟の野菜の味わいをそのまま伝えようとする工夫と創作料理に専門家も舌鼓を売っています。

 

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「とにかく野菜を美味しく食べさせてくれる。お酒との愛称が抜群なメニュー構成になっていて、日本酒やワインが充実している」

 

と、食事部門では1位を獲得。

 

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■個人と地域の市場

リッツカールトン、ハイアットなどグローバル資本が入ってきている中で、経営者個人の哲学が色濃く繫栄された二期倶楽部、里山十帖が健闘しているという点に、個人であっても工夫とコンセプト次第で大資本に対抗できるという昨今の市場傾向が見て取れます。

 

二者とも食事で高評価を得ていますが、地域で採れたものをその場で消費する地産地消の考え方を実施しています。

二期倶楽部がある那須も里山十帖も山に囲まれており、山の幸が豊富に採れます。海外の高級食材を輸入するよりも、その場で採れたものをすぐに食べるということが最高の贅沢。

地産地消は世界的な傾向となってきていますが、日本でもそれらを先んじて取り入れてきたリゾートが支持を得ているという点も、資本や物量ではなくコンセプトが正しければ顧客はついて来てくれるということを表わしているのではないでしょうか。

 

都内ではここ最近一気に気温が下がり、秋の気配が深まってきました。

長野、新潟、那須、箱根など東京にはさほど遠くない位置に自然と季節の表情を感じさせてくれる場所が点在しています。

時には都会の喧騒を離れて日本の原風景を臨んでみるのはいかがでしょうか。

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