2012.3.28更新

絵本研究!

デザイナーの作った絵本

参考:イエラ・マリ

 

 こんにちは!
今回はデザイナーさんが作った絵本について見てみたいと思います。
 

絵本といえば「絵」と「文章」で絵本の内容が語られていきます。
ですが、今日はデザイナーの作った絵本を研究しよう!ということで
「絵」だけで作られている絵本を参考に見ていきたいと思います。

 

 

木のうた.jpg

 『木のうた』イエラ・マリ作 ほるぷ出版刊

 

 

こちら「木のうた」の作者のイエラ・マリという女性は、
イタリア出身のグラフィックデザイナーです。
彼女の作る絵本には文字が一切ありません。
「木のうた」では、木と木を住処にしている動物の春夏秋冬が
グラフィックのみで表現されています。
冬になれば雪がふりつもって木は白くなり、
春がくれば冬眠から目覚めたりすが木の根の付近に顔を出し、
夏がくれば木に巣をつくった鳥がエサをひなに与えています。


kinoutamihiraki.jpgのサムネール画像

『木のうた』イエラ・マリ作 ほるぷ出版刊 p11-12
鳥がつがいでやってきました。木の上にある巣を利用して、
自分たちの巣を作ろうとしています。 

 

この絵本の何が良いって、同じ構図のままで内容が展開されていくところです!
鳥は飛んだり木の枝にとまったり、りすはちょこまかと移動していますが
木の位置は全く変わりません。
確かに、木の生えている場所がちょこちょこ変わることは実際にありませんからね。

 

四季の移り変わりを「木の位置を固定する」というちょっとした工夫をするだけで
こんなに豊かに面白く見せてくれるとは、 さすがグラフィックデザインの専門家!

 

時間の経過というちょっとした題材でも、
見せ方次第では絵本になれるなんて、試しに自分で描いてみようかな……
なんて、 挑戦してみたくなっちゃいません?
(サイトウ)

2012.3.26更新

 ロシアの素敵な絵本のご紹介!

ヴァスネツォフの娘、エリザベスの

『子守唄の絵本』

  

今日は、先日おじゃました「ふぉりくろーるのロシア絵本展」で
購入した絵本を皆さまにご紹介したいと思います。
 

  

こもりうた表紙.jpg

 『子守唄の絵本』
エリザベス・ヴァスネツォフ作
ロシアの子守唄を集めて見開きごとに絵をつけた
うたの絵本です。

 

『さんびきのくま』を描いたユーリー・ヴァスネツォフの娘、
エリザベス・ヴァスネツォフの『子守唄の絵本』です。
お父さんの絵の影響をかなり受けて、動物たちがたくさん登場する
こってりとした絵柄ですが、赤やピンク、オレンジといった
可愛らしい色合いといい、ほのぼのとした表現といい
とても心があたたかくなる絵本です。

とくに右のページは絵がはみだしそうなぐらいにのびのびと
素朴な場面が連続して、ぐいぐい惹きこまれてしまいます。
ロシアの文字は読めなくても、子守唄らしい
子どもへのいとおしさ、やさしさがびんびん伝わってきます。
さまざまな動物が子どもを見守っている感じも微笑ましく
見ていて飽きません。

この作品は1973年に出版されたエリザベスの処女作の復刊で
受賞歴もあるそうです。
ミトゥーリチ一家もそうでしたが、ロシアでは親子で絵本作家という
ケースが多いのも面白いなあと思いました。
 

とくに色、柄が素敵だなと思った5つの見開きをご紹介しましょう。
キャプションは絵をみて自然と思いついた言葉です。
皆さまはどんな言葉が浮かんできますか?

  

 こもりうた 中面1.jpg

  木陰できじばとたちが
楽しい
合唱を披露してくれます!

 

こもりうた 中面2.jpg

2匹のねこがふたごの赤ちゃんの見張り役。
いたずらからすたちも近づけません!

 

こもりうた 中面3.jpg

子ねこが赤ちゃんに子守唄をうたってます!
その隙に、子ねこのご両親は着飾ってお出かけかしら?

 

バチェロフの娘中面.jpg

森の中は楽しいことがいっぱい。
きつねのおかあさんは
つる草で編み上げ靴を編んでくれました!

 

こもりうた 中面4.jpg

小鳥のおかあさんも、人間のおかあさんも
子どもを大事に大事に
ぎゅっと抱きしめてくれるのはいっしょです。

 

いかがでしたか?
絵本は文字が読めなくてもすーっと心に入ってくるから素敵です。
そして空想の翼がどんどん羽ばたいてくれます。

「ふぉりくろーるのロシア絵本展」では
他の国の絵本とはひと味もふた味も違うロシア絵本のなかから
とくにきわだって素敵な表紙を撮影させていただきました。

そこでメルマガ会員(=絵本ファンクラブ)向け企画として、
現在、「ロシア絵本の表紙」を配信しています。
デザイン、アート好きな方も一見の価値がありますよ。
まだ登録をお済みでない方は、ぜひこの機会にご登録ください!
トップバナーの下段右端にある「メルマガ登録」か
左枠上段にある「メルマガ会員募集中」のバナーの
どちらかをクリックしてくださいね! 
皆さまのご登録をお待ちしています。(ミヤタ)
  

2012.3.16更新

メルマガ会員の

大西悠太さんから

メッセージをいただきました!


 
絵本のチカラを応援してくださる皆さま、
いつもありがとうございます。
おかげさまで、最近、絵本のチカラもどんどんアクセス数が増え
私たちも元気をいただいています!

そんな折、今日はさらにメルマガ会員の一人、大西悠太さんから
嬉しいメッセージが届きました。

大西さんは、昨年暮れに実施した会員特典企画第1弾で
フィリップ・ジョルダーノさんの絵本『かぐや姫』プレゼントに当選された一人。
このたび、フィリップさんのインタビュー記事を
配信させていただいたのを機に感想をお寄せくださいました!

 

 

かぐやひめ表紙.jpg

フィリップ・ジョルダーノ画『かぐや姫』
の表紙です。

メルマガ#1.jpg 当選者の10名の方には、フィリップさんのサイン入り
『かぐや姫』を贈らせていただきました。

 

★以下、大西さんからのメッセージです。

 

『一昨年のボローニャ国際絵本原画展で見てから
フィリップさんの独特な世界観にとても惹きつけられました。
そして昨年の原画展では『かぐや姫』。
その圧倒的な絵力を前にして「すごい」しか言えなかったのを覚えています。
特に複数のページが連なって描かれた龍の場面。
これはぜひ絵本の形で欲しい!
しかし日本ではまだ未発売。いつ日本で出版されるのか
心待ちにしていたときにこの企画を知り、
幸運なことに当選できたのです。
そしてなんとフィリップさんのサイン入り!

やはり絵本の形になると原画とはまた違う印象になり、
とても素敵なものになっていました。
また、日本のおとぎ話を外国の人の目を通すと
こんなにもおもしろいものになるのかと改めて感じることができました。

フィリップさんの次回作もとても楽しみです。これからもがんばってください!』


 

 

大西さん、メッセージをありがとうございました。
感想を寄せていただき、フィリップさんも喜ばれると思います。

ブログをご覧いただいている皆さまで、
まだメルマガ会員になられていない方、
当クラブは、絵本好きが集まっている楽しい絵本ファンクラブです。
今後、さらにパワーアップして
皆さまと一緒に絵本の楽しさを追求していけるような企画を
随時企画していきたいと思っています。

皆さまのご登録をお待ちしています。(ミヤタ)

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