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2009年1月30日 新潟発ブランド物語
「柿の種」という、日本人には大変なじみ深い食べ物がある。 新潟で生まれたもので、 大正末期に今井與三郎という人が作ったものだそうだ。 その歴史、80年以上である。 『元祖浪花屋・柿の種のココロ』(恒文社刊) という柿の種の歴史を綴った本をいただいた。
最近知ったのだが、鯛焼きも明治初期の生まれで、 100年近い歴史を持つという。 一見他愛なく見えるこれら庶民の味も、 紐解けば長い歴史を持っているのだ。 なんでも歴史が作り上げていくのだと、つくづく思う。
新年会でお話を差し上げた。 NHK「天地人」で話題と注目が集まっている土地である。 長岡芸術大学・豊口協理事長、 長岡造形大学・福田毅教授とも同席させていただいた。 伝統と革新によって、地方の財をどうブランディングするかである。 柿の種はそのような地方ブランディングの興味深い実例のひとつだろう。 2009年1月29日 日々をデザインする時代
ライフスタイルを、ライフウェイを、デザインする時代である。 当社の社名にもなっている「ライフデザイン」という概念が、 ようやく社会に認知されてきたようだ。 LIFEには「生命」「生活」「人生」という3つの意味があるが、 それらを区分せず、 統合的にとらえてデザインしようというのが「ライフデザイン」である。
『DESIGNING DAYS』という雑誌がある。 阪急阪神ホールディングスが、コーポレートマガジンとして、 カード会員にご購読いただいている。 すでに物を物として直接的に売る時代は去った。 それは物販業ではなく、サービス業として、生活デザイン業としての リテーラーから顧客に届けられるものである。 『DESIGNING DAYS』の春号の特集は 「ライフクリエーション新学期」となっている。 生活を自分の視点でデザインする時代になったのだ。 私も同誌には、応援団の1人として参画させていただいている。
2009年1月27日 オバマ・ミラー
世界がオバマ新大統領に映し出されている。
私が『ミラー・ソサエティ』(PHP研究所)という本を 上梓させていただいたのは、1986年11月だった。 その時のコメントを再掲させていただく。 「すべてが鏡化する時代、すべてがミラーになった時代・・・。 先行するのは情報であり、その情報とは映し出された鏡である・・・。 この予測と実体のリンクこそ、情報化社会の特徴である・・・。 メディア化社会というのは、 まさに映し出され、情報化され、知恵化され・・・ まさに潜在心理というものが 自己を変革するのである・・・。 それが『ミラー・ソサエティ』だ」。
自分で言うのも恐縮だが、 今という時代に見事に符合しているような気がする。 世界中のほとんどの人がオバマ新大統領を支持している。 彼は史上初の「世界大統領」と言ってもいいだろう。
世界は願望の通りに自己実現する。 鏡に映った絵のように、世界は自己化していくのである。 世界全体をひとつの地球世界とみなす 「全体知」の時代はすでに到来していた。 世界はやっと、それにふさわしいリーダーを迎えることができた。 20年くらい遅れただろうか。 彼のイメージどおりの世界が、紆余曲折はあれ実現するだろう。 オバマ的なる価値に向かって、巨大な価値移動が起きている。 今はその大移動の只中である。
2009年1月23日 色彩は心理の鏡
新ファーストレディのミシェルさんは、 「光沢のある黄色」で世界にメッセージを発信した。 黄色は「希望と」再生」を象徴する色とされている。 ある意味、色彩のメッセージ発信は、言葉より雄弁かもしれない。
私たちが見ている風景は、すべて色彩でできている。 色彩でない物はないのだ。 このあまりに当たり前の事実に、 新しい角度からスポットが当たりつつある。 それは視覚心理学としての色彩論だ。 目が色彩を見ているのだろうか。 心が見ているのではないだろうか。 これを究極まで問い詰めれば、 一人として同じ色彩を見ている人はいない、ということになる。
日本の家屋は戦後、蛍光灯一色に塗りつぶされ、 ある意味、色彩のマスマーケティングに染まった。 しかしいよいよ、色彩と心理の関係の中に、 人間の豊かさ、美意識を掘り起こしていく時代である。 「陰影礼賛」の取戻しである。
株式会社カラーワークスの秋山千恵美さんをお訪ねした。 カラーデザイナーとして、カラーマーケティング、 カラーマーチャンダイジングなど、多彩に活躍されている。 提案されている室内の色彩設計は、 人間の心と色の関係を熟知されているものだ。 柔らかで心地よい。「お手本は自然の色」である。
2009年1月21日 唐長11代目をお訪ねした。
「唐長」は、現在京都で唯一「からかみ」を作る専門店である。 唐紙はご存じの通り、 唐(中国)より日本に伝わってきた美術紙の総称であるが、 長い間日本文化の中で揉まれて、独自の美に昇華した。 文様を彫った板木に雲母や具を載せて、 一枚一枚丁寧に刷り上げる。 日本家屋の中で襖や障子のアート、インテリアとなった。 唐長には、江戸時代から受け継がれた 板木が600枚以上残されているという。
唐長11代目の千田堅吉氏のプロフィールは以下の通りである。 1942年 京都市に生まれる。
まさに現代と伝統が呼吸し合って 今存在する日本のアート「からかみ」。 時代の革新を常に取り入れつつ、基本はくずれない。 本当の伝統とは、そのようなものだろう。
唐長の唐紙は、11代目の著書 『唐長の「京からかみ」文様』(紫紅社文庫)で見ることができる。 11代目にお会いして、 伝統の懐深さと生命力を改めて認識させられた。 |










