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 | 2013年7月31日 ipPodo gallery
 
 「花木の持つ美しさを、写真という方法で絵を描くように表現したい。植物と空間のみの構成という、極力簡素な絵のなかにこそ見えてくる ありのままの植物の美しさを感じたい」 
 京都精華大学出身で、写真を使ったCMアシスタントだった鞆岡隆史氏の展覧会がニューヨークの一穂堂ギャラリーで開かれています。 
   
 主催する青野女史は、フィルム古典技法を駆使して、絵のような写真を組み立てる彼の作品に賛辞を贈っています。 
 豪快に空白美を使って、琳派が表現してきた美を現代に落とし込んでいます。共感が連鎖するインテリアに近いアートで精神性を内包しています。 
 鞆岡氏を見出した青野女史は、新人を育てるという意味合いの中から、グラフィックとアートが重なり合った作品のセンスからこの時代の特徴が感じられ、彼女の先見性も感じ取ってもらえればと思います。 2013年7月30日 銀座一穂堂
   
 友人の推薦で、すばらしい展覧会が7月27日まで開かれていると耳にして、銀座一穂堂を訪ねました。 
 塚田美登里展、彼女は富山ガラス造形研究所の出身で、新発想でガラスの表面に縞模様を入れ、ガラスの持つ美しさをうまく表現されています。 日本的美意識を利かせて、ディテールにまで反映させるのは並大抵のことではない。 まだ40代半ばの若きアーティストに成熟した技法を持ったセンスの高い作家がいることを知ることができて充実した時間を過ごすことができました。 2013年7月30日 素敵の渦
 
 
 先日の文化経済研究会では阪急阪神百貨店の代表取締役専務執行役員、内山啓治氏と光文社の月刊『Mart』編集長、大給近憲氏を講師としてお招きしました。 
 お二人のお話から共通して浮かび上がったのは、話題をウェアラブルする、つまりニュース、変化や話題を日常的に発信するのが大切だという事です。 生活者は商品を「役に立つから買う」のではなく、誰かに見せることによって話題のきっかけになるので買うということ。 ここから機能と合理主義の時代から話題主義の時代へと移り変わっていくという一つの過渡期に我々がいることがわかります。 これからも新しい変化の中で変化そのものを楽しむ事によって、素敵な物語が渦のように連鎖していく構造を作り出していくことが大切です。 
 私も常々面白いことを考える練習をしています。興味深さがエネルギーになることを大切に。 
 2013年7月25日 心に人生の宝物を持つ。
   
 私の母校、京都府立鴨沂高等学校の先輩にあたる、女優山本富士子さんからお便りが届いた。 
 彼女は、第1回目のミス日本を受賞する絶世の美女。彼女とその夫である山本丈晴先生の両氏は、東急で働いていた当時から、重要なお客様でした。 
 山本富士子さんが最近、東京恵比寿ロータリークラブで講演をなされた。 その内容がすばらしいと聞きつけました。 
 「心に人生の宝物を持つ」 
 まさに共感するタイトルで、感銘しました。 まず語られているのは、サンウェルマンの青春とは、人生のある期間をいうのではなく、理想を忘れたときに初めて老いる。 
 言葉のチカラというものに強く惹かれる。 
 もう一句、感銘を受けたのが、丈晴先生が引用された砂時計という詩。 
 ここには、1tの砂が時を刻む大砂時計、 「刻は過ぎ去るのではなく、心のうちに体のうちに積もりゆくもの」 励ましの言葉となって、心に響きます。 2013年7月24日 プラハ、1942年。
   
 先般、東京創元社の井垣真理編集長をお尋ねした。 
 私の父が長く編集長として働いた会社で、いつか訪れたいと思いながら、父が死んで10年以上が経過した今、お邪魔した。 当時、モルタル2階建てと聞いていたが、訪れて見ると5階建ての鉄筋コンクリート造のビルとなっていた。 
 父と懇意だった井垣さんは、帰り際お土産にくれたのが、『プラハ、1942年』という本だ。 
 まず、この装丁に驚いた。 
 ナチスのユダヤ人大虐殺の首謀者ハイドリッヒの暗殺を企てる2人の青年が主人公だという。見事なまでに歴史小説であり、独創的なものだ。 
 もともと同社は、推理小説の部類では秀でていて、世界推理小説全集を出版するなど評価の高い出版社だ。この本は読み始めたところなので、みなさんにも是非、興味深さを伝えたい。 2013年7月22日 日本を経営せよ
 
 参院選は、自民党の圧勝で幕を閉じました。 
 選挙を見るのではなく、日本全体を経営していくことを見据えておかなければならない。 つまり、生き方が問われています。 変化を請け負うことで、全体で支えあう社会となります。 
 弊社のハワイライフスタイルクラブで実施したハワイアン・サスティナブル・ライフを体験する旅。そのネイチャーガイドを務めた長谷川久美子さんは、全人格を投じて、ハワイについて学び、遊び、伝えています。 
 その真摯な姿勢は、時に傷つきやすいものです。 しかし、血肉の声が信頼を生みます。 
 しかしながら、何事にも真摯な態度で臨まなければ、成功は見えてきません。 今回の参院選で当選した政治家には、傷つくことを恐れず、日本を経営していってもらいたいものです。 2013年7月19日 『七つの泡』セミナー
 『IMAGINAS』というパラダイム分析のライブバージョンを開催します。 これは単なるセミナーではなく、ライブを収録して一冊の本を作り上げる造本の場でもあります。 
 そこで、お客様と展開されるライブ活動の中で、1冊のメッセージが生まれます。 
 パラダイムは「七つの泡」となって初期のパラダイムシフトが起こります。 その泡は、変化そのものを抱き込むように時代の川をわたっていきます。 
 会場は、渋谷にある文化ファッションインキュベーションです。 日時は、8月20日14:00から。 
 ご興味のある方は、下記アドレスまでアクセスいただきたい。 2013年7月18日 レオ・レオニ 絵本の仕事。
   
 
 Bunkamuraザミュージアムで、8月4日まで開かれている 『レオ・レオニ絵本の仕事』展を鑑賞してきました。 
 会場は、たいへん混雑しており、今、知的で美的なるものへの欲求が渦巻いていることを感じ取りました。 
 氏は、視覚言語を使ったコミュニケーション構想を持っています。そこには英語でつながるグローバル人材ではなく、視覚感性を補足するように言葉がありました。 
 世界の新たな感性のつながりを表しています。 
 ミュージアムツーリズム。 ニューヨークのMOMAを出さずとも集合する新しい成熟のときを迎えている。 
 今、その渋谷のザミュージアムがその気付きを与えてくれる場となっています。 2013年7月17日 群生する個性。
   
 
 新著の『群生する個性』を発刊させていただく。 今の時代、感性が市場において大きなジャッジメントを示すようになりました。 
 その価値判断の1つ目のフィルターとして、類似の中から特集群が生活者における第一の感性として惹きつけます。これは、類似して集合する魅力となって発揮されます。 
 2つ目のフィルターとして、類似である以上に個は違いが創造され、その市場構造によって選びこまれた以上、個々が違いを創造します。 
 生活者に向けて、一つ目が伝わり方の革新を起こし、2つ目には違いの創造からくるより深いジャッジメントが付与されます。 
 情報化社会における明解な論拠を散りばめた新しい認識論となって、大いなるヒントとなることを期待します。 
 ここにご案内申し上げたい。 2013年7月10日 栄久庵憲司とGKデザイン 鳳が翔(ゆ)く。
   
 世田谷美術館で、『栄久庵憲司とGKデザイン 鳳が翔(ゆ)く』が開かれています。 
 GKグループでは、多様な人がチームを組んで、デザイン運動をビジネスにしてきた志の中でGKは育まれており、まさにデザインの歴史展でもあります。 
 
 
 そして、栄久庵先生の宗教観、哲学に感化され、集まったデザイン学徒たちの行動に強く共感しました。 
 加えて、世田谷美術館が、砧公園の中にある、公園内美術館で恵まれた自然環境とミュージアムハウスであり、とてもすばらしい美術館であることにも言及しておきたい。 2013年7月 9日 京のモダン建築
   
 日経新聞の朝刊を開き、京都のモダン建築シリーズを目にしたときに、とても驚きました。 
 自分が卒業した京都学芸大学付属小学校(現・京都教育大学付属京都小学校)が代表建築として紹介されていました。 
 当時、生徒数が600人、そこで全校生徒600人を学校市民と見立て、自主的な自治の運営が行われていました。この学校での経験から、今日の私というものが出来上がっています。 
 小学校1年生のときでした。 琵琶湖に遠足に行って、「玻璃丸(はりまる)」という遊覧観光船で、琵琶湖を巡りました。その思い出を描いた私の自由画が教室で張り出され、担任をされていた安田先生にほめていただいた。 
 今日の私の自信と勇気の源。繰り返し、思い出され、小学校時代のいわれなき自信の根拠ともなりました。 
 この校舎を見たときに、ふと思い出したので、ご紹介しました。 2013年7月 8日 「ライフデザイン」とは生き方の問いかけ。
 
 7月4日、参議院選挙が公示されました。 衆議院は、党中心の支持によるものだとすれば、参議院は個人中心の支持を集めるものです。 
 賛否両論ありますが、すべての過ちを総括して、平和憲法が制定されました。 アメリカの傘下にいたことで、劇的な経済成長を達成した日本。 
 選挙期間に入った今、これからの生き方が問われる、未来を見据えた国政選挙の行方に個々人でも、気付きを高めていきたいものです。 2013年7月 4日 GLOBAL CUTTING BOARD。
   
 弊社、文化経済研究会の会員でもある佐藤智浩氏から 吉田金属工業株式会社が創立60周年を記念して作られた、まな板の案内が届きました。 包丁で世界的に有名なメーカーであるGLOBALから、その相棒ともいうべき商品は、水に濡れて湿ってしまっても、立てかけられる機能があり、速乾性に優れています 社会が成熟し、ホームメイドを楽しみながら、誰もが料理研究家になれる時代となりました。料理研究家を目指す人にこそ、使ってもらいたい。 自身も使用させていただいており、とても使い勝手がいいので、ここでご紹介させていただきました。 2013年7月 3日 3.11 海の底までも。
   
 
 大阪のMBAセミナーで、あるCDをご紹介していただきました。 
 それはセミナーで知り合った三谷祥和さんが、親子合わせて製作したCDです。 本人から直接、手渡されたタイトルは、『3.11海の底までも』と『一本松』の2枚です。 
   
 被災地の方々のご冥福を祈念し、少しでも力になりたいという気持ちから生まれた活動は、それぞれが自分自身のできることをやっているというものです。 
 その売り上げは被災地に贈られます。 こういう小さくても自分の持ち駒の中で応援する活動を立ち上げ、社会と連鎖していく行動が、きっと大きなムーブメントとなることでしょう。 
 ここにご紹介したい。 2013年7月 1日 生活文化型の市場へ。
 
 ワークシフトはすでに始まっています。 
 これまでのライター、デザイナー、プランナーなど分担による作業効率を高めてきた時代から、単純な作業ではない、課題を解決することが求められています。 
 高齢化という課題を持つ現代社会において、互助するコミュニティ創造が課題となっている中、生活者自身の力を借りながら全員参画という構図を創造する、プロデュースの時代が到来しています。 
 このプロデュースする立ち位置は、クラブマーケティングこそ、果たせるものだといえるでしょう。 
 すでに、生活者の課題認識を共有した、暮らし方を提案する生活文化型の市場構造の構築は始まっているのです。 | 








 
 