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2010年11月10日 「植材」を遊ぶ。
第92回草月いけばな展を観て来た。 今回のテーマは「花遊ぶ」で、 生け花の素材としての花、植物がコンセプトだった。 いわば「植材」である。 素材としての花、植物をいかに再編集するかが、 いけばなというものだろうが、 今回は草月流の原点回帰としての「植材」への再注目である。 家元・勅使河原茜氏の作品は勅使河原宏氏が作った陶器の船に、 見事に生けられていた。 また会場の入り口付近を男性作家でゲート演出したり、 ジュニアコーナーがあったりと、会場演出にも新味を出していた。
時代はようやく感性の時代である。 感性とは直感のことであり、美の領域はその感性によって直感的に判断される。 これは生け花もファッションも同じである。 その意味で、草月流の生け花に時代がようやく追いついてきたというべきだろう。
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