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2013年9月 3日 10:10

【 HERB Report 】 "和ハーブ"って知ってますか?  和ハーブ協会さんにうかがってきました!

こんにちは、キッチン・ガーデニストクラブです。


「ハーブ」といえば、ラベンダーやセントジョンズワート、カモミール、エキナセア、バジル、ディルなどなど、ハーブティーや精油、お料理で使用される様々なものが思い浮かびますよね……


では、「和ハーブ」は? と聞かれたら、皆さんはどんなものをイメージしますか?

シソ、三つ葉、春菊、ユズ、ショウガ、クコ、トウガラシ……

実はこんな身近なものも、「和ハーブ」なんだそうです。


今回、お話をうかがった和ハーブ協会さんでは、“和ハーブ”を次のように定義しています。

 


■ 薬効が強い/香りが強い等の特徴を持つ草本植物の葉茎、
  花、実、樹木、樹皮、根など(ハーブの広義)

■ 日本原産、あるいは日本に広く自生している期間が長い(※)
  植物
  (※)「期間が長い」=江戸時代以前から土着化しているもの


例えば、クローバー(和名:シロツメクサ)も、江戸時代後期にはすでに全国でみられたことからも、「和ハーブ」に該当するんだとか。なるほど、おもしろいですね。

 下の写真は、カキドオシ(垣通し)。春から秋にかけて、里山や公園、道端など全国で見ることができる、和薬です。

1234.jpg 写真提供:和ハーブ協会
そういえば、見たことがあるような気も……??

和ハーブ協会は、“日本の土地で生まれ、古来伝統的に使われてきた植物の力が私たち日本人の心と体を健康にしてくれる”という考えから、「日本人の美と健康の源である、日本由来の植物文化に目を向けていく」ことを目的に、2009年10月に設立。現在は、和ハーブ検定やセミナーによる学習の場の提供、イベントなどを中心に活動を行っているそうです。


「セミナー」といっても難しいものではなく、和ハーブティーやクラフトづくり、和アロマバス、和ハーブ料理教室、それに全国各地の和ハーブエリアを訪ねる「和ハーブ塾(フィールドワーク)」など、体験を通じて楽しみながら学べる魅力的な講座ばかり!

kamakurajuku.jpg 写真提供:和ハーブ協会
和ハーブ塾(フィールドワーク)の様子

定期的に行われているので、気になる方はぜひ、チェックしてみてくださいね!http://wa-herb.com/juku/index.html


そしてさらに興味が高まったら挑戦してみたいのが、「和ハーブ検定」。
http://wa-herb.com/certification/

 「1級と2級があり、それぞれ年3回(3月・7月・11月)、全国の会場で開催しています。和ハーブの種類や作用などの基礎知識から料理やクラフトといった日常生活での活用法、育て方、栄養学など幅広い知識を身につけることができます。次回の検定は11月24日(日)です。今から学習をスタートしても、間に合います。ぜひチャレンジしてくださいね」(和ハーブ協会 平川美鶴さん)


「和」と「ハーブ」。一見、意外に思えるこの2つの組み合わせですが、実は私たち日本人が昔から大切に伝承してきた暮らしの知恵に触れる、1つのキーワードといえそうです。

和ハーブを学ぶことは、私たちのすぐ近くにある自然の力にあらためて気がつくきっかけにもなりそうですね。

皆さんもぜひ、身近にある「和ハーブ」を探してみてはいかがでしょうか。



取材協力:
和ハーブ協会
http://wa-herb.com/