江戸の生活文化: 2011年10月アーカイブ

11月1日、今年もあと2カ月……。日付がかわれば、一の酉が始まる。

今日、浅草の鷲神社の酉の市が有名だが、
元々は葛西花又村(現足立区花畑)
大鷲明神の祭礼でこれを本酉と呼んだ。
また、熊手が売られていることで商売繁盛などを祈願する人が多いが
これも元々は
正覚寺に祀られる大鷲明神の本尊、1寸8分の大鳥に乗る妙見菩薩
武門の守りとして武士が参詣していたものが
徐々に開運の神として信仰されるようになったという。

img_04.gif(江戸名所図絵より)
吉原が近くに越してきてからは
徐々に人気は浅草の鷲神社の方に移り、
吉原の縁起にちなんだオカメの熊手が売られるようになった。
この時ばかりは吉原の大門も四方が開けられ、気軽に出入りができたようだ。
お多福に熊手の客がひっかかり
これは当時、酉の市を口実に吉原に寄る男たちを表した川柳。
このことが「三の酉まであるときは火事が多い」と

今に伝えられることになろうとは…。
二の酉につづく、

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