江戸の生活文化: 2010年5月アーカイブ

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 5月16日、浅草の町は早朝から忙しない。
6時の宮出しに合わせ、祭装束の人や見物人が足早に行く。
今年は珍しく連日晴天に恵まれたからもあってか
3日間で160万人以上の人が出たという。担ぎ手だけで8000人以上。

今年の三社祭は大きなイザコザもなく

(といっても喧嘩、小競り合いに怪我はつきものだが)、
無事に宮入まで恙なく執り行われた。
例年と一番違うことは、雷門通りを行き交う神輿のバックに
スカイツリーがそびえて見える風景。
どうもチグハグな印象が否めないがきっとすぐに見慣れてしまうのだろう……。


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見える景色は変わっても、小さい頃から祭囃子を聴き
神輿の熱気を間近に見て育った子どもたちに受け継がれる

祭への想いや心意気はきっと変わらないことだろう。

見たことのない方は、一度は体感してほしい。
神田、下谷は終わってしまったが

大きなことろでは鳥越祭が控えている。
荒々しい熱気の中に、譲り合いの心であったり
子どもたちを地域の子として見守り育てる昔っからの江戸っ奴の心情が伺われる。
粋、鯔背や意気地は
言葉で言いあらわすことは難しいが
何となく感じ取れる瞬間がそこ此処にあるのが祭なのだ。

来週は祭につきもののお囃子の話!

追記
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