江戸の生活文化: 2009年6月アーカイブ

 

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高張り提灯が夜空を彩り、静々と鳥越神社に近づいてくる―。
ま だ日のあるうちから、今か今かと宮入道中の到着を待ちかねていた群衆が一斉に歓声を上げる。6月7日、鳥越祭のハイライトは、提灯に灯りが入る夜7時過ぎ からだ。早朝7時前の宮出から宮入までは14時間以上。各町内の氏子たちの手によって渡されてきた重さ4トンの千貫神輿(本社神輿)めがけ、少しでも近付 こうと男たちが走り出す。外部の男たちに担がせまいと氏子たちは近づく者を跳ね返す。
「悔しかったら、半纏着て来い!」
揃いの祭半纏は、町内睦の団結心であり氏子のプライドである。

見物客は多いが三社祭などに比べ、観光祭の様相が薄い鳥越祭。喧嘩祭といわれるのも氏子の誇りが「よそ者のそれ」を許さないが故。


"火事と喧嘩は江戸の華"


「粋」「いなせ」「意気地」「見栄」は、江戸っ奴の美学。祭の喧嘩は、今も受け継がれるそうしたものの一部なのかもしれない。

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鳥越祭の「静」と「動」

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こんなこだわりが....

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160年前の江戸深川の町並みの中に戻れたら?
の気分で深川江戸資料館に行ってきました。

ここの特徴は、3つ
・原寸の大きさで家や生活を再現している
・家の中に入れる、展示物を触れるなどの体験型である
・音や光によって江戸の世界観を徹底して演出している

 

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船宿のお勝手ではアサリなどを使ってコトコトとご飯を作り、
奥の座敷からは旅立ち前夜の呑んべい親爺たちの声が今にも聞こえてきそう。
それにしても、でかいお銚子で5合は入りそう!

 

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八百屋には泥のついたネギ。「根深ネギ」とも呼ばれ、1本で普通の
ネギの倍とれることから江戸の町人に重宝され今に至っている。
無農薬だったから、かたちが不揃いなのがなんともいい。
奥にあるのは「小松菜」。徳川将軍が小松川に鷹狩りに訪れたとき、
冬菜を餅のすまし汁に入れて供され、とても美味なことから将軍気に入り
その地名に因んで「小松菜」と名づけたそうです。

 

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ところで、江戸タイムスリップで小腹がすいたら
この深川江戸資料館を出たところの「深川めし」を味わうのもよし。
ちょっくら門前仲町まで足を伸ばして「蕎麦と日本酒」も尚よし。
天気のいい休日は、「江戸巡りと旨いもん探し」がおすすめ。

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