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2010年12月13日 つぶやきの伝道者。
このブログでもたびたび紹介してきたが、 一条真也氏は大手冠婚葬祭業の社長であり、 かつては大手広告代理店のスター営業だった人だ。 最近の彼の著述を見ると、伝道者のようである。 本書『140字でつぶやく哲学』(中経文庫)は、 今人気のツイッターにならって、 140字で世界の哲学者の思想を解説して見せようというものである。 たとえばカントの批判哲学は 「『批判』というと、『相手に文句を言ったり、けちをつける』という感じだが、 しっかり検討するという意味。 検討哲学といえば誤解も少なかったのではなかったろうか」 といった具合だ。 最近は池上彰氏などのように、 分かりやすく短く的確に説明してくれる人が人気である。 情報過多によってがんじがらめになってしまった社会は、 常に分かりやすく、短く、的確に、である。 一条氏もまたそうである。 |