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谷口正和 プロフィール

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2010年11月 8日

光と影のデザイン。

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照明デザイナーの石井幹子氏より、

彼女の仕事の記録でもある『LIGHTING SENSOR 2010』

という冊子をお送りいただいた。

光と影というコンセプトは、視覚における大変本質的なコンセプトである。

極端に言えば、私たちは光と影だけを見て

カタチや立体というものを認識しているのだ。

エッシャーのあの有名な永遠に登り続ける楼閣も、

光と影のデザインが生み出した錯覚である。

つまり私たちが見ているものすべては、

光と影の作為なのだ。

その光と影を使って、私たちがまだ見ていない光景を

描き出してくれるのが石井幹子氏だ。

平城京・大極殿が、ライティングによって鮮やかに浮かび上がる。

まさに光のスポットアートであり、フォーカスアートである。

同じく世界的照明デザイナーの娘さんの石井リーサ明里(あかり)さんとも、

一度日本・パリのテレビ対談をさせていただいた。

光と影のアートを切り開くご両人の今後のご活躍を祈る。

 

 

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