囲み枠(上)
谷口正和 プロフィール

RSS

2010年8月 9日

農のビジット・デザイニング。

kyotoja.JPG 

 

JA京都の研修所の教室の窓から見た風景である。

私はJA京都からのご依頼で、

中堅幹部の研修をやらせていただいている。

JA京都は11万人の会員を持つ大きな農家のネットワークだ。

この時代に農家をいかに支援していくか、JAの大きな課題である。

 

今回は「農業観光」という視点で話させていただいた。

農業のビジット・デザイニングである。

ビジット・デザイニングとは、

そこにわざわざ出かけていく目的作りである。

観光とは、本来何か行くべき理由があって、足を運んでいただくものだ。

それが桜であっても、美しい清流であっても、

おいしい旬の食べ物であっても、ぜひ会いたい人であっても、

見事な満月の夜であっても、何でもよい。

ビジットする目的をいかにデザインするかということなのだ。

これを農業に当てはめたらどうなるかが「農業観光」の

ビジット・デザイニングということだ。

農業を教えてくれるアグリ・スクール、

取れたて野菜を買えるトゥデイズ・ファーマーズマーケット、

地野菜のレストラン、アイデアはいくらでもある。

 

すでに顧客は先行してファーマーになってしまっている。

顧客と市場は、農業者からの提案を待っているのだ。

生命を保持する農のビジット・デザイニングこそ今待たれている。

HOME