囲み枠(上)
谷口正和 プロフィール

RSS

2010年7月21日

なぜ今京都なのか。

kankoukyouto3.jpg

 

先日、日本交通公社主催の「第19回 旅行動向シンポジウム」が開かれ、

そのテーマは「京都一人勝ちから学ぶ~“創造性”が魅せる観光の時代」

というものだった。

私もパネリストの1人として参加しており、

(株)時有人社・代表取締役の清水宏一氏と共に

パネルディスカッションさせていただいた。

観光客がわずか8年の間に1000万人も増加したのはなぜか、

ということである。

 

私の発言を引用させていただく。

「私は<回帰する時代>という言い方をしており、

とにかく新しいものが欲しいという時代から一巡して、

今は社会構造や価値観が大きく転換する時に入っており、

それがここにきて急激に顕在化している」

 

「こういう行動が一巡して行き着いたのが

<我々は我々自身でしかない>ということ」。


「東洋に帰り、日本に帰り、我々に帰るという本質回帰が始まっている」。

「直感的に1000年の歴史を持つ京都に戻りたいと感じる」

 

司会の久保田美穂子さんが

「私は谷口正和先生のお話を聞く時は、

耳で一字一句を理解するというよりは、

体で感じるようにしています」とおっしゃってくださったが、

これはかなり私の本質を突いているような気がする。



ともあれなぜ今京都なのか。

このことを深く考えることは、

21世紀の観光文化経済に対する重要なテーマだと思う。

京都が分かればすべてが分かるといっても過言ではないだろう。

HOME