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2010年7月12日 白磁の世界。
開かれていたので拝見してきた。 同氏は京焼のメッカとして知られる東山のちゃわん坂で生まれ育った、 3代同地で続く生粋の陶芸家である。 自らを「職人」と言い切り、「見てもらうものではなく、 使ってもらうものを作りたい」という。 まさに「用の美」に徹する作家精神である。
何度見ても白磁は美しい。 白磁は白色の素地(きじ)に透明な釉(うわぐすり)を施した磁器である。 中国六朝(りくちょう)時代に起こり、 日本では江戸初期の有田焼に始まったと言われている。 平凡な感想のようだが、人生は短し芸術は長し。 中国六朝時代に始まったものが、 京都の職人たちによって、連綿と作り続けられているのだ。 林紅村氏のご活躍をお祈りする。
なお林紅村氏の人と作品については 『京の着眼力』(ライフデザインブックス、弊社刊行)に カラー写真で掲載されており、今回の写真もそこから引用した。
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