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2012年12月19日 13:33

 


先日、シニア向けの賃貸住宅の見学会へ行ってきました。

旭化成が展開する「ヘーベルビレッジ」です。

小田急線の千歳船橋駅から徒歩10分程の住宅街にある

3階建てマンションで、全部で14世帯あり、

広さは1~2LDK(55~70㎡)、

月々の家賃は約16~22万円です。

 

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都内に住む子供世帯が遠方の親御さんを呼び寄せるケースや、

夫婦二人となり、一軒家からコンパクトな

マンションへの住み替えが多いそうです。

入居される方の平均年齢は78歳。

「住み替えをされるなら、70代半ば位までにとお薦めしています。

高齢になると体力的にもいろいろ大変になりますから」と担当者。

 

外観は普通のマンションと全く変わりませんが、

部屋の中はすべてバリアフリー、セキュリティも

完備されています。基本的には現在お元気な方が入居対象ですが、

万が一介護が必要になった時のために、

在宅生活支援の企業とも提携をしています。

また、住み替えにあたっての自宅の売却や賃貸についての

フォローも準備されていました。 

 

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見学に訪れていた60代後半の女性は、

「一人になったらこういうところで気ままに暮らしたい。

新宿や渋谷へ出るのにもとても便利。だけど、今の家の荷物を

どうするか、これが悩ましい!」と話していました。

長年に渡って蓄積された様々なものをどう処分するのか、

その点がクリアになって初めて次に進めるようです。

高齢期の住まいには様々な選択肢がありますが、

自宅に詰まった「財」をどう処分するか、

その点がとても大きな課題ですね。

 

http://www.asahi-kasei.co.jp/hebel-senior/

 


2012年12月18日 13:33

~GQの鈴木正文編集長が講演~


 

「人は、ほとんど全員が

“新しい自分になりたい病”にかかっていると言ってもよいのでは。

全員がそうだから誰もそれを“病気”とは思わない。

でもそのように、自分が可塑的だと思っている間は、

前向きに生きていけるもの」


このほど開催されたワンダフルエイジング研究会

(運営:順天堂大学大学院加齢制御医学講座)で

講演したGQ編集長の鈴木正文氏は、

アンチエイジングについて文化的視点を交えてこう指摘しました。


講演タイトルは、『可塑性、前へ進むチカラ、

それこそがアンチエイジングの原点』で、

現代カルチャーやファッション、レジャー、

スポーツ、政治経済などは、健康にどのような影響を与えるのか、

をテーマにしたものでした。

 

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男性ライフスタイル誌『ENGINE』を創刊し、

昨年『GQ』の編集長に就任した鈴木氏は現在63歳。

当日もとてもファッショナブルな装いでしたが、

「実は40代前半に70kgまで太ってしまったので、

加圧トレーニングをしたり、炭水化物摂取を控えたりして、

50代には一時は体脂肪率8~9%にまで落としました」と、

自らのダイエット経験について触れるとともに、

「本能だけで生きる動物とは異なり、人間だけが文化を持つ。

文化は本能の代理存在でもあって、

例えば美人の条件などでも世界各地で異なるし、

果たしてギリシャ彫刻のような筋肉美を手に入れることが、

豊な人生といえるかどうか

など議論が分かれるだろう」などと、

健康観について、病理学的にみた場合と

文化的側面からみた場合の認識の違いを独自に考察しました。


そして、「私は、サインを求められると
“常に死を忘れるな。今日をよく生きよう”
という意味の言葉を添えます。
生と死は対になっているもので、
死を忘れないということは生を忘れないということ」と、
人生で大事にしている考え方についてこう話しました。


2012年12月 6日 13:29
   

「趣味を生かすことを考えなさい。一度捨てたものでももう一回見直して、

やってやってやり抜けば、必ず実ります。だから何でも勉強しておきなさい。

芸は身を助く。今からでも遅くはないです」。

日本初の女性フォトジャーナリストとして知られる笹本恒子さんは、

会場に向かって力を込めて語りかけました。


1205_5.jpg東京都・渋谷区でこのほど開催された「しぶやフォーラム2012」

(主催:しぶやフォーラム実行委員会、共催:渋谷区)のテーマは、

「発揮しよう!いま求められる女性の力」。

20周年を迎えた渋谷女性センター・アイリスが、

女性のライフステージや生きがい実現などに着目して開いたもので、

これはその記念講演の一節です。


9月で98歳を迎えた笹本さんは、まさに女性の力を発揮し続ける存在。

講演のなかでも、「本当は絵描きになりたかったんです。

でも、写真家の道に入り、その後も必要に迫られて洋裁や工芸、

フラワーデザインなどいろいろなことをやりました」と1204-6.jpg

人生を振り返りながら、ひとつのことに執着するばかりでなく、

押し寄せる現実を柔軟に受け止め、それに合わせて自らを

変化させていくことが人生を切り開く重要なポイントといった

メッセージを送りました。冒頭のコメントは、

だからこその一言なのではないでしょうか。


 

71歳で写真家として復帰を果たし、いまなお現役カメラマンとして、

様々な出版物や講演会などにひっぱりだこ。大忙しの毎日だそうです。

そんな笹本さんの健康の秘訣は、赤ワイン。

「ポリフェノールはとても体によい」と、毎晩170㏄を“主食”として

飲んでいると言います。また「動物性脂肪も過ぎない程度にとるべき、

魚も焼料理よりフライにしたほうがごちそうに見えるでしょう」と、

独自の“食の哲学”も楽しく語りました。


最後に、「今の日本の世の中は、お年寄りに厳しいですね。

私も本が出るようになってから、公共サービスなどにいろいろと変化がありました。

海外では、例えばフランスでは、パリの郊外にお城のような

芸術家専用の老人ホームがあるのですが。。。」と、

日本との認識の違いにチクリと苦言を呈し、会場をわかせていました。

 

 


2012年11月21日 13:27

 

初の東京開催となった「健康ビジネスサミット うおぬま会議2012」の

2日目(11月15日)は、「健康サービスとアンチエイジング」と

題されたセッションが行われました。

 

新潟県阿賀野市の村杉温泉にある「風雅の宿 長生館」で行われている

アンチエイジングツアーや、アンチエイジングを追求したダンススポーツ、

そしてカラオケなどの事例が報告されました。

ダンスでは会場の出席者もその場で実際に踊る演出もあり、

大いに盛り上がりました。

 

日本ダンススポーツ連盟の山田淳専務理事は、その魅力として、

①    身体感情表現、

② 男女のリード&フォロー(コミュニケーション)、

③ 老若男女、初心者、上級者までレベルに応じた楽しみ方が可能、

④ 国境を越えて交流できる文化、などをあげるとともに、

愛好者の年齢層が50代以上に集中していること、

特に60歳から64歳までが最多となることなどを指摘。

 

また、姿勢をよくする、血圧をさげる、便秘・腰痛予防、睡眠の質向上、

うつの軽減など多岐にわたる運動療法効果もあると指摘しました。

 

アンチエイジング効果については、適度な負荷による全身運動であることから、

骨への刺激、心肺機能向上、柔軟性の保持、脳トレ、バランス感覚、表現力、

対異性意識など様々なメリットが得られると説明しました。

 

長生館の荒木善紀専務は、「自然・食・温泉の遊学」として

2010年から実施しているヘルスツーリズムについて報告しました。

 

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順天堂大学の白澤卓二先生、登山家の三浦豪太氏らの

協力のもと行われているもので、

国内有数のラジウム温泉療法を軸に、野菜たっぷり朝食、薬膳、

自分で獲った魚料理などの食の面、化石探しや、

胸まで水につかりながらの渓流(滝)上りなど

「素足で地域を知る」試みなどもプログラム化されています。

三浦氏は「人には、食や運動に加えて、生きがいやときめきが重要」として、

その要素を企画に盛り込んだとのことです。

 

荒木氏は加えて「村杉のラジウム温泉をブランド化したい。

宿泊数も以前ほどではなく、生活者の価値観も大きく変わっている。

そこで健康をテーマにしたツアー開発に至った。

企業連携も強めながらより発展させたい」と、地域振興の観点についても強調しました。

 

 

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新潟第一興商の佐藤秀哉取締役は、

「全国に2万、新潟に200拠点の介護施設等で導入されている

カラオケのDKエルダーシステムは、

エビデンスベースドヘルスケアである」として、

その医学的裏づけを示しながら、歌を唄うことの

アンチエイジング効果について述べました。

 


2012年11月19日 13:27

 

 

健康・医療・福祉関連分野で付加価値が高いビジネスが創出されるように、

企業・大学・行政などの関係者が様々な課題の解決に向けた

議論や情報発信、異業種交流を行う機会を提供する

「健康ビジネスサミットうおぬま会議」。

 

平成20年より新潟県の魚沼地域で開催されていましたが、

5年目となる今年は、初の東京で開催されました。

 

http://www.kenko-biz.jp/uonuma2012/

 

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そこで開かれた様々な会議から

「21世紀の超高齢社会モデルとなるシニアライフとコミュニティ」

(主催:プラチナ社会研究所)をご紹介します。

 

 

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まず、この会議を行ったプラチナ社会研究所では、

地球環境と超高齢化問題を解決した「プラチナ社会」の実現に向けで、

新産業の研究を行っています。

(高齢というとシルバーという言葉が使わがちですが、

こちらでは、輝きを失せない“プラチナ”と命名)

 

2060年には高齢者(65歳以上)が人口を占める割合が約40%になる日本。

この高齢化を前提としてどういう社会をつくるのかが

日本で長い間、考えられているテーマです。

 

今も80%のシニアの方々は元気に暮らし、

社会参加したいという意欲を持った方もたくさんいます。

 

シニアの方が健康で消費者として社会に貢献することで、

その消費が若い人たちの雇用をつくり、産業も元気になる。

 

これらの現実と可能性から、シニア世代のライフスタイルをまるごと

産業にするといった「プラチナコミュニティー構想」の提案が

この会議で行われました。

 

 

 

モデルケースとして挙がった事例は、

アメリカのニュージャージー州ダートマス大学CCRCです。

 

 

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CCRCとは、 Continuing Care Retirement Communityの略で、

健常者用、軽介護用、重介護用、認知症用の4種類に分かれた居住施設のこと。

このCCRCは若い人たちが学ぶ大学のそばにあり、

高齢者の方々が大学などで学びながら、健康で、自立した生活を送る

リタイアメント・コミュニティとなっています。

 

健康的に活動的な生活をしてもらうことを事業にし、

入居金も定額で、病気や、介護状態などで、金額が変わりません。

しかし、高齢者なので、何か起きれば、支援をする体制も整っています。

 

また、興味深い運営方法が、CCRCには存在します。

住民自ら運営委員会をつくり、施設を企画運営。

運営に関ることで、やりがいが起き、健康でいられるという仕組みで、

当然、コミュニティ運営費も安く上がります。

 

しかし、日本では、このCCRCは物足りないのでは? という意見も。

 

その理由は、日本の高齢者は、生涯現役で、社会的なミッションを

欲しがっている方がたくさんいるからです。

 

そこで、高齢者が持っている、知恵や経験を生かすために

大学で活動の場を提供するべきだという考えが提案されました。

 

しかも、来年から、文部科学省が「先端コミュニティ構想」という名のもので、

全国40大学を集め、1大学に7000万円を支援し、

大学を地域のコミュニティにしようという構想も始まるそうです。

 

高齢者が健康になればなるほど事業が発展していくシステムを作る。

日本には、技術もあり、インフラもあり、資金もある。

しかし、足りないのは“意思 意欲”。

 

プラチナ社会研究所では、27企業と25大学と一緒に、

この構想を進めています。

 

日本ならではのプラチナコミュニティーが見られる日も、

遠くではなさそうです。

 

 

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