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谷口正和 プロフィール

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2010年10月 6日

美のパトロン。

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京都市美術館と髙島屋史料館と朝日新聞社・大阪企画事業部が編集し、

朝日新聞社より発行された

『近代美術の歩みとともに~髙島屋百華展』という本を、

京都に行った時に買い求めた。

髙島屋が集めた美術品の数々に圧倒された。

富岡鉄斎、竹内栖鳳、横山大観などの日本画、

宮本三郎、梅原龍三郎、中川一政などの洋画、

北大路魯山人などの工芸・彫刻など、

まさに「近代美術の歩みとともに」である。

百貨店が担った大きな役割のひとつに美術コレクションがある。

美術展は、百貨店の大きな集客パワーでもあったのだ。

企業の社会的責任が問われる今日、

エシカル、エコロジーばかりでなく、

美のパトロンとして、

放置しておけば散逸していく美術品を収集しておくことは、

百貨店の大切な仕事だろう。

髙島屋が京都創業であることもはじめて知った。

 

 

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