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2013年3月28日 13:50
怖いもの知らずの女たち

吉永みち子著

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『ヘルシーデザインノート』にも登場している

登山家の田部井淳子氏を中心に、日本ロレックス宣伝広報、

PR会社社長、元タカラジェンヌ、弁護士、

セブン‐イレブン・ジャパンの役員などの

職歴をもった女性たちが集結。

 

「怖いもの知らずの女たち」と呼ばれるこの6人が

成し遂げたのは、“シャンソンのコンサート開くこと”。

そんな女性たちの“夢の実現”の過程と共に、

それぞれの人生や一歩踏み出す勇気が描かれています。

 

「怖いもの知らず」と命名された理由は、

今までにやったことがない“神も恐れぬ所業”に挑んだから。

6人の女性の一直線の心意気も、

この「怖いもの知らず」という言葉に

当てはまるのではないでしょうか。

 

何をするにも、決して遅すぎることがないということを

改めて教えてくれているだけでなく、やり遂げた後の感動や興奮、

解放感をも体験させてくれる一冊になっています。

 

読んだ後の気分は……まさにシャンソンを歌いきった時と

同じ気分ではないでしょうか。

 

発行:山と渓谷社 1,600円(税別)


2013年2月22日 13:40
切に生きる

瀬戸内寂聴

 

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瀬戸内寂聴氏の数ある著作の中から、
『切に生きる』を説いた文脈を選び抜いて編纂された書籍です。
「感動する喜び」「愛する幸せ」「生きる愉しさ」にあふれた人生を、
人はどのようすれば送れるかについての極意が
八つの視点から綴られています。

第一章の「生きるちから」は、
「豊かな生とは、めぐりあいの記録の美しさと
おびただしさに支えられている」に始まり、読み進んでいくうちに、
まるで瀬戸内寂聴氏の語りをどこかの会場で
聞いているかのような錯覚に陥るのが不思議です。
「元気の秘訣は?」の問いには、
「何の秘訣もないので教えようがない。
強いて探せば、自分の実年齢に
こだわらないことだろうか。
自分よりうんと若い人たちとつとめて会い、
彼等の生気を吸い取ることだろう」と。

また、「生きるという技術の中には、
いかに美しく忘れるかということも大切な
要素としてふくまれているのではないだろうか」とし、
忘れ上手が健康と長寿の秘訣とも表現しています。

文字サイズを大きくし、行間に余裕をもたせた
本書のデザインが、読む者の心にもゆったりとした
時の流れを運んできてくれます。
ちょっと心につまずきを感じた時、ぜひ手にとってみてください。

 

発行:扶桑社 1,100円(税別)



2013年1月21日 13:37
 

千葉公慈/来馬明規 著

 

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江戸時代の曹洞宗の学僧、

卍山和尚(1636~1715)と面山和尚(1683~1769)が

受動喫煙の害を説いていた語録に現代語訳と注釈・解説を添えた本書。

 

千葉県宝林寺住職・駒沢学園准教授の千葉公慈氏と

循環器内科医・基礎医学研究者として

病院・研究機関に奉職したのち、

2005年から東京巣鴨・曹洞宗萬頂山高岩寺住職に

就任した来馬明規の共著で、

当時、すでに厳格な禁煙の教えがあったことを論証する一冊です。

 

原文、解説とも大きな活字で書かれていて、

最新の医学的知見や依存症の問題に言及しながら、

“禁煙戒”を主張しています。

 

また、現代の灰皿を備えている仏教寺院にも言及し、

戒律を保つ日常を送らなければいけない

出家者に対して警告も兼ねています。

本書内で度々登場する

「僧侶が袈裟を身に付けたまま喫煙している写真」は

とてもスキャンダラスで、

江戸の教えと現代の矛盾を説明するのに

大きな役割を持っているように感じ、

とても興味深い“挿絵”となっています。
(顔部分にはモザイクが・・・) 

 

喫煙の害は様々な形で提唱されていますが、

本書は、喫煙の害を“江戸時代の訓戒”という

新しい角度からアプローチした、

斬新な1冊と言えるでしょう。

 

発行:仏教タイムス社 1,200円(税別)



2012年12月20日 13:34

 

『カバせんせいのうんこのおはなし』

絵本のチカラプロジェクト 著

 

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様々な絵本に関する研究を行い、ブログを通じて情報を配信している

絵本のチカラプロジェクト」。

その絵本のチカラプロジェクトが、親子で楽しみながら健康を学べる

絵本シリーズ第一弾『カバせんせいのうんこのおはなし』を発行しました。

 

第一弾のテーマは、健康のバロメーターとなる“うんこ”。

森の動物病院のお医者さんでお腹が痛くなるとすぐに

治してくれるカバ先生が、

良いうんこ・悪いうんこの違いや、良いうんこを出すためのヒント、

うんこがつくられる仕組みや、うんこに良い食べ物など、

健康に導くための情報や豆知識を教えてくれます。

 

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監修は平塚胃腸病院 院長 平塚卓先生が行い、

子どものためだけでなく、保護者へのうんこの説明も

きちんと掲載されています。

 

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絵本ならではの親しみやすさで、親子だけではなく、

誰もが楽しめて勉強になる一冊です。

愛らしい“うんこ”がたくさん登場するので、

うんこに対する親しみも沸くに違いありません。

 

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■発行:ライフデザインブックス 1000円(税別)

 


2012年11月 1日 13:26

『温泉と健康』

阿岸祐幸 著


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日本は世界で一番の数を誇る温泉大国。

そして、温泉は休養の代名詞的存在でもあり、日本のみならず、

海外からもたくさんの人々が日本の温泉に集まります。

 

温泉にはさまざまな効果・効能がありますが、本書は、

泉質だけの話ではなく、周囲の自然環境や予防医療の観点からも

「温泉療法」のすばらしさを解説してくれています。

 

たとえば、自然がたくさんあり、空気の澄んだ温泉地へ行くことで、

心身のストレスから開放されます。

そして、温泉浴で体が温められた結果、血行もよくなり、

老廃物の代謝、排出も促され、生態機能が少しずつ変化し、

自然治癒力も高まるのです。

極端かもしれませんが、現地に行くことで、

健康への第一歩が確実に生まれるといっても過言ではありません。

 

もちろん、こういった話だけではなく、泉質による療法や、

生体リズムへの影響、海外での自然療法のレポートなど、

温泉療法の知られざる効果がたくさん書かれています。

ヨーロッパでは、温泉療法に健康保険が適用される国もあるそうです。

 

著者である、阿岸祐幸先生は、北海道大学名誉教授、医学博士、

一般社団法人健康保養地医学研究機構代表理事を務め、

長年、温泉気候医学を研究されてきました。

 

ヨーロッパの温泉医学会で研究成果を発表し、

現地の温泉学者や施設に触れることによって、

日本の温泉資源のすばらしさや、

ヨーロッパに見習わなければいけない部分などを学んだそうです。

 

1931年生まれの阿岸先生。

現在も理事を務め、現役で働いてらっしゃる健康の秘訣は、

温泉療法を自ら取り入れて、実践されている結果ではないでしょうか。

 

■発行:岩波新書 700円(税別)

 

 


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