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谷口正和 プロフィール

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2016年6月 8日

アートの教科書

成熟した社会と量的な課題解決を超えた社会が持つべき次なる個性とは何か。

共通性ではなく、相互差異に目線を映しながら、訪問価値を創造する。

独自性に対して存在を再確認するためのプログラムが必要です。

Penは、ポンピドゥー・センターを中軸としたアートの教科書を作るという課題意識を持って特集を組んでいたので興味深く拝読しました。

 

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世界的な認識が日本にも育ちつつありますが、ポンピドゥー・センターにあるような、歴史のリードを先行してきた芸術家たちの研究所、多彩な情報文化、芸術検索、それらに応えるようなコンテンツの集合整理、アートインテグレーションが求められる。。

ミュージアムは芸術への興味そのものをインキュベートするスクールであるということを、この特集は心得ている。

また、ミュージアムだけがアートを担うのではなく、都市の中におけるあらゆる空間が価値創造の表現の場となっていくのに学びたい。

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