● 真如堂と私。
● 未来に向かって矢を放て。
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● 島の国、港の文化。
● シティツーリズムの時代。
● 自己否定の力学。
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2008年2月18日
京都の「長楽館」に泊まる機会を得た。長楽館は明治の煙草王、村井吉兵衛の別荘で、設計は立教大学総長で宣教師だったアメリカ人、ガーディナーである。西洋建築の髄を集めた内装にも驚かされるが、実は一番驚いたのは「風景」だった。
与謝野晶子に「清水を 祇園へよぎる 桜月夜今宵会う人 みな美しき」という歌があるが、そのしだれ桜が窓の下に見えるのである。桜に季節に来たら、オンリーワンの「PREMIUMな風景」をそこに佇んだ人だけが見ることができるのだ。
最近「プレミアム」という言うキーワードが盛んに言われるようになったが、プレミアムとは単なる豪華、高額といった物の論議を超えて、「格」とも言うべき価値を内包しているものだろう。唯一、無二、そこにしかないものが「風景」だ。長楽館の窓辺に見えるしだれ桜は、そこに立った人にしか見ることができない、物を超えたプレミアム価値というものを教えてくれた。