「ふぉりくろーるのロシア絵本展」より
ロシア絵本の表紙を楽しもう!
メルマガ会員の皆さま、こんにちは!
先日お伝えしておりましたとおり
ブログで掲載しきれなかった素敵な絵本の表紙を
「メルマガ会員さま向け特別企画」としてご紹介いたします。
ロシア絵本の素朴で力強くあたたかい感じは
表紙だけでも匂い立っています。
人のぬくもりが感じられるデザインは
絵本だからなおさらふさわしいものだと思うのです。
ここにも「絵本のチカラ」のヒントがありそうです!
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レーヴェジェフ画『おろかなこねずみ』初版復刻版。
レーヴェジェフは1920-30年代、専門家の間で
「絵本の王様」と称された。
そのシンプルでいきいきとした描写は
今もまったく古臭く見えず永遠に新しい。
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レーヴェジェフ画『昨日と今日』初版復刻版。
グラフィックデザインの原点ともいえる絵本。
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ヴァスネツォフ画『さんびきのくま』初版復刻版。
ヴァスネツォフの描く動物たちは
みんな明るくいきいきと楽しい。
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タチヤーナ・マーヴリナ『入り江のほとり』。
マーヴリナの絵本はほかにも3冊、
彼女の作品だと知らず撮影していました。
やっぱりその力強さ、素朴さに惹かれてしまいます。
日本でいえば棟方志功のような作風だと思いました。
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タチヤーナ・マーヴリナ画、プーシキン作
『金の鶏』。
炎のような地の赤に金色のインキが浮き立ってます。
ぜいたくな印刷方法で1冊1冊、丁寧に
しかも国中の子どもたちのために莫大な予算を使って
100万部以上刷られたそうです。
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タチヤーナ・マーヴリナ画『おばあちゃんのやぎ』。
黒字なのに地味にならずかえってゴージャスで
印象深い仕上がりの表紙です。
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タチヤーナ・マーヴリナ画
『死せる王女と7人の豪傑』(ロシア版白雪姫)。
めずらしく淡い色彩で描かれた表紙ですが
ハッとさせられました。
サササッと描いていてもエレガントな力強さがあります。
絵柄もノスタルジックなのに新しい不思議な感じ。
ところで、ロシア絵本は動物ものがとても充実しています。
ここからは作者名、タイトル名をひかえなかった作品も入ってきますが
ギャラリーの中で目を惹いた動物の表紙の絵本をご紹介しましょう。
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ねこの絵本『しましまのおひげちゃん』
モロゾワ画、マルシャーク作。
ブログでもご紹介しましたが、表紙がねこのかたちにカットアウト
されていて、いちばん目に付いた絵本です。
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『てぶくろ』
ラチョフ画、ロシア民話、英語版。
くすんだ色味が深い味わいを醸し出しています。
同じ表紙の絵柄でロシア文字の絵本もあります。
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ビロードのような深みのある緑色の地に
羽の模様がオシャレなニワトリの絵本。
ゴージャスな感じでうっとりしてしまいます。
友人にこの写真を見せたら、「この絵の刺繍がほしい!」
と言われてしまいました。
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サーモンピンクの地の色に白い羽と黒い羽が
なんともノルタルジックでエレガントな趣きの絵本。
インテリアとして飾りたいぐらい素敵。
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濃いサーモンピンクの地にモノトーンを基調に
ベーシックな色の動物たちが躍動していて
楽しい感じがよくでています。
ロシア絵本ではおなじみの動物、きつねが
主人公のひとりのようです。
こうして見ると、ロシア文字が妙にデザイン的にも
しっくりしているように思えてきます。
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毛並みまで丁寧に描かれたリアルなバンビの絵本。
それなのにノスタルジックで可愛らしいのは
蜂に振り返るしぐさとおしりから後ろ脚にかけての表情、
そしてロシア文字と低木に配した黄緑色の妙でしょうか?
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トルストイ作『さんびきのくま』ですが、
誰の画かは控えていませんでした。
スミマセン!
サーモンピンク地にユーモラスなくまの絵が
あたたかい感じの絵本です。
ヴァスネツォフの『さんびきのくま』では
花束はお父さんぐまが掲げていますが
こちらでは子ぐまが掲げてます。
最後の絵本は、ピョートル・ミトゥーリチ、
ヴェーラ。フレーブニコワ=ミトゥーリチ夫妻の画による
『はじめての狩り』。
子犬のしぐさが本当に愛らしくいきいきとしています。
繊細なタッチの絵ですが、朱赤のラインの縁取りが
とても効いていて、一度見たら忘れられない絵です。
以上、駆け足でご紹介いたしましたが、いかがでしたか?
皆さまの絵本好き、アート好きのハートに
火をともせたら幸いです!
絵本のチカラでは、メルマガ会員(=絵本ファンクラブ)の皆さまからの
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