CAN Healthy Design Club

2014年3月31日 15:35

ヘルシーデザインクラブ(HDC)では、

健康や高齢社会の分野等に関するメディア情報を多角的に分析し、

その潮流を1つのキーワードにまとめ上げ、定期的に提示しています。

第20回目となったメディア分析会議”CANALYZE”より抽出された

メインキーワードは、「さあ、社会へ帰ろう」です。

 

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長く生き続けることを価値づける社会が、

次の段階へと進み始めています。

長く生きながら、年齢そのものをカウントする存在から、

年齢不問のあり方を求めた新たな価値創造の兆しが見えてきました。

そこにあるのは、「誰かのために生きよう」という貢献と奉仕の精神です。


人は、決して1人で生きていくことはできません。

社会や他者によって支えられて生きてきた結果が長寿なのです。

「少しでも人の役に立つように生きる」ところに、人は行きついたようです。

自分が住み慣れた地域で、誰かのために生きることを

目標に設定した生き方が、次々と現れてきました。


そこで、導き出されたキーワードが「さあ、社会へ帰ろう」です。

これまでの終活のラストシーンは「自然回帰」にありましたが、

今、確かに顕在化してきたのは、小さな規模でも誰かの役に立ち、

近隣にいる家族として地域社会へ貢献しようとする姿です。


さあ、社会へ。さあ、家族へ帰ろう。

これが長寿社会の重要な柱であることが、今回の分析で確認できました。

長く生きたことを褒め称えていた段階から、生き方の本質を問う時代へ、

大きな転換期が訪れたのです。


今回の分析対象となったメディアの中から、

いくつかの事例をご紹介します。


JICAの広報誌である『mundi』3月号には、

シニアボランティアとして南米コロンビアへ渡り、

美しい砂浜を守ろうと奮闘している辻昭男さんの姿を紹介。

「開発途上国で働きたい」という学生の頃の思いを、定年退職を機に実現。

60歳を過ぎて数々の壁に直面しながらも、

「現場を歩き、観察し、良く知るという基本を再認識させられました」

という辻さんの姿勢に注目。


徳島新聞(3月16日)では、66歳のときにユズ味噌造りで起業し、

昨秋にはAPECのセミナー(バリ島)で創業の経緯をスピーチした

三澤澄江さん(73)を取り上げています。

起業当初は夜行バスで上京し、自ら催事に立って徳島特産ユズを

使った味噌をアピール。

セミナー会場では、「最高齢の発表者だが、心は誰よりも若い」と

称賛の声が絶えなかったそうです。


四国新聞(3月19日)は、地域おこし貢献で農林水産大臣賞を受賞した、

小豆島の中村佳子さん(78)に注目。

1996年に産直市を自ら立ち上げ、2006年には味噌造りに挑戦。

11人で年間1200キロを生産し、人気を博しています。

その他にも郷土料理の伝承活動や、朗読ボランティアを行って、

マルチに活躍中。


これらの例から、人は社会における他者への貢献があってこそ、

生かされているのだという着眼に基づき、

キーワード「さあ、社会へ帰ろう」が生まれました。

 

 

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