9月14日に天沼小学校で行われた
「子育て講演会 子どもの健康は正しい薬の知識から」にて
天沼小・学校薬剤師の内山みつ美氏からお話を伺いました。
薬とは、内服薬・外用剤・注射剤の3つに分類され、
その効き目は『体の中の薬の量』で決まります。
血液に溶けている薬の濃度のことを血中濃度といい、
これによって薬の効果の現れ方が決まります。
そのため、「効かないからもう1錠」「痛みが軽いから半分だけ」
という飲み方はやめましょう。
薬は一人ひとりの症状に合わせて使う必要があります。
特に処方薬を他人からもらったり、また渡してはいけません。
似たような症状だとしても、原因や体質が異なる場合があるためです。
薬の飲み方ですが、水か白湯で飲むのが最も良いです。
貧血時に飲む鉄剤で実験したところ
水の中に鉄剤を溶かしたときにはきれいに溶けましたが、
お茶の中に鉄剤を溶かすと、不純物が出てきてしまいました。
このように、飲み物によって薬の効き目の現れ方が
異なってしまうので注意してください。
最近はゼリータイプのオブラートも市販されているので、
これを使用しても問題ありません。
薬を自己判断で飲むよりも先に、お薬手帳を持って、
かかりつけの薬局を訪ねる事が大切です。
お薬手帳は災害時にも役立ちます。
今までどのような薬を飲んでいたのかを薬剤師が見れば、
その人の体質を知ることが出来ます。
新たに薬を処方するときにも副作用や相互作用のある薬を避けて、
適した薬をお出しする事が出来ます。
また、購入する薬局を決めておくと、
購入する薬が自分の体質に合っているのかという
アドバイスをもらえたり
健康食品やサプリメントの相談にも応じてもらえます。
正しい知識を身につけ、これらのことに気をつけながら
薬とうまく付き合っていきましょう。