eof; } ?> eof; } ?> 「年を重ねることを不安に感じない社会」の実現を目指して:CAN Healthy Design Club

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2013年8月30日 15:00

今回のヘルシーインタビューは、「年を重ねることを不安に感じない社会」の

実現を目指して、2008年から「オヤノコト.エキスポ」をプロデュースしている

大澤尚宏氏(株式会社オヤノコトネット社長)にお話をうかがいました

 

 

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 「オヤノコト.エキスポ2013」のご来場者から、

「多くの来場者は、このイベントに出ている商品やサービスは、

オヤノコト社が推薦している商品だと捉えていると思いますよ」と

 意外なご指摘をいただきました。

その上で、「オヤノコト社のお勧めの企業の商品やサービスがそこに

出展していると来場者が考えるのであれば、

今後はさらに出展社や出展する商品には注意を払うべきでしょう」と

アドバイスを下さったのです。 

 

この言葉を受けて感じたのは、「オヤノコト.エキスポ」は

単なる展示会イベントではなく、

「オヤノコト」に対して強い興味と共感を持ってくださっているユーザーと、

参加しているサプライヤーの大規模な交流会(オフ会)のような場に

なりつつあるのではないかという点でした。

つまり、これまでは「オヤノコト」を単にキーワードとして捉えていた人達が、

「オヤノコト社が展開している事業内容」に着目し始めた

兆候なのだと思います。

まさに、当社理念への共感と事業への信頼も増してきたのかもしれません。

これは昨年の「オヤノコト.エキスポ2012」が終わった頃から感じていたことでもあり、

1つの転換期に差し掛かっているのでしょう。

 

 

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さらに、出展社側からも、

「もうそろそろ、来場者数や会場でのパンフレットの配布数などを

目標にする出展社を集めるのではなく、

良い意味でのクローズドイベントとして、理念に共感する個人とサプライヤーの

出会いの場として展開していくべきではないか」という意見もありました。

来場者の中には毎年楽しみにされているリピーターもたくさんおられますし、

出展社サイドもいわゆる一般的な展示会(シニア向け博覧会)とは

一味違うものだと捉え始めています。今後はさらに交流会のような

スタイルになっていくのだと思います。

 

 

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ところで、毎年欠かさず来場して下さる女性からは、

「オヤノコトが大好き。1年前の親の状態と今の親の状態は変わってくるので、

毎年毎年必要とする情報も変化しますね」というコメントをいただきました。

また、去年まではアメリカに住みながら

「オヤノコト.マガジン」を取り寄せて読んで下さった方からは、

「今年は帰国したので、念願かなってこの会場に

来られました!」という嬉しいお声も寄せられました。

またセミナーでご講演いただいた先生方が、

ご自分のこととして「オヤノコト」を語りながら、

会場を大いに盛り上げて下さったのがとても印象に残っています。

 


これからも「オヤノコト」は、その理念と志に共感してくれる企業と共に

展開していくつもりです。単に人口動態の変化に応じて、高齢化が

進んでいるから高齢者向け商品やサービスを開発したいだけで、

そこに理念も志も感じられない企業とは付き合っていくつもりはありませんし、

そんなビジネスの座組みを作ったところで成功するとは思えません。

「オヤノコトの理念やマーケティング手法に共感する企業が徐々に

増えてきていますので、そうした皆様と組みながらゆるぎない

プラットフォームを作り上げていくつもりです。今は東京だけで

開催している「オヤノコト.エキスポ」ですが、今後は国内の各地で、

さらには海外での開催も出来ればと夢を描いています。

そして、どこで開催するにしても「オヤノコト」の理念やルールを守り、

消費者を守る姿勢が揺るぎないものであるか、

そこを厳しくチェックするのが私たちの役割だと思っています。

 


新たなマーケットをつくるということと社会を良い方向に変革していくことは

基本的に同じことではないでしょうか。

これまで、特に我が国では、企業はお金儲けをするところであって、

社会を良くする、あるいは変えていくのは政治やNPOの仕事だという

考え方が普通でした。私は、これからの時代は、この2つは車の両輪とも

言うべきものだと確信いたします。まさに、今やそういう時代に入った

にもかかわらず、そこに気が付いていない企業が多いと感じることが

多々あります。その発想の転換をすることが、

今後の少子高齢化・人口減少社会の中でも成長していくヒントでしょうね。


 ※「オヤノコト」「そろそろ親のこと」は、株式会社オヤノコトネットの登録商標です。

 

 


プロフィール

大澤尚宏(おおさわ・たかひろ)株式会社オヤノコトネット代表取締役

1995年身障者を対象にした我が国初の本格的生活情報誌「WE’LL」を創刊、

同時に「WE’LL net」を立ち上げる。2002年、車いすユーザーのための

フリーペーパー「アイムファイン」創刊。

2008年「そろそろ親のこと・・・オヤノコト.エキスポ2008」を

プロデュース。2009年株式会社オヤノコトネットを設立。

オヤノコト.net http://www.oyanokoto.net/

 

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