eof; } ?> eof; } ?> 新しいものを生み出す楽しさを次世代に:CAN Healthy Design Club

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2012年8月31日 13:20

~AEAJ認定アロマテラピープロフェッショナル・

「生活の木」ゼネラルマネージャー 佐々木薫さん~


 

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心を豊かにし、時にはライフスタイルにも影響を与えるハーブ、

そしてアロマテラピー。その世界に刺激を受け、

ライフワークにしようと決めた佐々木薫さんは、

「生活の木」で製品などの企画・開発に参画しながら、

全国各地での講演活動にも勤しんでおられます。ハーブとの出会い、

新しいものを生み出し続けてきた原動力、

さらに、今後に向けた自世代の使命など、様々にお話いただきました。

 

 

いろいろな意味で人々の生活が豊かになってきたからでしょうか、

このところハーブやアロマテラピーなどが

注目される傾向が続いているのはうれしいですね。

でもハーブもアロマも、決して特別なものではないのです。

古の時代から人間の歴史ともずっと寄り添ってきたものであり、

本来、ライフスタイルの一部として

自然に取り入れられていくべきものだと思います。

私もよく、「飲みものは水かハーブティーですか」とか

「身の回りのものはやはりナチュラルさにこだわりますか」

などと聞かれることがありますが、

それほどストイックではありません。

ハーブは衣食住、幅広く活用できるものですが、

どちらかというと主役を引きたてる添えもの的なもので、

かかわりかたも同様だと思います。

ハーブをひと加えするだけでいつもの食卓がぐっとひきたつ、

そんなものです。

でも、だからこそ、とても価値あるものです。

 

今の世の中、誰もが忙しいし、やらなくてはならないことも

たくさんあります。「時間がない。心に余裕がない」と

感じている人は多いはず。でも、それは考え方を変える

“きっかけ”をつかむことで改善できるかもしれません。

人間はいろいろな能力を持っていますが、

それを100%使えているわけではなく、

無駄にしている部分も多いかもしれません。

日常の小さなことでもよいと思います。

いかにそのスイッチを入れるかが大切なのです。

ハーブやアロマは、その“きっかけ”作りにも一役買ってくれるのです。

お部屋でアロマを焚くときには、まずお掃除から始めたりして、

それが身の回りを整えようとするきっかけになったりします。

また、ハーブやアロマで、家族や友人を癒やしてあげたいと思うことは、

自分以外の人を思いやる余裕から生まれるものです。

香りや効能だけでなく、ライフスタイルにまつわる、

さまざまなことに気付かせてくれる存在だと感じています。

 

 

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●  自身の趣味が仕事に発展

 

ハーブやアロマとの出会いは、「生活の木」に入社してからです。

陶器の製造・卸・販売メーカーであった弊社がハーブ事業を

始めて間もない頃で、まだ日本ではアロマテラピーはもちろん、

「ハーブ」という言葉はほとんど知られていませんでした。

まずはポプリから手がけていきましたが、

私自身はポプリ研究家の熊井明子先生の大ファンだったので、

よく知っていました。仕事上での再会に驚いたほどです。

余談ですが、その熊井先生がお客様として来店されている

ということを聞いて、当時は相当に舞い上がっていました(笑)。

その延長でポプリの原料であるハーブのことを知る機会ができ、

植物の持つパワーや歴史的背景、そして、お茶や染色などにまで

様々な用途で活用できることも学びました。

プライベートで熊井先生の講演会を聞きに行ったり、

ハーブを育てたり、山で摘んだハーブで染色をしたりと、

新しいことを知る喜びと共に、ハーブの奥深い世界にも

ぐいぐい引き込まれていきました。

もともと植物好きだった私の知的好奇心が強く刺激され、

「ハーバルライフの創造をライフワークにしたい」と思うようになったのです。

 

折しも、「生活の木」自体も陶器からハーブ事業に業態転換することになり、

私自身も商品企画・開発の仕事に携わるようになりました。

ポプリからハーブティー、入浴剤、染色……と、徐々に製品が展開され、

自分の勉強していることともうまくリンクする結果になったのです。

会社の仕事が自分の趣味に近づいてきた、と思いましたね(笑)。

 

何もないところから新しいものを考えて形にし、

さらにそれを普及させていくことは、

とても充実感があり、本当に楽しいことだと改めて感じた瞬間でした。

自分のやりたかったことが、いい形で仕事と結びついて

本当に幸運だったと思います。

時々、もし違う職業だったら……と考えることもありますが、

恐らく新しいものを創り出したいという思いは変わらないでしょうから、

仮にパン屋さんになっていたとしたら、

パンを使って何か新しいことを創造していたのかもしれません(笑)。

 

 

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●次を考えていくこともミッションに

 

まだまだ新しいことに挑戦し続けたいし、

勉強してみたいこともたくさんあります。

例えば、香り文化の発祥の地であるエジプトのことなど、

歴史ももっと学びたい。

でも、自分のこともさることながら、いろいろなノウハウを

次の世代に伝えていくことも考えなければいけない

時期になってきているという認識もあります。

ハーブ文化が日本に入ってからもうかなりの年月が経ちました。

最初に普及につとめてくださった、開拓者ともいえる

方々の存在はやはり偉大で、その次を担うことはとても大切なこと。

第一世代の背中を見て育った私たちが、これを受け継ぎ、

さらに次の世代に伝えていかねばなりません。

「ハーブって何?」という時代に比べると、現在は実に

豊富な情報が簡単に入手でき、市場も出来上がっている状態です。

ハーブやアロマテラピーがものめずらしかった時代からオシャレで憧れの

対象となり、さらには健康によい欠かせない存在になりつつあります。

そんな時代の流れの中で、ハーブとどうかかわっていくのか、

次の世代と一緒に考えて行きたいと思います。

幸いにも、私の書いた本を読み、ハーブやアロマに夢や生き方を

見つけてくれた人たちもいらっしゃいます。

そんな憧れの対象になるハーブやアロマの価値をもっともっと

高めていきたいと思います。植物から受ける恩恵、

そして植物と人の暮らしとの関わりをもっともっと追究し、

それを紹介していきたいと思っています。

 

ひとつ気がかりなことがあって、

最近、「この本に書いてある通りにやりたい」という声をよく耳にします。

まず基本は大事ですが、自分が楽しむことは自分で作りだしていってほしい。

失敗を恐れずにいろいろな経験をしてもらいたい。

自分が何が楽しいかは自分が一番知っていることです。

“自分の引き出し”が増えれば、人生の楽しみも広がります。

たくさんの可能性を探り出してほしいですね。

ハーブやアロマを通して、私が感じていることです。

 

 

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眠れないという方に最適なアロマオイルの活用方法があります。

マグカップにお湯を入れ、好きなアロマオイルを1滴落とし、

刺激を感じないように目を閉じて、ゆっくり深呼吸をして、foo_025.jpg

香りを吸い込みましょう。または、ティッシュペーパーに

アロマオイルを1滴落として、枕元に入れましょう。

たったこれでだけで、安眠にとてもいい効果が現れます。

アロマオイルだけでは、何も出来ないと

思っている方も多いのですが、身近なもので簡単に

アロマテラピーを生活にとり入れることが出来ます。

ぜひ、お試しください。



 

Profile

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(ささき・かおる)株式会社生活の木ゼネラルマネージャー。公益社団法人日本アロマ環境協会認定アロマテラピープロフェッショナル。ハーブ・アロマテラピーの研究に携わり、アロマテラピー、ハーブにまつわるカルチャースクール、セミナー、講演会の講師として活動。『佐々木薫のアロマテラピー紀行―世界のハーブと精油のルーツを訪ね、その魂を知る旅』(主婦の友社)など著書多数。

 

 

 

 

 

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