eof; } ?> eof; } ?> 楊さちこの季節の健康養生~暑さ増す夏に気をつけたいこと:CAN Healthy Design Club

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2012年7月11日 13:17

 

東洋医学では人間も自然の一部として考え、春夏秋冬に適した生活が

バランスよい心身をつくるとされています。伝統の「未病管理」も

その1つ。病気で辛くなるよりも生活に少し気をつけて日々健康を

保つほうがよいですよね。夏は季節柄、胃腸の働きの低下や気力の消耗、

心臓への負担などに注意しましょう。

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●夏に免疫力を下げないために

 

季節ごとに芽生える旬を食すことは、健康の基本。本来、夏の暑さ(陽)の中では、

冷やしたすいかやきゅうり(陰)などで体の熱を冷ましてきました。

「陽には陰」、「陰には陽」という漢方でいう「陰陽バランス」を

保つために、旬の食材で養生してきたのです。しかし、冷房の普及により、

体を冷ます物の摂り方にも工夫がいるのが現状。そして、漢方では、夏は、

「陽(暑い)」だけではなく、「伏陰」といって、陰の冷たい「気」(エネルギー)が

お腹の中に潜みやすくなる時季とも考えられています。


そのため、暑いからと冷たい飲み物や食べ物ばかり摂っていると、

お腹に冷たい「気」が流れ、胃腸の働きが乱れて下痢をしたり、

夏かぜを引きやすくなるのです。冷房の当たり過ぎも「陰」を助長。

冷房下で冷蔵庫で冷やしたすいかやビール、

アイスなどの過剰摂取は、熱を冷ます以上に体を陰に傾けます。

結果、「陰陽バランス」を乱し、免疫力を下げて不調を招くのです。


夏はもちろん、冬も元気に過ごしたいなら、食べ方の工夫で

夏の冷え対策を。特に冷え症、かぜを引きやすい、気管支の弱い人は、

氷で冷やした飲み物を控えると、楽になることが多々あります。

 

●心臓への負担にも注意

 

暑い外気の中では、汗のかき過ぎには注意が必要。体内の水分が減少し、

同時に体の「気」を消耗し、元気でいられなくなってしまいます。

水分が不足すると血液濃度が増し、血液を循環させる心臓に負担を

かけることに。動悸や息切れを感じたら、心臓からの黄信号です。

不調を回避するためにも(未病管理)、「体内の陰陽バランス」を

とることが大切。それにより、季節の移り変わりで体調を崩すこともなく、

1年を通して心身共に健康でいられるのです。

 

●この夏おすすめの「陰陽バランスケア」をご紹介します。

 

 ①冷たい物を食べるときの4カ条

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夏だから、やっぱり冷たい物を食べることもあるでしょう。

そんなときは、以下のことを心がけることをおすすめします。

 1.空腹時、お風呂上がりは避ける。

2.熱い物(汁物、飲み物など)を一緒に摂る。

3.あらかじめ温かい物を食べておく。

4.寝る前にお風呂で十分に体を温める。

 

②1日を快適に過ごす朝食

夏の朝、熱過ぎたり、冷た過ぎたりする物を食べると、

暑さで疲れやすくなっている胃腸には刺激が大。

常温で消化のよい物が体を元気にします。

これは中国伝統医学の古典『本草綱目』でもすすめています。

 〈夏のお粥のプラスアルファ〉

胃腸の働きを助け、美肌、便秘解消にも作用するレンコン。

これを刻んでお粥と一緒に煮ていただくと、

ダメージを受けやすい胃腸をケアできる。

 


 

楊先生2.jpgProfile

楊さちこ(よう・さちこ)医学博士 南京中医薬大学教授。中国の大学に留学中に自身の体験から漢方美容に目覚める。中医師の資格取得後も研究を続け、現職に。中医学に基づく健康美についての講演を国内外で行う。『北京・上海・香港で買える漢方おみやげ案内』(ユウメディア)『道具いらずのげんこつ美容法』(講談社)など著書多数。

 

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