eof; } ?> eof; } ?> 東大・秋山先生が語る超高齢社会の課題①~人生90年の生活設計:CAN Healthy Design Club

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2012年6月15日 13:09
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1_見出し.gif昨年春にWHO(世界保健機関)から報告された世界各国の平均寿命は、日本人男性が80歳、女性が86歳と、日本は世界最長寿国です。同時に、1950年には65歳以上の高齢者は全人口の5%でしたが、現在は23%。ほとんど4人に1人が高齢者。世界でも稀な事象です。

私が学生だった頃の教科書には、人生の区分は第一期「子ども」第二期「大人」第三期「老人」でした。ところが“寿命革命”によって、新しいライフステージが与えられました。新しい人生区分は第三期「前期高齢者」第四期「後期高齢者」。もしかすると第五期ができるかもしれません。

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個人差は大きいですが、第四期は年齢にすると75~80歳くらいからです。もちろん昔から80歳、90歳の方はいらしたのですが、1950年頃は稀でした。ところが、現在では普通に生きて70~80歳です。しかも、第四期の体と心の変化、生活のニーズについてあまり理解されていませんし、必要なモノやサービスもできていません。後期高齢者はほとんどの人が、認知症か要介護かという誤った印象を持たれています。私は心外です。ほとんどの人が、普通の生活をして年令なりにお元気なのです。大きなマーケットの開拓の余地があるのに、目を向けられていません。

長寿社会の課題は2つあります。1つは個人の、もう1つは社会の課題です。

まず個人の課題ですが、人生50年から90年と倍近く長くなり、ワンパターンの生き方から多様な人生設計が可能になりました。以前と異なり、いまは「結婚する、しない」「子どもを産む、産まない」「転職する、しない」なども含め本人が選択します。自分の人生を自分で設計して生きていく時代になったのです。しかも、90年あります。多様な人生設計、多毛作人生も可能です。キャリアは1つだけでなく、例えば40代で大学に入り直して、第2の人生を迎えることもできます。まったく違うキャリアを2つ行うことも可能です。

zuB.gifそして、90年の最後の締めくくり方を、若いときから情報を集め、みんなでお茶を飲みながら話すなど、人生設計の中に入れておくのもいいなと思っています。90年と言わずも、リタイア後に20~30年はあるので、そこを自由に設計したら良いのです。

もう1つは社会の課題。現在の社会インフラ・制度ができた頃は若い人が多く、人口はピラミッド型をしていました。ところが現在は4人に1人が高齢者。都市計画や建物などハードのインフラだけでなく、医療や福祉、教育なども含め、ソフトのインフラのつくり直しをする必要があります。

 【Profile】 あきやま・ひろこ

イリノイ大学でPh.D(心理学)取得、米国の国立老化研究機構(National Institute on Aging)フェロー、ミシガン大学社会科学総合研究所教授、東京大学大学院人文社会系研究科教授(社会心理学)、日本学術会議副会長などを経て、現在、東京大学高齢社会総合研究機構特任教授。専門はジェロントロジー(老年学)。高齢者の心身の健康や経済、人間関係の加齢に伴う変化を20数年にわたる全国高齢者調査で追跡研究。近年は首都圏と地方の2都市で長寿社会のまちづくりの社会実験に取り組む。長寿社会におけるよりよい生活のあり方を追求。

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