eof; } ?> eof; } ?> ファッションで人生を楽しく③:CAN Healthy Design Club

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2012年3月 8日 16:28

〜ファッションディレクター 照井加代子さん〜

 

照井加代子さんへのインタビュー3回目をお届けします。

人生をより明るくするために、ファッションの力を

多くの女性に取り入れてもらうためには?

について語っていただきました。ぜひ最後までお読みください。


照井さん.png


●今後求められるのは、
  サイズや着心地などをもっと真剣に考えた商品の開発

年齢を重ねることで、以前は感じなかったような違和感も当然出てきます。

例えば、黒のTシャツを着た時に、それ一枚だけだと何となく映えなくて、

ゴールドのアクセサリーをつけたりスカーフで演出したりして

何とかしっくりいったという経験が私にもあります。

10年前には思ってもいなかったことです。

顔色や体型のちょっとした変化が、そうしたことを引き起こすのでしょうね。

欧米の婦人が明るい色を好むもの理解できる気がします。

今後は「どんな色を身につけると顔映りが良いか」のアドバイス等は、

もっと売場や商品に求められて来るのだと思います。


私の周囲には更年期障害による火照りがひどくて、

ノースリーブの胸元の開いた服を着ている50代の女性がいます。

とにかく暑くてしかたがないので、

冬でもそんな服装になってしまうのだと言います。

本当の意味で、女性の身体や心を研究して開発された洋服って

まだまだ少ないです。どちらかと言うと「着心地が楽ですよ」という点だけが

強調されていて、女心をキャッチした商品や、サイズに配慮しながら、

上質の天然繊維を用いた質の高い商品はまだまだ不足しています。


郊外にある駅ビルやショッピングセンターが、地元のお客様のニーズに

応えていくために食品フロアなどはとても充実していますが、

ファッションの品揃えはまだまだ課題が多いですね。

カジュアルなラインでありながら、中高年女性のサイズや

着心地を考えたブランドはほとんど展開されていません。

年齢を重ねれば、体型も変わってきますし、

いろいろな体のトラブルも出てきます。

今の、シルバー世代の商品と謳われた物は、

が応でも年齢を意識せずにはいられない商品ばかり、

(シルバー世代と仕訳される事すら抵抗がありますが)

ファッションがそこで果たすべき役割は、

「普通のTシャツに見えますが、着心地も良くて、

お顔映りもとてもきれいで素敵だし、カッコいいですよ」という

ポジティブな提案で、人生を楽しくすることだと思っています。


数年後に、ファッション経験豊かな団塊世代が70代を迎えます。

それぞれが「これからの人生、こんな生活をしたい」という

イメージをお持ちのはずです。毎日富士山を眺めながらのんびり暮らしたいのか、

ずっと都会に住み続けてお芝居や映画を観て暮らしたいのか、

友人たちと旅行三昧の日々を送りたいのか?

それぞれのシチュエーションを考えると、ファッションとして

どのようなものが必要になってくるのかが自然と見えてくるはずです。

「普通の65歳の女性って、どんな暮らしをしているの?どのように暮らしたの?」

ここにしっかりと照準を合わせてライフスタイルを明らかにしていくことが、

重要なのだと思います。【完】

 

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