eof; } ?> eof; } ?> ファッションで人生を楽しく②:CAN Healthy Design Club

CAN Healthy Design Club

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2012年3月 7日 16:27

 

〜ファッションディレクター 照井加代子さん〜

 

60代と70代のファッションアイテムの

買い方の違いを前回は、うかがいました。

では、この世代の商品に求められている要素は何なのでしょうか。


照井さん②.png


●機能だけに特化するのではなく、重要なのはデザイン

年齢を重ねることで、足元のファッションはどうしても変わってきますね。

ものすごくおしゃれだった人が、ある時「あ、こんな靴を履くのか」と

思ったことがあります。やはり、「楽に歩ける」ということを優先させて考えると、

ファッションというのは知らぬ間に少しずつ変化していくのだな、と実感しました。

私もあと一ヶ月で60歳になりますが、普段はいろんな機能靴も履いています。

それでも、可愛いデザインで、納得のいくものを選ぶようにはしています。

今は、MBTと言うブランドで姿勢を矯正したり、

イージートーンでヒップアップを目指したりしています。

 

「楽に着けられる」と言う事ではキャミブラも、

様々なお店から商品が出て定着した感じがありますが、

普通のブラジャーと同じように

胸のラインをきれいに出せる商品にはなかなか行き当たりません。

カップが厚すぎたり、丸みが出すぎたりで、私が理想とする商品には

まだ出会えていません。ブラジャーとキャミソールが

一体になったという利便性のみを求めるのではなく、

洋服を美しく着る為のもっとデザインの

優れたクオリティの高い商品の開発を

手がけるべきではないでしょうか。

 

以前、中高年女性向けの化粧品開発に携わった時に、

「普通の女性をターゲットに開発をしよう」とスタートしたのですが、

いざ「普通の女性」と想定する段になって、

非常に難しかったことを覚えています。

今は、テレビのニュースなどを見ていると、

都会と地方のファッションには大きな差はなくなってきていると思います。

全国を見渡した時に、例えば「普通の65歳の女性って、

どんな生活をしているのか」をリアルに見つめることが

重要になってくるでしょう。

もちろん、地域によって色の好みなどの違いはあるはずですが、

「ノンエイジ」のコンセプトで中高年層までを広くカバーできるものづくりは、

もっともっと可能なのではないかと考えています。

ユニクロやZALAなどのプライスラインではなく、

ラグジュアリーな「ノンエイジ」マーケットには潜在的なニーズがあり、

これらが百貨店の救世主になるのではないでしょうか?

 

※明日は、最終回。今後のマーケットに求められるものは何なのか、

語っていたただきます。


 
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