eof; } ?> eof; } ?> 高齢期の住まい方について④:CAN Healthy Design Club

CAN Healthy Design Club

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2012年3月29日 16:31

〜明治大学理工学部教授 園田眞理子先生〜

 

高齢期の住宅に関する研究に長年携わっておられます

明治大学教授の園田先生のお話を4回に渡ってお届けしています。

最終回は、地域と大学が連携したコミュニティづくりについてうかがいました。


園田先生お写真.png


4.コミュニティづくりに大きな力となる、地域と大学の連携
 

私たちの大学もコミュニティづくりに関して、

 

地域との連携に着手しています。

 

明治大学生田校舎のすぐ近くにある西三田団地で活動を続けるNPOと、

 

何年か前から一緒に取組みを進めています。

 

団地内の高齢化が進み、70歳以上の居住者が増えていることから

 

「孤立しない暮らし方」をテーマにした研究会を一緒にスタート。

アンケート調査実施のために、

ここの小学校区域に住む4000世帯にアンケートを

配布したところ1600票もの回収があり、

寄せられている関心の高さに驚きました。

 

さらに、この活動を知った近くの民間マンションに居住するシニア達も、

「孤立の予防は自分たちの問題でもある」と、

自分たちで管理組合を説得して研究会に参加されました。

調査結果の一つとして、お正月やお盆を1人で過ごす70歳以上の人が

地域内で100人位いることが明らかになったので、

今年のお正月は「初釜の会」を、昨年のお盆には「だんご汁の会」を開催。

この活動を耳にした近くの中学校の校長先生が関わって下さったおかげで、

中学生、大学生、高齢者が集まってにぎやかなイベントになりました。

 

民間マンションが持っているりっぱなコミュニティルームで、

アンケート結果の報告会をやったりもしました。

住民の方から「結果をぜひ聞きたい」というリクエストに

答える形での報告会の出前をしています。

報告会のあとにワークショップを行ってみると、

調査結果から出てきた課題に対して

実に素晴らしいアドバイスをしてくれる人もいて、

地域に貢献しようという人材が少なからずいることもわかりました。

このような形で、地域と大学が協力することによって、

地域の様々な資源を横つなぎできます。

こうした活動は今後も続けていきたいと思っています。【完】

 

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