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2013年9月20日 19:32

 

 

『プロからプロへ、レッスンリレー』とは?

優れたコーチのもとを訪れ、教えを乞い、そして次のコーチを紹介していただきながら数珠繋ぎに続けていく企画。テーマは“メンタル”と“日頃の行い”です。

 

本日は、講師の吉村史恵先生のかかりつけである【ごうとくじ駅前通り整骨院】におじゃましています。

吉村先生はラウンドのあと、必ずこちらの医院の施術を受けるそう。“いつまでも健康でゴルフを楽しむ”ことをテーマとするISLAND GOLF CLUB GALAPAの記者としては、どんな効果があるのか興味津々です!

 

「フラットなライでのアドレスで大切なのは、目標に対して、身体のラインを平行に、軸を真っ直ぐにして立つ事です。でも身体の歪みが強いと、どちらかの肩が前に出て平行に立てなかったり、どちらかの足に体重が多くかかり軸が傾いたり、身体を水平に回しにくくなり、ミスショットにつながります」(吉村先生)

 

「まっすぐ立つということは、じつは難しいことです。今はまっすぐ寝ることができない人も多いですから……。現代人は椅子に座っている時間が長い。本来、足で支えていた体をおしりで支えているような生活を送っているから、骨盤にかなりの負担がかかっています。ゆがんだ骨盤を調整してあげると、バランス良く立てるようになりますよ」(森松祐介院長【ごうとくじ駅前通り整骨院】)

 

では。

まずはお昼休みを挟んで、それから午後のラウンドにでましょう!

 

 

 

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吉村史恵 Fumie Yoshimura

 

1974年1月18/京都府生まれ。

日本大学ゴルフ部出身。日本女子プロゴルフ協会A級ティーチングプロとして、これまでに2,000人以上のゴルファーを指導する。

『女性のための基本のゴルフレッスン』『超簡単ゴルフスイング基本の「き」forレディース』『女性のための練習場で上手くなる基本のゴルフ』など、著書多数。

ゴルフ振興事業を手がける「ゴルフの窓口 タカゴルフプラン」所属。同社の【狛江ゴルフスクール】を担当する。

 

 

●お昼休み

――理想的なお昼休みの過ごし方を教えてください。

お昼ごはんを食べると思いますが、ここでも食べ過ぎないことが大事です。お酒は飲んではだめ。これからあとのプレーが疲れやすくなりますよ。私もお酒は大好きですが、ゴルフ場ではひとくちも飲みません。飲酒はラウンドの前夜までに済ましておきましょう(笑)。

あと、女性の場合は顔のファンデーションを塗り直しましょう。塗り直すというか、朝のお化粧の上から粉をはたくだけですが、それだけでもかなり紫外線をガードできます。体の日焼け止めも同様です。

 

――第1回講師の先生が、「男子のプロはスルーでラウンドするから、お昼休みという概念があんまりない」といっていました。女子のプロはどうですか?

私もいつも行っているコースはスループレーです。

 

――午前中のスコアがぼろぼろの場合、どのように気持ちを切り替えたらよいですか?

ハーフベストを狙いましょう。「ハーフベストをだしてやるっ」と思うと、まだまだやる気がでますよ。

 

 

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【ごうとくじ駅前通り整骨院】。夜遅くまで明かりが消えない。

 

 

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ゴッドハンド・森松院長。院内の張り紙を見ただけで、地域の健康を守る使命に燃えているのがわかります!

 

 

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まずは問診から。

 

●午後ラウンド

――午後も体力を保つ方法を教えてください。

ラウンドで疲れるってこと? 私はあんまり疲れないから気持ちはわかってあげられないかもしれないけど、具体的にどんな症状がでる?

 

――目の前がボーっとかすんできます。それと足が痛くて。

目の前がかすむのは疲れじゃなくて、日光にやられているのかもね。サングラスをして、ときどき目薬を点してみてください。じつはサングラスと目薬は、私もなるべく使うようにしています。

足はハイソックスを履いてみてはどうですか? 【前編】で紹介した「ZEROFET」からも着圧の強いものがでています。宮里藍ちゃんがハイソックスを履いているのは、ふくらはぎの疲労を軽減するためだと思いますよ。

 

――午後も集中力が切れない方法を教えてください。

ここでもハーフベストを意識することです。

 

●プレー終了後

――プレー後、絶対やるべき体へのメンテナンスは?

ストレッチ! 私の場合は自分でも行ったあと、ここの整骨院で人の手のお世話になります。ほぐしてもらって、骨盤調整なんかもやってもらいます。ラウンドしたその日中に来るか、遅くとも翌日には必ず来ています。

 

 

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ご自身が野球をされていたということで、スポーツにも詳しい院長。「ゴルフではよく“腰をまわす”という表現を使いますが、腰の骨(腰椎)は構造上、回旋には向いていません。ひとつの腰椎が回旋できるのは1度~2度で、股関節と背骨(胸椎)の動きが非常に重要になります。“腰をまわす”というイメージだけでスイングすると怪我をしますよ」

 

 

――今日のゴルフを振り返ってやっておくことはありますか?

スコアと反省点を書き留めることです。ISLAND GOLF CLUB GALAPAの2014年版ゴルフダイアリーは私の所属する「ゴルフの窓口 タカゴルフプラン」が監修しています。ぜひ来年は使ってみてくださいね。

 

 

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こちらがゴルフダイアリー。2014年度版のデザインは、女性からも好評。

 

 

●ゴルフライフ全般に対するアドバイス

――練習してもスコアアップせず、スコアが頭打ちだと思ったときは、どうすればよいですか?

頭打ちだと思った瞬間、ほんとうにそこが頭打ちになります。たしかに飛距離には限りがあって、練習すれば300ヤード飛ぶようになるかというと、それはならないけど……。スコアはまた別です。

頭打ちにしないためのコツは、自分で決めないこと。たとえば「いついつまでに100切る」とか。目標を立てるのは悪いことじゃないけど、ゴルフってかなりキャリアがものをいうスポーツだから……。どんなに上手くなってももっと上手くなりたいって思えるスポーツなのよ。だから、「いついつまでにこうなってなきゃダメ」って決めつけなければ、いつまでも頭打ちにはなりません。

 

――歳をとり、飛距離やスコアが落ちてきた場合は、どうすればよいですか?

飛距離に関しては、クラブを見直してください。歳をとるとクラブのヘッドスピードが落ちてきます。今のヘッドスピードに合ったクラブを使っていない可能性があります。

私は月2回、土曜日に新宿伊勢丹の試打場、月に1回日本橋三越でクラブコンサルティングをしています。そのかたのスイングを見て、データもでますからそれと併せ、「もっとシャフトを柔らかくしたほうがいいいですよ」などとクラブ選びのアドバイスをしています。

 

――今度、土曜日に伊勢丹へ行ったらのぞいてみます!!

ぜひ。でもね、クラブコンサルティングは女性より男性のほうが、受ける意義が大きいかも。理由は2つあります。1つには、男性のほうが商品の種類がたくさんあります。2つ目は、男性は柔らかいシャフトを使うのを嫌がる傾向にあることです。周りの人から非力に見られたくないみたい。多くの男性が自身の適合するものより、硬くて重いシャフトを使って、損をしています。

 

 

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施術はいよいよクライマックスへ。「痛い!」とさけぶ吉村先生。

 

――ゴルフで痩せることはできますか?

体をひねる動作があるので、ウエスト周りはシェイプされると思います。できるだけカートに乗らず、お昼もビールを飲まずまわれば、健康的に痩せるんじゃないかな。私も35歳くらいを境に体質が変わったのを感じるので、少し絞ろうと思っているところです。一緒にがんばりましょう。

 

――極力日焼けせず、ゴルフライフを送る方法を教えてください。

とくにどこが気になる?

 

――クビのうしろですね。ゴルフをやってない女性とは、色がまったく違います。

そこ、人と較べる!?(笑) ……そうね、【前編】で紹介したネッククーラーをしておくと違うと思います。やっぱり日焼けは冷やすのがいちばんらしいので、私はラウンドのあと必ずシートパックをしますが、それも冷蔵庫で冷やしてから使いますよ。夏はビタミンC、冬はコラーゲンかな。余った美容液は必ずクビにすりこみます。日焼けするとクビがシワになります。女性はクビにシワを作ると一気に歳をとって見えるので、気をつけましょう。

 

――“この先生に教わると上手になる!”インストラクター探しのポイントは?

なんでも相談できる人を見つけましょう。頭打ちだと思ってしまったとき、「もうダメだとおもうんだけど……」って相談しに行ける先生がいることはゴルフ人生にとって大きい。

ゴルフを離れた話をしてもいいと思いますよ。そうしたいと思うのであれば。私自身は生徒さんといろんな話をする中でその人の性格がわかったりすると、それを踏まえたレッスンをしたりしています。

 

――最後に、吉村先生からひとことお願いします。

みなさまのゴルフライフがより楽しく充実したものになるように、お手伝いしたいです。私の好きな言葉は“継続は力なり”……じつは来月、15年ぶりに試合に出場します。ティーチングプロとして競技へ復帰することで、また新たな発見があると思うので、それを提供していきたいということです。

一生ゴルフに関わっていたかったので、今の仕事を選びました。私にとってゴルフは、今回の質問にもあった“ダイエット”とおなじです。つまり一生続くものです。その中で、気持ちが高まったり少し低調になったりする。一生それを繰り返していくんだけど、それが私のゴルフ人生です。ダイエットを決意して、痩せ始めたころっていちばん楽しいですよね? 私も今、試合のためのトレーニングを再開したばかりで、イメージ通りの球が打てるようになっていくのが楽しいです。

 

 

――以上で質問終了です。インタビュー後、どうしても聞いて欲しくなって記者自身の諦めかけた夢を先生に話しました。「よしそれ、明日からやろう。ダイエットとおなじなんだから」と、吉村先生。

“なんでも相談できる先生”は、まさに吉村先生のことでした!

 

ISLAND GOLF CLUB GALAPAでは、吉村史恵プロの今後も追っていきたいと思います。

 

 

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●次回は、SEN HASHIMOTO Golf Academy主宰・橋本潜プロの登場です。

 

 

取材協力

ゴルフの窓口 タカゴルフプラン http://www.takagolfplan.co.jp/

※ 吉村史恵先生は「ゴルフの窓口 タカゴルフプラン」の運営する【狛江ゴルフスクール】にて火、水、金曜日を担当。上記HPからお問い合わせください。

 

ごうとくじ駅前通り整骨院

http://www.goutokuji-in.com/

 

 

 

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2013年9月13日 17:58

『プロからプロへ、レッスンリレー』とは?

優れたコーチのもとを訪れ、教えを乞い、そして次のコーチを紹介していただきながら数珠繋ぎに続けていく企画。テーマは“メンタル”と“日頃の行い”です。

 

ISLAND GOLF CULB GALAPAのみなさま、こんにちは。

本日は連載初、女性の先生が登場。著書やゴルフ専門誌の指南記事で知られる吉村史恵先生です。

 

女性のゴルフインストラクターは男性にくらべて圧倒的に少ないですが、さらに最高峰の資格である日本女子プロゴルフ協会のA級ティーチングプロとして認定を受けている先生となれば、全国に137名しかいません。

 

つまり吉村先生は当連載にとって、とても貴重なご縁なのです。

 

このチャンスを逃すまいと、いつもの質問に加え、女性のアマチュアゴルファーが訊きたいあれこれをぶつけてみます!

 

 

 

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吉村史恵 Fumie Yoshimura

 

1974年1月18/京都府生まれ。

日本大学ゴルフ部出身。日本女子プロゴルフ協会A級ティーチングプロとして、これまでに2,000以上のゴルファーを指導する。

『女性のための基本のゴルフレッスン』『超簡単ゴルフスイング基本の「き」forレディース』『女性のための練習場で上手くなる基本のゴルフ』など、著書多数。

ゴルフ振興事業を手がける「ゴルフの窓口 タカゴルフプラン」所属。同社の【狛江ゴルフスクール】を担当する。

 


――お会いできて光栄です。まずは、吉村先生がゴルフを始めたときのことを教えてください。

小学校4年生のとき、親に連れられて行った練習場で初めてクラブを握りました。それからは家族旅行のときとか、年1回くらいのペースでラウンドしたかな。小さいころからなにかとスポーツをやっていたから、最初から当たるし、飛ぶし、自己流ながらそれなりに、90台くらいではプレーできていました。

転機はバスケ部の引退です。中学、高校とバスケに熱中していたんだけど、引退する時期がきたので、ゴルフのレッスンを受けてみました。そうしたら、プロから言われていることがまったくできなかった。できたと思っても、また翌日にはできなくなっている。私にとってこんなことは初めての経験で……。ゴルフはどんなスポーツよりも難しかった。それでハマってしまいました。

 

――難しいからハマったのですか!?

そう。ゴルフは打てるだけじゃだめ、と気づいておもしろくなったの。正しいグリップの握り方とかスイングを教わって、その日はいったん当たらなくなったりもするけど、そこを乗り越えたらもっと飛ぶようになる。ほかのスポーツにはない感覚でした。

周囲は受験モードになっていきましたが、私はゴルフをやると決めました。このときがほんとうの意味で“ゴルフを始めたとき”だと思います。365日クラブに触れるようになったのは、18のときから。

 

――強豪大学のゴルフ部に入り、たいへんなことはありませんでしたか? 日焼けとか。

日焼けか……。大学の4年間は一度も日焼け止めを塗ることなく過ごしました。いま考えると恐ろしいですね。でも当時はそういう時代で、女子プロもみんな真っ黒でショートカットでお化粧もしていませんでした。

 

 

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4年間日焼け止めなしでこの美肌!

 

 

――担当する生徒さんは男性と女性、どちらが多いですか?

スクールは女性が多く、個人レッスンは男性が多いですね。スクールはおしゃべりをしたり、お茶を飲んだりといった横のつながりがあるので、女性の生徒さんの中にはそれを楽しみにいらっしゃる方も。合計すると、男女の割合は半々かな。男女いずれも年齢層は高めで、もう30~40年ゴルフをされているかたが中心。だからみなさん、お上手ですよ。

 

――女性インストラクターに教わるとココがいいよ、という利点を教えてください。

女子のプロと男子のアマチュアゴルファーは、ちょうど飛距離がおなじです。コースに行ったとしたら、狙う場所が一緒。そのとき選ぶ番手も一緒。共感できていいと思いますよ。

 

――でも最終的なスコアでは先生が勝ちますよね?

うん(笑)。でもね、私の生徒さんはほんとうにお上手なかたが多い。パープレーでまわるような、いわゆる“シングルさん”ってよばれる男性になると、「いい勝負をしたい」と思ってらっしゃいます。彼らは私に勝ちたいんです(笑)。

 

 

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腕に覚えのある男性のみなさん、ぜひ吉村先生に挑戦を!

 

 

――【狛江ゴルフスクール】の特長を教えてください。

私の所属している「ゴルフの窓口 タカゴルフプラン」の社長、松尾貴將のこだわりがそのまま特長になっていると思います。

まず、ボールとマットがいいです(笑)。練習場のマットって大事よ。デコボコの硬いマットだと体を痛めることもある。当スクールではタカのこだわったきれいで新しいマットで練習できます。ボールも1年1回替えています。それからバンカーの練習ができます。“土”じゃなくて、ちゃんと“砂”の入ったバンカーですよ。

 

 

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吉村先生のクラブセット。

 

 

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パターは、PGA理事の井上建夫プロが考案したオーダーメイドのもの。ショートパットが入りやすいよう、ブレードで打つのではなく、トンカチで打つ感覚を目指した。新宿伊勢丹の試打場で購入可能です。

 

 

●ラウンド前日

――それでは、本題です。前日の理想的な過ごし方を教えてください。

今日は“女性ゴルファーの場合”という設定でお話ししますね。女性の場合、「前日に練習場に行くと疲れるから行かない」というかたが多いですが、私は行ったほうがいいと思います。50球でいいから球を打っておくと安心感が違います。

あと着るものでテンションが上がったりもするので、明日の天候にあわせたウエアをきちんと準備してから寝ましょう。

 

――先生が「これだけはゴルフ場に持っていく!」というものを教えてください。

まず氷嚢。そしてネッククーラー、水に浸けると膨らんで冷たくなります(バッグからいろんなものがでてくる吉村先生)。それからルールブック。生徒さんに訊かれたときのために一応持っています。あとはサングラス、虫除けスプレー、日焼け止め、腕の日焼けを防止するための「ZEROFIT」。

以上が“夏バージョン”になります。

 

――“冬バーション”もあります?

冬は、スキーのときにするような大きな手袋を持って行きます。指先がわかれてないアレね。その中にカイロを入れて、打つときまで手を温めます。指先がかじかんでいるといいショットが打てないので、打ったあともまたすぐ温めるようにしています。

体に貼るカイロや耳を覆う帽子も必需品です。

 

 

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夏バーション公開!

 

 

●ラウンド当日・スタート前

――おすすめの朝ごはんを教えてください。

とにかく食べ過ぎないことが大事です。私もおにぎり1個か、サンドイッチ1個ですね。

 

――朝の練習時にやっておくことを教えてください。

まずストレッチ。ストレッチは球を打つより大切です。

球はワンコイン(250 ~350円)でOK。大体25球から35球入っていると思うので、アプローチ→8番アイアン→フェアウェイウッド→ドライバーの順に打っていきましょう。大きなクラブは5球ずつくらいかな。朝の練習はウォーミングアップなので、ボールの行方は気にしないことです。気にしても、今からはそうそう直せません。普段、自分が気をつけていることを思い出しながら、スイングしてくださいね。

最後はパターでしめます。コツは、最後にちゃんとカップインさせて「カランコロン」という音を聞いておくこと。“入る”イメージを持ってスタートできますよ。

 

 

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吉村先生のアドレス。

 

 

●午前ラウンド

――朝一番のティショットのとき、緊張しない方法を教えてください。

緊張はするものです。緊張しなかったらかえってよくないというか、ある程度の緊張は必要だと思います。

ほどよい緊張のためには、ルーティンを守ること。必ず素振りを2回するとか、打つ前の自分のリズムを守りましょう。

 

――個人的な質問で恐縮ですが、私にはルーティンがないように思うのですが……

でもティーは挿すでしょ? どっちの手で、どっちの足を前に出して挿す?

 

――ああ!!

ね? なにかあるでしょう。そういう小さなことでいいから自分のルーティンを決めて、守るようにしてみたらどうかな。

とはいえ、私も(プロにしては)ルーティンが少ないほうです。こないだ仲のいいプロとラウンドしたとき、彼女が一連のルーティンの後、いつもと違う足から入ったの。そしたら、ティーを挿すところからやり直していました。すごいと思いました。

 

――バンカーや池が見えると、わざとのように入れてしまいます。なぜですか?

「入れたくない」と思うからでしょうね。「入れてもいい」と思えば、入らないかもしれませんよ。

 

――失敗のあとの一打が絶対に成功する方法を教えてください。

番手によって違うし、どんな失敗かによっても違いますね。

 

――ドライバーのティショットで林に入れてしまい、打ち直すことになったという設定でお願いします。

どっちに曲がったの?(笑)

 

――右です(笑)

次は、右足を上げずに打ってください。これを“ベタ足”というのですが、右に行くということは「振り遅れて、体が開いている」ということ。下半身を動かさないくらいのつもりでいれば、まっすぐ打てます。

このように、あらゆる失敗の原因と対処法を知っておくことが役に立ちます。

 

 

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ナイスショット! 複数枚撮らせてもらいましたが、寸分狂わずおなじフィニッシュ。さすがです。

 


――上手な人、偉い人とまわると打ち急いでしまうのですが、どうしたらいいでしょうか?

気が楽になる方法はあります。たとえば、もしグリーン周りで相手を待たせてしまったとしたら、「先にパターをやっていてください」と一声かけることなどでしょうか。

 

――プレッシャーのかかるホールなど、ピンチのときに心がけることを教えてください。

許容範囲のミスを作ることです。たとえば、右がワンペナで左がOBだとします。狭くてプレッシャーがかかるところですが、「右ワンペナならまあいいか」と思うとかね。そう思った結果、フェアウェイに行けばいいよね。

 

――ラウンド中の効果的な素振りを教えてください。

さっき言った“失敗の原因とその対処法”を知っておけば、素振りに組み込むこともできますよ。右に曲がるならベタ足の素振りがいいし、左に曲がるなら身体の回転不足だから、フィニッシュからはじめる素振りがいい。リズムが悪いなら一本足の素振りを試してみましょう。

 

――アプローチでいったりきたり……どうすれば適度な距離が打てますか?

振り幅とスピードです。私の著書では「7時~5時」のスイングを、「右太もも内側から左太ももまで」というように、体の部位になぞらえて教えています。打つ前に「このくらいの距離だったら、7時~5時」ということがわかるようになりたいですね。

そのためには、普段の練習場で逆のことを行う必要があります。「7時~5時だったら、このくらいの距離になるんだ」というふうに、自分が出す距離を目で覚えていきましょう。転がった距離じゃなくて、“落とし場所”でOKです。

 

――パットでいったりきたり……以下同文。

やはり振り幅とスピードです。確かにグリーンには上がったり下がったりの差があるけれど、カップまで打つわけじゃないからね。ここまで打つという場所を決めて、その場所に打つんだから。“振り幅”がわかれば、きっともっと上手くなれます!

 

――ありがとうございました。後編は吉村先生のかかりつけの整骨院に舞台を移し、後半ラウンドに関することはもちろん、ゴルファーの体メンテナンスについても訊いていきたいと思います。先生、後半もよろしくお願いします!

 

 

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先生の最新著書です。振り幅についてもっと知りたいかたは、ぜひご一読を。

 

 

【後編】の更新は来週。お楽しみに♪

 

 

取材協力

ゴルフの窓口 タカゴルフプラン http://www.takagolfplan.co.jp/

※吉村史恵先生は「ゴルフの窓口 タカゴルフプラン」の運営する【狛江ゴルフスクール】にて火、水、金曜日を担当。上記HPからお問い合わせください。

 

 

 

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2013年9月 2日 15:57

ISLAND GOLF CULB GALAPAのみなさま、こんにちは。

第3回の講師・平野義裕先生からバトンタッチを受けた、松井丈先生の『プロからプロへ、レッスンリレー』。いよいよ【後編】です。

 

本日はゴルフ練習場を離れ、松井先生の身体トレーニングの場からお送りします。なんと、朝6時の豊洲埠頭です!

 

じつは、先生の趣味はトライアスロン。今からこのエリアで仲間との練習会が行われるそうです。参加者はトライアスロン業界のパイオニア的存在であるスポーツナビゲーターから、普段は実業団で走っているマラソン選手までさまざま。

「ゴルフとトライアスロンを両方やる人は多いですね。クラブと自転車を持ってハワイへ行くことが、普通のことになりつつあります」(白戸太朗氏/スポーツナビゲーター)

 

【後編】は松井先生と並走しているような気分を味わいながら、ラウンド後半の体力維持や、ゴルフにまつわるライフスタイル全般について学びます。

 

 


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松井丈 Joe Matsui


1974年2月9日/東京都生まれ。

叔父であるプロゴルファー松井功から贈られたジュニア用のクラブがきっかけとなり、9歳からゴルフを始める。

成城高校ゴルフ部出身。栃木県烏山城カントリークラブでの4年間の修行と各地ミニツアーを経て、【ツーサムゴルフスタジオ/代々木スタジオ】のヘッドコーチに就任。日本プロゴルフ協会 A級ティーチングプロ。

趣味はトライアスロン。



――トライアスロンが松井先生のゴルフに与えた影響を教えてください。

ラウンドしても疲れなくなりました(笑)。さすがに体力がつきましたね。それから、ぼくはトライアスロンのおかげで初めて、正しい栄養補給のタイミングがわかりました。レースでハンガーノック(※肉体がエネルギーを失った状態)を経験したことで、【前編】でお話しした糖分摂取の重要性などをあらためて学んだと思います。

飛距離はトライアスロンでは変わらないようです。特に水泳(※トライアスロンは水泳、自転車、マラソンで構成)は関係ないですね。水の中で行うスポーツの動きはなんだかんだいっても“遅い”ので、ゴルフのような“速い”競技とは親和性が少ないのでしょう。


――ゴルフにない楽しさはありますか?

ぼくはゴルフをやる以上、1番になるつもりでプレーします。だけどトライアスロンの場合は、「あのオッサン、なんであんなに速いんだ~」とある意味、呆れ返りながら頑張れるところがいいですね。わかってもらえないでしょうが、過酷なだけでなく非常に楽しい競技なのです。


――あんまりわかりません(笑)。それでは本題に入りましょう。 



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続々と集まりはじめるトレーニング仲間たち。緑のウエアが松井先生。これから1周1キロのコースを10周走る。



●美しいラウンド当日・午後

――午前中のスコアがぼろぼろの場合、どのように気持ちを切り替えたらよいですか?

午後一のスタートですが、前半がどうであれ、つねに一打一打に集中することが最終的なスコアを良くするポイントです。午後だからというのではなく、今打とうとしている目の前の一打に集中することです。難しいですけどね……。


――午後も体力を保つ方法を教えてください。

補給してからエネルギーに変わるまでのタイムラグを考えると、昼食も吸収されやすい糖質系にし、脂っぽいものは控えます。「VAAM」(明治乳業)のような体脂肪をエネルギーに変えるアミノ酸系サプリも摂取すると良いと思います。

 

――VAAM! 前回の講師、平野先生からも出た名前の出た商品です。

ぼくもラウンド前には必ず飲みます。トライアスロンの距離をずっと長くした「アイアンマン」という競技があるのですが、その競技中、ぼくは3,000キロカロリーを摂取し、VAAMを3本飲みました。


――最終ホールで気をつけることを教えてください。

最終ホールはスコアが気になるところです。初めての100切りとか、70台を出せるかもとか、記録がかかっていればなおさらです。それでもやはり、目の前の一打に集中すべきでしょう。

また、そこまでにいろいろとミスをしていれば、「最終ホールだけは……!」などと意気込むものですが、できないことはやらないことです。起死回生の一打はゴルフにはないのです。



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街中じゃ絶対見ない、速いペースのジョギング! 先頭集団に松井先生。



●美しいラウンド・終了後

――プレー後、絶対やるべき体へのメンテナンスは?

疲れた筋肉を癒すために、お風呂は入っておきたいですね。水の中では体に圧がかかります。その圧が筋肉の回復を助けます。だから、「SKINS」などの圧をかけるウエアは運動するときに履いてもいいのですが、基本的には運動後に履くものです。寝るときに履いても良いくらい。

それからストレッチ。そして、疲労回復に効くクエン酸や糖分を摂取しましょう。オレンジジュースは、ビタミンもクエン酸も糖分も摂れるのでおすすめですね。


――今日のゴルフを振り返ってやっておくことはありますか?

ほんとうはゴルフ場で練習して帰ってほしい……。ラウンドすると、どうしてもスイングは崩れます。それを元に戻すための練習をしてほしいけど……しないよね(笑)。

頭で振り返るのならば、自分のウィークポイントをスコアカードから発見することです。OBが何発あったか、グリーンに何回乗せられたか、バンカーから寄せワンは取れたか、アプローチで何回寄せワンが取れたか、パター数はどれくらいだったか。これらの反省が次回の練習につながれば良いと思います。

 


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職業病か、後から戻る仲間たちにそれぞれタイムを読み上げてあげる松井先生。インターバルを計るのもいつも松井先生でした。



●ゴルフライフ全般に対するアドバイス

――練習してもスコアアップせず、頭打ちだと思ったときはどうすればよいですか?

練習しているのにスコアアップしない場合は、練習方法が間違っていることが考えられます。練習するべきクラブ、距離を間違えているとかね。

また、練習でスライスばっかりする人がいるとしたら、それはスライスの練習をしているようなものです。“下手を固める”だけ。何が間違っているか、映像でスイング解析してくれるところに行ってチェックしてもらいましょう。


――歳を取り、飛距離・スコアが落ちてきた場合はどうしましょう。

年齢を重ねて飛距離が落ちてきたら、その距離を自分のものとして受け入れましょう。スコアを崩さないポイントです。

遠くに飛ばすことや、ボールをカップに入れることがゴルフのゲームではありません。ボールを何打でカップに入れるか――それがゴルフです。ぼくの母は、飛ばないし、スイングもへんてこだけど、打数を減らすためにはどうすればいいのかを考えられる人です。そういう人を“ゴルフが上手”というのではないでしょうか。


――ちなみにゴルフって何歳までできるのでしょうか?

90歳以上の現役ゴルファーはかなりいると思うので、それくらいまでは無理をしなければ充分できると思います。


――怪我をしないために、気を付けることを教えてください。

どこか痛くなったりしたら、間違ったことをしていると思って、すぐにスイングを変える必要があります。痛いときはスイングに無理があるのです。

 

――ゴルフのスイングについては、「日常生活にない不自然な動きをしているんだから、ちょっと苦しく感じるくらいが正しいフォームになっている」といわれていませんか?

個人的な見解ですが、それは間違いだと思います。もしゴルフのスイングが痛いものだったら、プロが何百球も打てませんよ。ぼくの考えるゴルフの辞書に「痛い」「苦しい」という言葉はありません。

あと、日本の練習場は生の芝ではないので下が固い……。それも痛くなりやすい原因ですね。ぼく自身、日本で肘を痛くしたあと、冬のあいだパームスプリングスで練習したら治った、という経験をしています。


――メタボの人が格好良い体型になるにはどうすればいいですか?

ランニングがいちばん痩せます。ただし、普段走らない人が走ると最初はひざが痛くなり、長くは走れません。先にひざの筋肉をつける必要があります。だから今すぐに痩せたい場合は、ひざを痛めないエアロバイクがいいでしょう。エアロバイクを40分やれば、驚くほど汗がでますよ。

 





matsui2-5.jpgmatsui2-6.jpg えぇ~、そこはゴルフで痩せようっていってくださいよ。と突っ込みつつ、レースでバイクに乗る松井先生。左の写真はアイアンマン完走記念!(提供/松井丈)




――解説書によって書いてあることが異なる場合、なにを信じればいいですか?

ゴルフのレッスン書は危険です。筆者は読み手がどのような状態なのか、考慮してレッスン書を書いていません。そして読み手は自身の状態によって、いろんな解釈をするわけです。小説ならいいけど、スポーツで誤読があるとたいへん危険です。

 

――松井先生が推奨する本もないと?

ない(笑)。ゴルフのレッスンには、解説書を読んで誤解された方がたくさん来ます。その誤解を解くことから始めるくらいだもん。


――上手くしてくれる、美しくしてくれるインストラクター探しのポイントは?

きれいなスイングをしている先生は、きれいなスイングを作ってくれます。

 

――一般的には、インストラクターの先生のスイングを見る機会はありません……。

打ってみてください、といえばいいですよ。美的センスのない先生に教わらないほうがいい。インストラクターは、自分とおなじスイングを作ろうとするものです。

そう考えると、スイングのきれいな生徒を教えている先生は、自身もスイングがきれいなはずですね。


――女子プロで可愛いと思うのは誰ですか?

女子プロで可愛いと思うのは……しいて挙げなければいけないなら、小池リサプロかな……。


――最後に、松井先生からひとことお願いします。

みなさまにゴルフというゲームの楽しさを伝えたい――それが、ぼくのモチベーションです。多くの人が未だ、ゴルフを“ボールを打つゲーム”だと思っています。そうではなくて、ゴルフは“打数を減らすゲーム”です。ゴルフの醍醐味はそこにあります。そうとがわかれば、格段に楽しくなりますよ。

また、ゴルフはいつ始めても遅くはないけど、なるべく早く始めたほうが良いです。ぼくもみなさまのゴルフライフが少しでも良くなるように、これからもPGAの会員として務めていきます。

 



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第4回はこれにて終了です。

なにゆえパームスプリングスにお父様の別荘があるのか、そしてそれは普通のことなのか――訊きたくても、グッとこらえる取材となりました(訊いてよかったの??)。

強い体に美しい容姿を持ち、それでいてすごくオープンハートな先生でした。ゴルフ哲学も人間の持つ能力を信じるもので、インタビューしていて気持ちよかった! 松井先生、ありがとうございました!!

 

●次回は連載初の女性インストラクター、吉村史恵先生が登場します。

 

 

取材協力

ツーサムゴルフスタジオ 代々木スタジオ

http://www.236golf.com/

TEL 03-5302-0236

※ 松井丈先生のレッスンは、月~土曜日です。上記までお問い合わせください。

 

 

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2013年8月30日 18:30

ISLAND GOLF CULB GALAPAのみなさま、こんにちは!

『プロからプロへ、レッスンリレー』の時間です。 

 

最近、ここまでの記事をあらためて読まれた方から、ポツポツと感想をもらえるようになってきました。 

「ゴルフってインストラクターによって、いろんな考え方があるんだね!」とか。 

先生方のパターンとして、「基本は○○だけど、ぼくの経験では××がさらに大事」というような話し方をなさいます。どうやらこの「××」の部分に、“目からウロコ”がぎっしり詰まっているようなので、これからも注目していきたいと思います。 

 

さて。 

本日は前回の講師・平野義裕先生からの紹介で、【ツーサムゴルフスタジオ/代々木スタジオ】にやってきました。お目当ては松井丈ヘッドコーチ! 

鍛えぬいた体のイケメン先生に、美しい(格好良い)ゴルフ、ひいては美しくなるゴルフライフをお訊きします。 




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松井丈 Joe Matsui


1974年2月9日/東京都生まれ。

叔父であるプロゴルファー松井功から贈られたジュニア用のクラブがきっかけとなり、9歳からゴルフを始める。

成城高校ゴルフ部出身。栃木県烏山城カントリークラブでの4年間の修行と各地ミニツアーを経て、【ツーサムゴルフスタジオ/代々木スタジオ】のヘッドコーチに就任。日本プロゴルフ協会 A級ティーチングプロ。

趣味はトライアスロン。



――少し雑談よろしいですか? 前回の講師、平野義裕先生とは米国のパームスプリングスで出会ったそうで。 

たまたま父の別荘があったんです。パームスプリングスはシカゴやカナダなど、寒い地域の人たちの避寒地で、ゴルフ場に隣接するように彼らの別荘が並んでいます。行くと2ヶ月くらい滞在していましたが、15~16年前だったか、平野プロが単身ゴルフ留学にいらして……日本人がいることはあまりない場所なので、自然と知り合いになりました。

いっしょに練習やラウンドを行いましたよ。

その後しばらく会っていませんでしたが、お互いティーチングプロになってから試合で再会しました。


――こちらの【ツーサムゴルフスタジオ/代々木スタジオ】について教えてください。かなり広いですが、打席は2つだけですね。 

ツーサムゴルフスタジオは、専属コーチ型・完全マンツーマンレッスンの室内ゴルフ練習場です。いちばんの特色は、毎回必ずスイングを撮影してスイング分析をすること。2打席のみにしてあるのは、全方向からスイングを撮影するためです。石川遼くんも使っている弾道解析マシン「GC2」も導入しています。

また、レッスン後には担当したコーチがカルテを作成します。カルテは生徒さんがオンラインで確認することが出来るので、なにを教わったのかを思い出して、次の練習やラウンドに生かすことができます。

どちらかというと経験者向けのシステムで、すでに試行錯誤を重ねてきた生徒さんと向き合い、スイングを“リフォーム”していくイメージでしょうか。

 


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松井先生が作成したカルテ。【ツーサムゴルフスタジオ】が支持される理由がここに詰まっています。



――松井先生はどんなタイプのゴルファーを教えることが得意ですか?

スイングに悩んでいる人を教えるのが好きです(笑)。初心者のスイングを1から作るのは簡単で楽しいですし、上級者が長年悩んでいた原因がわかったときは、それを伝え、いっしょに直していくというまた別の楽しみが生まれます。

ぼくのレッスンは、まず「答え」を教えます。「これが正しいスイングだ!」と。本当は、スイングはとても単純な動きで作られているんです。

それから、その「答え」に向かう「動き」や「形」を作っていきます。答えがおなじでも、それを実現する「動き」や「形」は、体型などによって異なります。

 

――「答え」はレッスンの末にわかるものだと思っていました。 

ぼく自身、なんのためにやっているのかわからないまま練習することが好きじゃなかったんだよね。自分自身が受けたいレッスンを追及した結果、今のスタイルになりました。



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カルテ制作中の松井先生。



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こちらは、弾道のチェックを行っているところ。



●美しいラウンド・前日 

――前日の理想的な過ごし方を教えてください。 

時間があれば、練習場に行くべきです。前日に練習したら疲れるなどという人がいますが、そんなわけがない(笑)。マラソンランナーがレース前日に20キロ走ったというのなら影響がでることもあるでしょうが、練習場で球を打つくらい大丈夫! 100球から150球、軽く打ってきてください。

食事はお肉や脂っぽいものを控え、糖質を適度に摂取しましょう。朝ごはんを食べたあと、普通に過ごしていても、昼にはお腹がすくものです。ゴルフではこの間、長い距離を歩くけど、お腹がすいたと思ってから補給しても、車のガス欠とは違うから間に合わないよね? 前日から、野菜や米、パスタやうどんなど、糖質を摂っておきましょう。また、油は糖質の吸収を悪くするので避けます。

理想のメニューは「鍋」かな。使う肉も牛豚より、鶏。それもモモ肉より、ムネ肉がよろしい。

 

――鶏ムネ肉の鍋ですか(泣)。 

嫌だったら、フグチリでもいいんじゃない?

 


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松井先生のアドレス。



●美しいラウンド・スタート前 

――いよいよ当日になりました。 

ラウンド当日は、スタート時間の3時間前までに起床して、スタートの1時間以上前にゴルフ場に到着して、食事もすませておきましょう。

 

――おすすめの朝ごはんを教えてください。松井先生の勝負メニューは? 

ぼくはゴルフ場で食事をするときは和定食です。すなわち、シャケと納豆とご飯と味噌汁がぼくの勝負メニューです(笑)。大体おかわりをします。

 

――朝の練習時、やっておくことを教えてください。 

まず、準備運動として「ゴルフヨガ」を行い、体をほぐします。「ゴルフヨガ」は、ゴルフをやる人のためのヨガメソッドです。ぼくの友人でもあるヨガインストラクター、今井美紀と共同で開発し、共著も出版しています。ちょっと、やってみましょうか(といってドライバーを取り出す先生)。

 


ゴルフヨガのポーズ3連発いきます! ラウンドレッスンでは生徒さんといっしょに行うそう。「これをやってから打つと、最初からスパンと当たるんだよね」


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――球も打ちますよね?

当然。ただしコーチが付いているひとであれば、日頃いわれていることを思い浮かべながら打ってほしいと思います。自分がチェックポイントとしていることを、ちゃんと守る練習です。ルーティンがあるなら、“ルーティンの練習”をしたっていいんですよ。素振りは1回なのか2回なのか、ワッグルが1回なのか2回なのか、構えてからどれくらいでテイクバックするのか。とにかく、日頃練習でやっていることを忘れないで打ちましょう。

 


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こちらは共著『ゴルフヨガ・メソッド』。アマゾンなどで購入できます。



●美しいラウンド・午前 

――朝一番のティショットのとき、緊張しない方法を教えてください。 

ルーティンを守ることです。ぼくがルーティンの大切さを痛感したのは、プロテストのときでした。初日の1番ホールのティショットで、やたら心臓がバクバクしちゃったんです。「このままじゃ打てないな」と思ったほどでした。でも、素振りをしてクラブヘッドをポンと置いたらすぐテイクバックするのが、現在でも続くぼくのルーティンです。それを守って、ナイスショットを打ちました。

朝一のティショットは誰でも緊張します。ぼくも試合では緊張します(笑)。なので、日頃から「プレショットルーティン」を練習場でもやっておきましょう。緊張した場面でルーティンが守れると気分が落ち着くし、ミスショットが少なくなります。


――バンカーや池が見えると、わざとのように入れてしまいます。なぜですか? 

「メンタルが強い」「弱い」といいますが、本来メンタルに「強い」も「弱い」もありません。メンタルとは、意識したものの裏返しです。意識に対して、我々が「無意識」「潜在意識」と呼んでいるもの……それが「メンタル」の正体です。つまり、意識の側で「池がある!」と思うと、その裏側であるメンタルが「池がある! きっと池に入るぞ!」と出てきて、池に打たせるわけです。

 

――メンタルが池に打たせようとするなんて(泣)。 

そうですよ。だからメンタルというものは、出てこなければそれにこしたことはない。池を意識しなければ、「きっと池に入るぞ!」というメンタル自体が存在しなくなるわけだから、池に入れずにすみますよ。

実際、プロは池のことなんて考えていません。明確な成功のイメージだけを持って、プレーしています。


――失敗のあとの一打が絶対に成功する方法を教えてください。

失敗した後の一打は、失敗した原因をフィードバックしないことです。なぜなら、アマチュアの方が自分自身で原因を分析しても、それが合っているとは限らない……。普段から練習しているように、今できる最高のショットを打つことに集中してください。


――上手な人、偉い人とまわると打ち急いでしまいます……。 

負い目を感じてしまうということですね……。本当に上手な人や偉い人は、気にしないものですよ。器がでかいんです。そう思っておきましょう。


――プレッシャーのかかるホールなど、ピンチのときに心がけることを教えてください。 

ルーティンを徹底しましょう。ルーティンの良いところは、ルーティンを守ることに集中することで、メンタルが出てきづらくなることです。


――松井先生にとって、「メンタル」は本当に悪いことなんですね! 

悪いことというか、出てこられないようにしたいもの、かな。この考え方の基になったのは、岡本正善氏の講義です。


※岡本正善……多くのプロアスリートと契約するメンタルトレーナー。自分自身を徹底的に肯定する手法により、潜在している力を引き出す。



――効果的な素振りの仕方を教えてください。

ラウンド中の素振りも、練習の素振りも、ほとんどの人が“準備運動”になってしまっています。ただ力を込めて、一生懸命振るだけの素振りに意味はありません。素振りは準備運動ではなく“リハーサル”なので、正しいスイングをイメージして、本番より少しゆっくりスイングすることが大切です。

 


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ゆっくりスイングしてもらいました。ここがちょうどインパクトです。



――アプローチでいったりきたり……どうすれば適度な距離が打てますか? 

アプローチは“野生の勘”で打ちましょう。

「腰から腰まで」とか「9時から3時」とか振り幅で教わっている人が多いと思いますが、ぼくは振り幅では教えていません。なぜなら「9時」と思って本当に「9時」に止められる人はいないからです。人間には0.4秒ものリアクションタイムがあることを知っていますか?

大体、ボールや物を手でポンッと投げようと思ったとき、どこまで後ろに引くかなんて考えないでしょう。手の感覚と経験で、自然に行っているはず。この野生の勘を、ゴルフでは他のスポーツに比べて使わない傾向にありますが、もったいないですよね。

ぼくがそのことに気づかされたのは、叔父(※松井功)とまわっていたときです。グリーンまで少し距離があったので、歩測しようと思ってぼくが歩いて行ったら、少し前にいた叔父が、「なにやってんだ、早く打てよ」というんです。「いや、歩測しようと思って……」、「歩測!? そこにピンがあるじゃねえか。さっさと打てよ!」と。叔父はそういうひとでした。


――パットでいったりきたり……以下同文。

パットも同様です。振り幅を考えるより、どのように球が飛んで、どのように転がっていくのかを、明確にイメージすることが大切です。

 


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前から撮影できるなんて初めてで、興奮しました。松井先生、ナイスショット!

 

 

――ありがとうございました。【後編】は舞台を松井先生のトレーニング現場に移し、ラウンド後半の体力維持や、ゴルフにまつわるライフスタイル全般についてお訊きします。 

 

●【後編】の配信は92日(月)になります。 

 

 

取材協力

ツーサムゴルフスタジオ 代々木スタジオ

http://www.236golf.com/

TEL 03-5302-0236

※  松井丈先生のレッスンは、月~土曜日です。上記までお問い合わせください。

 

 



ゴルフを毎日楽しめる、2014度版ゴルフダイアリーが好評発売中です。ここで見てね!

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2013年8月12日 00:00

『プロからプロへ、レッスンリレー』とは?

優れたコーチのもとを訪れ、教えを乞い、そして次のコーチを紹介していただきながら数珠繋ぎに続けていく企画。テーマは“メンタル”と“日頃の行い”です。

 

今回、取材班(1人だけど……)がたずねている平野義裕先生は、4歳児から70代までまさに全世代のゴルファーを指導されています。

「最初はどのクラブで打ってもおなじだったものが、やがて距離を打ち分けられるようになり、そしてまたどのクラブで打っても変わらなくなっていく――それでもゴルフは人生になにかを残す」 

と、話す平野先生。その真意に迫ります。 

 

また先生が力を入れている、ジュニア育成の現場にも潜入しました! 

 

 

 

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平野義裕 Yoshihiro Hirano

1969年6月20日/神奈川県生まれ。

20歳のとき、ジャンボ尾崎の研修生として本格的にゴルフを始める。その後、パームスプリングスへのゴルフ留学を経て、指導者の道に進む。

伊勢丹ゴルフスクールで9年務めたあと独立し、現在受け持っている【池袋ナイススポーツ】のスクールは7年目となる。また、【クールクラブス南青山店】では個人レッスンを実施。クラブフィッテングにも通ずる。

 

 

●ジュニア育成について

――午後ラウンドのアドバイスをいただくまえに、お訊きしたいことがあります。ジュニアのスクールについてですが、なにも知らない子どもに、どのようにしてイチからゴルフを教えるのですか? 

ぼくは成人のほかに、幼児、学童、中高生のクラスを受け持っていますが、4歳児からの幼児クラスでは“ゴルフに似た運動”から始めます。ぼくが独自に作っている大きなティーがあるのですが、それにテニスボールを乗せて、ジュニアのテニスラケットで打つ……というようなものです。これによって「アドレス、トップ、フィニッシュ」が身についたころ、はじめてゴルフのクラブに移行します。また、幼児クラスは球を打つ時間は最後の20~30分くらいで、ボールを投げたり走ったりする楽しい練習が中心になります。

幼児を卒業した学童クラスでは、規律のある練習に変わっていきます。このころになると、子どもたちの動きもはげしくなりますし、やんちゃな子が多くなります。安全のためにも、エチケットマナーなどを教えていきます。

 

――彼らのご両親もゴルフをしますか? 

約半数の方がゴルフをします。あとの半数の方は、習い事の1つとして選択するようです。

 

――競技として取り組む子と、習い事として親しむ子が混在すると思うのですが、将来上手になる子はわかりますか? 

わりと早い時期にわかります(笑)。違いは集中力です。フォームや動きが良くても、集中力がない子はなかなか伸びません。ただ、ぼくは集中力というものは、きっかけさえあれば生まれるものだと思っています。ぐっとゴルフにのめりこむ、そのきっかけを作ってあげたいですね。

ぼくは本格的にジュニアの育成をはじめて7年目になりますが、いま成果がではじめているところです。遠征にも一緒に行くなど、力を入れていますよ。

最近のトピックとしては、小学5年生の女の子が、全国小学生ゴルフ関東大会決勝で個人2位通過、丸山茂樹ファンデーションジュニアゴルフ関東大会で1位通過。高校生の男の子が、全国高校ゴルフ選手権関東大会団体決勝に出場、関東ジュニア全国大会出場という成績をあげました。

 

――女の子と男の子ではどちらがゴルフを習いにきますか? 

ちょうど半々ですね。こちらの教え方はおなじで、変えることはありません。子どもは見抜くというか、男の子から「女の子をヒイキしてる!」といわれたことがあって……もうおなじにしました(笑)。

 

 

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準備体操から始まる平野先生のスクール。うわさの小学五年生は左。右の子も、とても上手です。

 

 

100切り当日・午後

――では、【前編】に引き続き、ラウンドについてのアドバイスをお願いします。午前中のスコアがぼろぼろの場合、どのように気持ちを切り替えたらよいですか? 

18ホールずっと「100切るぞ!」と思ってプレーし続けていたら、気持ちを切り替えるポイントがありませんよね。集中力ももちません。

ぼくがおすすめするのは、18ホールを3ホールごとにわけて考える方法です。「3ホール終わった。次、また3ホールがんばろう」というふうに、意識的に切り替えてはどうでしょうか。それなら集中力も3ホールもてばよいとなります。

 

――午後も体力を保つ方法を教えてください。 

ぼくは明治乳業さんの「VAAM」と契約してもらっていますが、やはりいいんですよね! スタート前も飲みますが、後半も必ず飲みます。一般的にアミノ酸はスポーツに良いといわれていることと、僕自身飲んだときにスコアが良かったりして、お守りのようになっています。

 

 

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これが平野先生のVAAMだ! 小さな体で1日に100キロ飛ぶスズメバチを研究して作られた。提供/明治乳業さま

 

――100切れる人、切れない人の違いはどこにあるのでしょうか? 

大たたきしたか、しなかったか――ではないでしょうか。1つのホールで2ケタたたいていたら、厳しいですよね。100を切れるレベルの人が大たたきした場合、そのホールのどこかに“分岐点”があるはずです。「あの1打から上手くいかなくなった」という分岐点ですね。……良いスコアで上がれる自分もいたはずなので。

あとは、残った距離を自分で計算して打っている人と、なんとなく“打たされている”人とでは違いがでます。コンスタントに100を切れる人は、計算のできる人です。

 

 

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大人よりずっと伸びやかなフォームの子どもたち。小学生でも70台でプレーする子がいるそう。じぇじぇ。

 

 

●ラウンド終了後、または後日

――プレー後、絶対やるべき体へのメンテナンスは? 

プレー中は一方方向ばかりに強く腕を振っていたので、プレー後は逆方向に振るということをしておくと良いと思います。右利きの人だったら、左でスイングしましょう。ゴルフ場にいるあいだにやってくださいね。

 

――今日のゴルフを振り返ってやっておくことはありますか? 

おなじパーでも、バーティーを逃してのパーと、ボギーを持ちこたえてのパーは違うものです。そういったスコアにでないところも振り返っておきたいですね。良いなりにも悪いなりにも課題を見つけて、練習に取り入れましょう。

ぼくは昨日、大人3人を連れてラウンドレッスンでした。土浦のワンウェイゴルフクラブ(スルー形式を採用するコース)で最後の組として出発し、3時間をかけて練習しました。最後の組ででるのは課題を解決するために、くり返しおなじことをしてもらうからです。そういう“捨てラウンド”は必要ですね。昨日はかなり充実したレッスンになったと思います。

 

 

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スクール終了後、平野先生にも打っていただきました。良い音!

 

 

●ゴルフライフ全般に対するアドバイス

――これ以上はスコアアップしないと思ったときは、どうすればよいですか? 

ぼくは、ゴルフはスコアだけではないと思います。スコア至上でやってきたひとも、歳を取れば、いつか限界がきます。ゴルフというスポーツは、最初はどのクラブで打ってもおなじだったものが、やがて距離を打ち分けられるようになり、そしてまたどのクラブで打っても変わらなくなっていくものです。

 

――そうなんですか!?

ええ。最後はまた番手の差がなくなります。ただ、そうなったときにも周りに仲間がいたり、経験を伝えられる後輩がいたりするのが、ゴルフの良いところですよね。

それから、体力維持のために18ホールを歩く、というのはすばらしいことです。普通の散歩ではとても歩けないような距離が、なぜかゴルフボールを追いかけていると歩けちゃいますから(笑)。

 

――飛距離を保つ方法はありませんか? 

道具にこだわってみることはできますよ。フィッティングしてみると、自分に合わない道具を使っている人は多いですから、そこで良くすることはできるかもしれません。一度、クールクラブスにいらしてください。

 

――ちなみにゴルフって何歳までできるのでしょうか? 

ぼくのスクールでいちばん年配のかたが76歳ですね。ラウンドに関しても、18ホールすべてまわらなくてもいいですし、乗用カートもあります。ゴルフは、他にくらべて長くできるようになっているスポーツだと思います。

 

――解説書によって書いてあることが異なり、情報過多になってしまいます。その場合、どうすればよいでしょうか? 

ぼくはPGAの会員なので、その立場からコメントします。PGAは方針として「いつも真ん中にいる」ということを掲げています。スタンスが広い、狭い、真ん中。前傾が深い、浅い、真ん中。その「真ん中」です。どちらかに偏ると反対側が見えなくなりますからね。そして、ぼく自身もできるだけニュートラルなポジションにいたいと思っています。

受け取り側の人には、じぶんに合っているもの合っていないものを、しっかり見極めてもらいたいです。

 

――女子プロで可愛いと思うのは誰ですか? 

木戸愛選手かな。彼女のお父さんはプロレスラーの木戸修選手ですが、ぼくはお父さんも好きだったんですよ。

 

――最後に、平野先生から読者のみなさんへのアドバイスをお願いします。 

ぼくの経験上、ゴルフでは“自分を知る”ということが重要だと思っています。自分の力量や練習量を知っておかないと、とんでもないスーパーショットを狙って、スコアを悪くしてしまいます。楽しければいいというのも一理ありますが、終わったあとに充実したラウンドだったと思うためには、しっかり自分と向き合ったゴルフをしたほうがいいですね。

 

 

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記念撮影。「女子プロみたいなこういう……ポーズしてください」(記者)、「女子プロはそんなことしない!(笑)」(生徒さん)

 

 

――以上で質問終了です。ジュニアのスクールでは担任の教師のように接し、成人のラウンドレッスンでは生徒と充実感を共有する……とってもすてきな先生でした。平野先生、ご指導ありがとうございました! 

 

次回は、平野先生が推薦される松井丈(まつい じょう)先生のもとを訪れます。

 

取材協力

クールクラブス南青山店  http://coolclubs.co.jp/

池袋ナイススポーツ http://www.nice-sports.co.jp/

 

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