2010年2月19日

クリストとジャンヌ=クロード展


憧れのアーティスト

 

六本木は東京ミッドタウン・ガーデン内にある美術館、

 21_21 DESIGN SIGHT
(トゥーワン・トゥーワン・デザインサイト)において

「クリストとジャンヌ=クロード」が開催されています。

(4月6日まで)

そのレセプションにご招待いただきました。


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展覧会入口

75歳になられるクリストご本人も来日されており、お元気なご様子。

憧れのクリストを目の前に興奮してしまった私。

周りを冷静に見渡すと、この展覧会を企画され

ご友人でもある三宅一生さん、美術評論家の柳正彦さんのお姿も。

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クリスト(中央)と柳 正彦さん(左)、佐藤卓さん(右)


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クリスト(左)と招待客 

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パネル展示風景。手間クリスト。

会場には佐藤卓さん、川上典李子さんをはじめ、

安藤忠雄さん、山本寛斎さん、安斎重男さん、

日比野克彦さん、吉岡徳仁さんなど、

日本のアート&デザイン界でのクリスト人気がうかがえます。

包む行為

 

クリストとジャンヌ=クロードをご存じないという方に
少しだけご紹介します。

 1960年代からクリストと共に活動してきた

ジャンヌ=クロードの訃報が伝えられたのが2009年11月。

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2005ニューヨークにてクリストとジャンヌ=クロード

ジャンヌ=クロードは美術家であり、
名プロデューサーであり、奥様でもあります。
クリストのイメージを実現させるためには
なくてはならないパートナー。
「クリスト&ジャンヌ=クロード」として活動を続けてきました。

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ドローイング
「囲まれた島々」マイア、ビスケーン湾(
1983)

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ドローイング
「包まれたライヒスターク」旧ドイツ帝国議会議事堂(
1995)

「クリスト&ジャンヌ=クロード」の作品、
包む行為は「梱包」という言葉で表現するのが最適で、
1960年代から始まったこのスタイルは、
日常品から風景の中へ発展していき
「一時的芸術」となっていきました。

許可の交渉から実際の展示まで、
そのプロセスすべてが表現となる創作活動は、
見る人の度肝を抜き、計り知れない感動と記憶を植付けます。

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活動の年表です。見えにくいですが、

ブラックラインが交渉期間、レッドラインが展示期間

現在進行中のプロジェクトもありますが、
クリストは精力的に活動されていくそうですので、
今後も世界中から大注目のアーティストとして
活躍されていくことでしょう。

アンブレラプロジェクト

 

日本でのプロジェクトは1991年の「アンブレラ」。
日本の茨城とアメリカのカリフォルニアで同時開催されました。
観に行かれた方も多いと思います。

残念ながら現地での体感は出来なかったのですが、
18年前の当時を思い返すと、開催日前から
メディアがこぞって取り上げていて、話題になっていました。

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写真パネル:「アンブレラ」(1991)

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ドローイング:「アンブレラ」(1991)


日本が大好きというお2人。
クリストはお一人になってもパワー全開で、
我々ファンに感動を与え続けてくれることでしょう。

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予定外に始まったサイン会。

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私もサインいただきました。

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ライフ=ワークス=プロジェクト」柳 正彦(著)の内容は

活動の軌跡が満載です。 
(kagawa)

クリストとジャンヌ=クロード展

会場:21_21 DESIGN SIGHT(東京ミッドタウン・ガーデン内) 

会期:2010年2月13日(土)- 4月6日(火)

2010年2月 9日

小さなせかい

先週の金曜日、田村久美子さんという作家さんにお会いしました。

カメラマンとしてSAMに参加してくれている樋渡さんのご紹介です。

実は彼女、ARTSIT OF THE MONTHの記念すべき第1回目の作家、

土屋さんの予備校時代からの友人でもありました。

世間ってほんとにせまいです。

 

訪れたのは彼女が仲間たち8人と借りているアトリエ。

金曜日はめずらしく他にはだれもいませんでした。

 

アトリエに入ると、絵の具のにおいがして、

なんだか学生時代の頃を思い出しました。
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あったかいapple teaをいただきながら、
ざっくばらんにお話すること約2時間。

 

イギリスにいた頃のこと。

大好きな油絵のこと。

小さなものに惹かれること。

自分の作品を買ってくれた人たちのこと。

ものをつくることに対する気持ち。

はじめは自分のために作り始めたものが

いつしか「だれかのため」にかわっていたこと。

 

小さな世界はずっとそこにあって

空と地平線とふかふかの芝生は

彼女の手のひらから、だれかのもとへ

しあわせを運んでいるように思いました。

 

絵の具だらけのデニム。

ちょっとかっこいいです。
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愛らしい作品たち。
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ちょっとおいしそうかも?
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「ままごと」に似たたのしさがあります。
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まるでプレゼントをあけるときの気分。

作品のタイトル、ずばり「Gift」でした!
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田村さんの作品展は4月を予定しています。

特に女性は思わず「きゃー」って言ってしまうかも。

やっぱり小さなものって、特別な魅力があります。

(kubo)


2010年2月 3日

東京藝術大学卒業制作展 in 東京都美術館

上野の森の新しい芽

 

上野公園(上野恩賜公園うえのおんしこうえん)は
東京のど真ん中にあり
通称「上野の森」「上野の山」と呼ばれ、
敷地約62万平方メートル(東京ドーム約
14個分)の大きな公園です。
そこには、上野動物園、不忍池、東照宮、西郷隆盛像などの
観光スポットに加え、
10を超える美術館・博物館があり、
誰もが知っている有名な公園。
東京藝術大学は、公園の北東に位置し、
美術学部と音楽学部とに分かれています。
春に向かう新しい芽を求めて、
美術学部の卒業制作展を
東京都美術館へ観に行ってきました。

上野駅公園口
 

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西郷隆盛像/高村光雲作  不忍池

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国立西洋美術館/1959年、ル・コルビジェ、重要文化財


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東京藝術大学卒業制作展

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東京都美術館

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日本画、油画、建築、デザイン、工芸、彫刻の作品を
順次見て回りました。
4年間の集大成ともなれば、作品も大規模。
展示スペースに所狭しと作品が並べてあります。
なんとか入れ込みました感が強く、
休日ということもあり来館者も多かったので、
ゆっくり鑑賞するという雰囲気ではありませんでしたが、
エネルギッシュな作品群に圧倒されてしまいました。
再会の機会を期待しつつ。

彫刻科の作品
 

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彫刻科の展示風景


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工芸科の作品

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油画科の作品

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日本画科の作品

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建築科の作品

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デザイン科の作品

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消え去ることと残ること

 

卒業制作展を観終わって、
学生たちが卒業後どうされるのかまでは分かりませんでしたが、
それぞれどんな生き方を選択するのかなと少し気になりました。
大学に残る人、社会人として会社に就職する人、
アーティストとして生きて行く人・・・。
会場で学生たちが自分の作品を熱く説明し、
コンセプトの話を来場者に語っている姿を所々でみかけた時、
ふと自分の卒業時の事を思い出していました。
そういえば、なーんにも考えていなかったなと。
そして、今からでも遅くないんじゃないかと・・・。
消え去ったことも多いけど、
残っていることを掘り起こしてみるのもいいんじゃないかな・・・と思いつつ、
冬の上野の森は日暮れの時を迎えているのでした。
(kagawa)

2010年2月 1日

表現すること

東京は夜から雪が降りだしました。

積もるのでしょうか?

ご無沙汰しています。

なかなか更新できないまま、3週間以上経ってしまいました。

気がつけば、もう2月です。

昨日、わたしの母校でもある
武蔵野美術大学の卒業制作展に行ってきました。


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駅から学校へ向かう道すがら、

当時のことがいろいろと思い出されて

なつかしい気持ちでいっぱいになりました。

 

久しぶりに訪れた学校は、相変わらずの佇まい。

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校内のいたるところに、作品が点在していて

どこから見るか迷いました。

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これもパフォーマンスの一種??

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小さなものから、巨大なものまで。

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たくさんの作品をみていると

なんだか、わたしも何か作りたくなってきました。

たとえ上手く伝えることができなくても

表現するってことはすごいこと。

そんなことを思いながら、てくてくと帰りました。

 

詳しいレポートはその他の卒展と合わせて

またご報告します!

そして、SAMのコンセプトに共鳴する作品に出会えれば、

ARTIST OF THE MONTHでご紹介できればいいなと思っています。

 

ではでは、みなさま乞うご期待です!

(kubo)



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