変革を打ち出すには、「中間」の消滅が欠かせません。それは、逆に言えば、変革を起こすには何事にもダイレクトにその対象に迫ることが不可欠だといえます。つまり、ダイレクトこそ新しい未来を切り開く唯一の方法です。形骸化した中間には過去のしがらみしか残っていません。まさにプロセス革命といえます。たとえエッジの利いた言葉であったとしても、直接、届けるべき人の心に訴え、響かなければ意味を成しません。そのためにも当人に語りかけることが重要です。たとえば、政治であれば国民に、そしてビジネスであれば消費者に語りかけていく。メディア社会は、往々にして「中間」というセンターポジションとして存在し、そこで総合ジャッジしていきます。しかし、エッジの利いた発言も中間に寄っていく姿に対して、人は「バランス」と評しますが、実は即判断して中間を飛び越えているのです。きちんと正確に伝えるべきことを伝えるのであれば、間接的ではなく、その人自身の体感できるように伝えていく。情報社会という変化速度が高まっている時代において、新しい行動モデルをスタートさせていけるような仕掛けが不可欠です。