社会のあらゆるものは常に循環しています。それは、水や空気、大地など自然環境に限ったものではなく、ファッションやトレンドですら、循環構造の中におかれているのです。そこで、未来を見つめなおす際に必要な着想が、サイクル・シミュレーションという認識です。社会を構成するあらゆるものは過去に培ってきた経験や体験、学習などの知恵によって成り立ちます。しかし、未来は、その知恵に加えて個人の主観によって生み出されていきます。迷ったときは、社会の軸に思いを馳せ、生き方、働き方、暮らし方をもう一度見つめなおしましょう。高齢社会という現実に対して、人生が50 年だった過去のサイクルではない死生観と100 年にまで達している現在の死生観とでは、考えを根本から変革しなければなりません。現役引退として余生を楽しむライフスタイルではなく、あなた自身の価値観によっていくらでも未来を描きなおせることを理解しなければなりません。未来予知が可能となった今だからこそ、すべてをシミュレーションし、いったい何を選択するのか。革命期にいることを認識し、予測することを常に心がけておきましょう。