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2015年11月20日 17:27

今週のIMAGINAS分析会議ではSound&Recording11月号から以下の事例が報告されました。

「5月にAWA、6月にLINE MUSIC、7月にApple musicと国内向けストリーミングサービスが一気にスタートし、月額1000円前後でパソコンやスマートフォンから聴き放題になる。

個々の楽曲を購入しないで聴くストリーミングサービスは米国ではダウンロードやCDの売上に匹敵。

日本国内では、大手レーベルが一同に参加した規模の大きなものであることから注目を集め始めた。

完全に違法なアップロードで楽曲が聴けるアプリが今までに何度もストアに上がっては削除されていたが、収益体制がきっちりしているので期待が集まっている。

一方、音楽ストリーミングサービスについてはアーティスト側から賛否両論が上がっており、若いアーティストが充分な収益が得られないという批判も」

 

音楽=CDという図式は崩れつつあるとは言え、ミュージシャンやサウンドクリエイター、既存レコード会社にとってストリーミングサービスはビジネスモデルを破壊するものとして映ります。

今夏、米国歌手のテイラー・スウィフトがアーティストへの支払いが少ないという理由でアップルミュージックから自らの楽曲を全て引き上げ、アップルがそれに折れた形でサービスの価格を見直したという出来事は世界的に注目を集めました。

 

今週のIMAGINASのマーケティング・キーワードの1つは「農業という生き方」。大地に根差して収穫を得る農業のように、社会システムとより有機的に一体になった持続可能なビジネスモデルを説いたものです。

CDというビジネスモデルはもはや持続不可能なことは明らか。

しかし、都市部で暮らしていると我々が1日も音楽を耳にしない日はありません。

駅の発車メロディ、道を歩いているときにどこからか聞こえるBGM、ランチで入ったレストランなどなど、能動的に音楽を聴こうとしなくても必ず音楽に接しています。

 

裏を返せば、わざわざCDを買わなくても音楽は楽しめるので購入の必要性が薄れたということですが、社会と一体化しているという意味では「音楽」自体はかなり農業的な要素を持っています。(CDはそれを持っていない)

インフラに根差した持続可能な表現……現代芸術は地域に根差した芸術祭などでその可能性を掴みつつあります。

音楽もそのような道を見つけるべき過渡期に今あるのではないでしょうか。