2011年9月 8日

包んで、ひらいて

先週末、友人の結婚式に出席するため

生まれてはじめて北海道(帯広)にいきました。

半日だけ観光する時間があったので

お菓子で有名な六花亭が運営している

「中札内美術村」に行ってきました。

北海道十勝地方のおよそ145,000平方メートルの

広大な敷地内に美術館や

レストランが点在する中札内美術村。

ちょうど、今年は

六花亭の包装紙のデザインが生まれて50年。

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一目見ただけでそのやさしさに心がなごむ絵柄。

みずばしょう、はまなし、すずらん、かたくり...

骨太のタッチで描かれた北海道の山野草とその花々。

この有名な包装紙をデザインしたのは

坂本直行(なおゆき)さんという人。

人々は親しみをこめて

「チョッコーさん」と呼んでいたそう。

実は、坂本龍馬の甥なんです!

「夢のある包装紙になりそうですね」と言ったひとに

「包装詩にするよ」と答えていたとか。

おしゃれ。

包装紙は中身を取り出してしまえば、

捨てられてしまう儚い存在。

けれど、つつましく、やさしい

チョッコーさんの花柄デザインは

これからもずーっと

六花亭の看板として残っていくと思います。
 

北の大地美術館に向かう途中、

柏林に囲まれたまくら木の遊歩道には

点々と彫刻が。

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こうして自然の中に静かに在ると

より物語性を感じます。

包装紙で作られた風車。素敵!

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入った瞬間、思わず

「すごーい」っと言ってしまいました。

包装紙にまるごと包まれた美術館の空間。


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企画した人たちは、
あらゆるものをこの花柄で包みたいと思ったのだそう。
羽田と帯広を往復する飛行機の機体も包んでしまおうと
半ば本気で思ったりしていたそうです。
実現してほしかったな。

そして、乗りたかったな。花柄の飛行機...


床にころんころんと置かれたクッション。ほしいぐらい。


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原画も展示してありました。展示の仕方、最高です!

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自由にお花を描けるスペースもあって

ちょっと描いてみました。


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わたしは捨てずにとっておきます。
ほんとに素敵なデザイン。わたしのたからもの。


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わたしはデザイナーなので

思わずデザインとは...
いろいろ考えさせられました。

 

ちょっと遠くですけど

みなさんもぜひ、行ってみてください。

自然とアートと散歩。ほんとにたのしい旅でした。
 

中札内美術村 北海道河西郡中札内村栄東5線

今年は11月3日(木)までの開館です。
(kubo) 



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