私がつくる、未来への処方せん | セルフドクタークラブ 

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上田市武石 信州せいしゅん村 村長
小林一郎さん
こばやし・いちろう 1951年生まれ。丸子実業高等学校卒業。96年モンゴルで自由主義経済に移行して発生した孤児や遊牧民の電気ガス水道のない暮らしを体験。「モノやお金の豊かさ」よりも「心の豊かさ」の大切さを悟り、農村活性化に取り組む。09年株式会社信州せいしゅん村設立。代表取締役就任。オーライニッポン大賞・日本農業賞・信州ブランド大賞・信毎選賞を受賞。
村の将来、日本の農村のあり方を憂いた仲間たちが、動かぬ行政や農協など頼りにせず、地域の課題だと思ったことを自分たちの力で解決した。ないものねだりはせず、村にあるものを最大限活かした地域再発見。目指したのは「サービス提供型農村」、「元気をもらえる村」、「都会から来てもらうことで成り立つ村」だ。高齢者は笑顔を取り戻し、村は活気づいた。今では、エリア再生を実践しているモデルとして国内外から多くの視察団が訪れる。
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意見のある人のところに人は集まる
「10年後、30年後、50年後、農村はどうなるのか?」
村の農政課長に聞いても、答えは「分からない」。ならばと、村の将来、日本の農村のあり方を憂いた村人たちが集まり、話し合った。人間は食べないわけにはいかない。だから農業は必要。同じように農村も必要なはずだ。
農協も行政も何もしてくれないのなら、自分たちで立ち上がるしかない。仲間たちが集まった。会の名は、のんびりするという意味の方言“のうのうする”と、農業を知る“農+know”をかけて「のうのうの会」。誰でもいい、どんな発言をしてもいい。行動への強制はない。最初は7人だった仲間が40人に増え、200人になった。
「ヒツジ100匹集めて、何とかしようというのが行政。でも、リーダーとなって引っ張っていくトラやライオンが2頭いれば、何でもできる。次に動ける者が5人集まれば、100人がついてくる。経済が収縮しても、人口が減っても、人々が安心して暮らせるようにする」
古民家を改修して作った「談笑コミュニティ 交流の駅《たけし》」。穫れたて野菜を使った手作りの食事を提供する、農家レストラン「里の食」を開店した。
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自分たちの村にあるものを最大限活かす
旧武石村には全国に出荷され、人気を集めた「まるたけトマト」があった。
「日本一のトマトでしたよ。でも、それにあぐらをかき、誰も果樹園を始めなかった。気づいたときには、不恰好なトマトはすたれ、村は窮地に立たされた。専業農家として生きていける者はいなかった。何もない。いや、何かあるはずだ。地域再発見。村にあるものを最大限活かすしかなかった」
目指したのは「サービス提供型農村」、「元気をもらえる村」、「都会から来てもらうことで成り立つ村」。まずは、エリア再生の中心として、談笑コミュニティ 交流の駅《たけし》を作った。
エリア再生のアイデアは、「あれしてみたい」、「これ困っているな」という発想、着眼から生まれる。やりたいことをどんどんやる。地域の課題だと思ったら、自分たちで解決する。仲間がいるから、後から後から浮かんでくる。それを大きく手を広げて、受け入れる。
「行政が支援してくれなくても、許可してくれなくても、やってしまえ」
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「里の食」には40席。武石地区で穫れた新鮮な野菜も販売している。

 

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