私がつくる、未来への処方せん | セルフドクタークラブ 

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駒ヶ根市 樹木医/技術士(森林部門)

伊藤伸二さん

いとう・しんじ 1965年長野県生まれ。89年信州大学理学部卒業後、コンピュータ会社に就職。99年信州大学農学部に編入。03年同大学院卒業後、緑の雇用で林業会社に就職。その後、NPO法人の職員を経て、08年養命酒製造駒ヶ根工場の緑化担当として就職。主に森林整備を担当。09年樹木医、15年技術士(森林部門)の資格を取得。

 

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里山が徐々に減り、森が荒れていく一方で、都会で暮らす人たちは癒しのために自然を求める。人と自然が当然のように共存することが難しくなっている時代、雄大なアルプスに囲まれた駒ヶ根で、人を癒す森づくりに邁進する人物がいた。自然の力を信じ、その力を最大限活かすために自らの知識と技術を捧げる。鬱蒼とした森が、季節によって彩りを変える豊かな森に生まれ変わった。人と自然の力が調和した世界がそこにはある。

 

木を活かすために、伐る

中央アルプスの麓、養命酒製造駒ヶ根工場の敷地内にある「健康の森」の整備に携わり7年が経とうとしている。「健康の森」は、工場見学に来た人の癒しの森として2006年に開かれた。当時から確かに森ではあった。ただし人の手が入っていない、鬱蒼とした森。森の中は暗く、花も咲かない。広葉樹も自生していたが、高い木の陰に入り、陽が入らないので美しく紅葉しない。

「訪れた方にくつろいでいただこうとカフェを作り、森を歩く小道も作ったのに、なぜか人が歩いてくれない」。「何とかしたい。人を探している」。そんなことから紹介を受け、2008年より森の整備を専門に行う社員として働くことになった。

森の生態を調査すると、樹木だけで約130種類が自生していることが分かった。ただ、人の手が入っていないために、大きく育ったアカマツが勝り、他の樹木が活きていない。ここでは、森を大切にすることは、木を伐らないことだと考えられてきたが、人を癒す森にしていくためには、ここに生きる植物を全て活かしていったほうがいい。「まずアカマツを引き算する。そうすれば様々な樹木が生えてきて掛け算が起こる」。イメージはできていた。

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